ハルタ『鬼はよく燃えているか』で占星術殺人事件のトリックのパクリ疑惑が浮上しています。
占星術殺人事件は以前にも金田一少年の事件簿の異人館村殺人事件でトリックにパクリがあったとして著者の島田荘司自身が訴訟をほのめかす発言をしていました。
占星術殺人事件トリックのパクリ疑惑で炎上!
■占星術殺人事件あらすじ
怪事件は、ひとりの画家の遺書から始まった。その内容は、6人の処女から肉体各部をとり、星座に合わせて新しい人体を合成する、というもの。画家は密室で殺された。そして1カ月後には、6人の若い女性が行方不明のあげくバラバラ死体となって…。
占星術殺人事件で核心となるのは死体トリックで蘇部 健一「六枚のとんかつ」でも似たようなアイデアがみられます。
『金田一少年の事件簿』の「異人館村殺人事件」のトリックは『占星術殺人事件』のトリックの完璧な模倣だとして、作者の島田荘司から同号上で「この問題は民事訴訟に発展する」というタイトルの寄稿文にて批判と抗議を受けています。
『週刊文春』1997年8月7日第30号に初期の幾つかのエピソード(「異人館村殺人事件」、「学園七不思議殺人事件」、「魔術列車殺人事件」)に過去のミステリー作品からのトリック流用・模倣があるという指摘がされた。この質問に対して、『週刊少年マガジン』編集部はトリック流用を認めた上で「ミステリー作品は昔からトリックの流用・応用が行われており問題はない」旨の回答を行った(実際に推理小説でもトリックの流用はあると言われているが、場合によっては原作者に許可を取った上でトリックを使用する作家もいる)
ただ今までに存在したトリックを一つも使うなという制限ができれば、ミステリ界は途端に立ち行かなくなるかもしれません。
「占星術殺人事件」のトリックは当時鮮烈なものであったと聞いていますし、それにともなって様々な人の記憶に残り、有名なトリックとなったということは言わずもがなだと思います。
作者の島田さん自身もトリックの価値を護るために映像化は許さないと言っているほどです。