「serial experiments lain」はグラフィック+テキスト形式の雑誌連載企画・アニメ作品・ゲーム作品が同時進行・相互関連して制作されたメディアミックス作品
ストーリーが何回過ぎてよくわからない部分が沢山残ってしまう人が続出。
serial experiments lainストーリー解説
「serial experiments lain」はainという存在は、
この世に生きる人間達のそれぞれの本質的な姿であり、それは社会によって抑圧された潜在的無意識的な人格である。
匿名性が極めて高いワイヤードがそれを取り払うことに寄与し、その兆候を示したが
依然として、その本質的な姿と現実世界(リアルワールド)での姿の差異に気づかず、認めようとしない人間達の前に、ある時、どんな切っ掛けがあったのかわからないが、ネット上で「lain」という少女が現れる。
タローが以前ネット見たlainは、タローのlain。
そして、英利政美は生前、ネット上にてlainを見つけ、そのlainを岩倉怜音としてリアルワールドに生み出したわけだが、
しかしそれは裏を返せば、英利政美の抑圧された本来の姿である。
従って、作中の序盤でサイベリアでタローが怜音を見た時、怜音に違和感を覚えたのは、岩倉怜音が英利まさみの「lain」であったからだろう。
怜音は、リアルワールドで生活していくうちに、あらゆる人々に目に触れ、それぞれの人の中にあるlainに間接的に関係することで、多重人格のようなものを来たしていく。これは、怜音がもともと普遍的であったlainの一つであり、lainの中では唯一肉体を持っているからだと思われる。
次第に怜音は、無意識的にあらゆる人間のlainを取り込み、人々が今何をしているか、つぶさに知覚できるようになり、記憶も操作できるようになる。
serial experiments lainあらすじネタバレ|アニメ版
■Layer:01 WEIRD
ある日の夜、繁華街のビルの屋上で、一人の女子中学生が飛び降り自殺を図る。彼女の名前は四方田千砂と言う。
コミュニケーション用コンピュータネットワーク端末「NAVI」(ナビ)が普及した現代、中学生の岩倉玲音は、自宅で使っていた児童用のNAVIで、死んだはずの同級生である四方田千砂からのメールを受け取る。このメールは、岩倉玲音が通う学校では「いたずらメール」として噂になっていたメールであった。四方田千砂のメールの言葉に興味を持った岩倉玲音は、父に新しいNAVIをねだった。それ以来、岩倉玲音は通学時に死を予感させる不吉な心霊現象を頻繁に目撃するようになる。
最後は死んだはずの四方田千砂と帰宅途中に出会ったが、岩倉玲音が問い掛けても四方田千砂は僅かに微笑むのみで、本当の居場所を告げることも無く消えて行った。
■Layer:02 GIRLS
ある日学校から帰ってくると、宅配業者が家の前に車を止めている。NAVIの自作を行っている宅配業者によれば、荷物は市場に出回る中でも最高スペックのNAVIであるとのこと。その後、仕事から帰ったばかりの父にNAVIのセッティングを強く求め、ログインまで漕ぎ着ける。しかし翌日以降、玲音の周囲では以前よりも更に奇怪な事件が起きるようになり、正反対の性格の玲音の目撃を友人から知らされるようになる。友人らとサイベリアを訪れると、ある若者が覚醒剤のような効果を持つマイクロマシンであるアクセラを服用して発狂し、銃を乱射して殺人を犯すが、玲音は発狂した若者の正面に立ち止まり、謎の力により若者を自殺に追いやった。その際に、発狂した若者から、玲音がリアルワールドとワイヤードの境界を破壊する神のような存在として一部界隈で知られていることが告げられた。
■Layer:03 PSYCHE
岩倉玲音が、学校の靴箱に謎のICチップが置かれていることを発見し、各所で情報を探る内に、情報通の小学生「タロウ」と出会い、ナイツが開発したプシューケープロセッサであることが判明する。これ以降、NAVIの改造に着手するようになり、NAVIの性能強化によって、ワイヤードでアバターを用いて行動することが可能になった。NAVIの改造の際に静電気を除去するため、玲音が初めてキャミソール姿になった
作中の岩倉怜音は、天才だった英利政美の本質的な姿であるため、コンピュータに関しての知識欲とそれを形にするセンスを持っている。四方田の一件で、ワイヤードに興味を持ち始めた怜音は英利政美の才覚を発揮し、
たちまちにハッカー並みの実力を身につけ、それぞれのlainの存在、ネットで暗躍するナイツの存在に迫る。
ナイツは、遊び半分ですべての子供達の微細な超能力をエネルギー源にして、リアルワールドとワイヤードの壁を取り払おうとする。
橘総研の黒沢は、それを察知して、ナイツの作戦を阻止すると言い出し、ナイツを危険視する態度を示す。
しかし黒澤は、最初からナイツと同じような考えをもっている人物であり、ナイツを影で利用していたが、
ワイヤードで間接的権威を拡大し、「壁」を壊す重要な存在である怜音を殺害しようとしたナイツを煙たがり、怜音を利用してナイツを駆逐した。
そして、ナイツを皆殺しにしたカールらも一掃する。これで全てが闇に葬られ、後は怜音が壁を取り壊すのを待つことになる。
しかし、怜音は英利政美らの考えに迷いを覚え、抵抗する。英利政美は、そんな怜音に諭すが、聞き入れられずに逆に怜音の怒りに触れ消滅する。
その後、怜音は自分が生まれる切っ掛けであった「lain」を消滅させ、空想の父の前で熊のパジャマ(=lainの怜音)を脱ぐ。
神に匹敵する能力を自覚するに至った怜音は、二度とこのようなことがおきないように、世界を作り変える。
そして、二度と人々の前にlainを現出させないようにした。
serial experiments lainあらすじネタバレ|ゲーム版
「serial experiments lain」のゲームは、少ない[記録]を閲覧し、プレイヤーが登場人物の[記憶]を組み立てるゲームです。
玲音やトウコ先生等の登場人物は本当はどう思っていたのかには答えがありません。その為、受け手により様々な解釈があります。
主人公の岩倉玲音は精神分裂病を患っている小学五年生の女の子
階層が上がっていくほどに成長し最終的には中学二年生になります。
どこの精神病院に行っても精神分裂病に改善の傾向がない玲音はたらい回しで『橘総合研究所』へ行くことになり、そこで精神科医の米良柊子に出会います。
※『lain』はこの玲音と柊子の会話が主なゲームです
柊子と話を進めていくうちに改善していく玲音ですがクラスメイトのいじめ(という名の被害妄想)によって不登校になってしまいます。
そして父の買ってきたPCでネットワークに出会い、ネットワークの技術をどんどん深めていき、玲音はだんだん「ネットワークに顕在すれば体はいらないのではないか?」と思うようになり、そこから玲音の暴走は始まります。
家出した(本当に家出なのかは謎。死亡説もある)お父さんをロボットとして作り上げたり、自分の分身をネットワークに作ったり、「壊すことで生まれ変わる」理論を掲げて柊子を道連れに殺したり…(この時恋人の浮気や上司の自殺などで柊子も精神をやられている)
一通りしたあと玲音も自殺してしまいます。
そして玲音と柊子はネットワークに顕在することに成功し、プレイヤーに語りかけてきてEND