一人称「拙」の読み方は?
拙という一人称の使い方について、女の人が使うこともあるんでしょうか?
拙(一人称)の使い方・読み方は?
一人称「拙(読み方はせつ)」は自身をへりくだる謙遜の一人称で男性が主として使用するものです。
「拙い」は「へただ、うまくない」の意味を持ちます。
つまり、この語は「もっとうまい方が世には居ること」、「自身がまだ道半ばの未熟者である」とその能力・経験の不足を示してへりくだっているのです。
かつてはそのような求道者としての立場を女性に広く容認していないために男性的な印象・用例があるだけ、というのが実際の所なのかもしれません。
また、女性も使える謙遜の一人称としては「わたくしめ」がありますが、これは「私奴」と書きます。
「奴(め)」は卑しめの意味を持つ接尾辞ですから、「身分の低い私」とその地位・立場を低いものとしてへりくだっています。
まとめ:拙(一人称)の使い方・読み方は?
拙は太鼓持ちがよく使っていた一人称で、武士は拙者。坊さんは拙僧。
女性は使わないでしょう。
「拙」は、自分を謙っていう言葉であり、花街の幇間(=太鼓持ち)が用いた一人称です。
■「拙」
音読み:セツ
訓読み:つたな(い)、まず(い)
一人称が「拙」のキャラクターにはアニメ「美味しんぼ」の落語家 快楽亭ブラックさんです。
42話「大豆とにがり」、69話「再会の丼」、73話「豆腐の花」などに登場しています。