渋谷女子大生誘拐事件は、2006年6月26日に東京都渋谷区で発生した池田優子の長女・池田果菜子さんが白昼堂々、誘拐された事件
早期解決したのは目撃者の証言が大きかったと言われていますが事件の真相は?
渋谷女子大生誘拐事件の被害者は池田果菜子・池田優子
2006年6月26日、美容外科医で、池田ゆう子クリニックの院長を務める池田優子の長女・池田果菜子さん(当時21歳で、大学4年生)が自宅から外出した午後0時25分ごろ、男2人にワゴン車に押し込まれて誘拐された。
誘拐した犯人から池田優子さん宛てに3億円の身代金要求の電話が計14回かかり、「警察に通報すれば殺す」といった脅迫を受けたが、池田優子さんのお兄さんが警察に通報した。
警察はマスコミに対し報道協定を結び、事件が外部に漏れないように対応した。
同日午後5時ごろ、事件目撃者からの情報提供を受け、誘拐した犯人が利用していたワゴン車と同じナンバーの車を、警察が神奈川県川崎市中原区の路上で発見。
翌日の6月27日の時過ぎに川崎駅付近でこのワゴン車を運転している中国国籍の無職の男と韓国国籍の電気工の男の2名を誘拐容疑で逮捕した。
両容疑者逮捕により被害者の居所が判明し、27日午前1時25分ごろに中原区のマンションに警察が強行突入。マンション室内にいたマカロフ拳銃で武装した元韓国人で日本国籍を取得した無職の男と銃撃戦となるも、被害者を無傷で解放した。その際、犯人が発砲した銃弾が警官の顔をかすめたが幸い軽い怪我で済んだ。
が、警察はここで失態を一つ挟んでいたと言われています。
実はこのとき、警察は容疑者が乗った車を数100メートル離れたところから監視していた。そして、入っていったマンションを取り違えていたのだ。
事件後の裁判では、誘拐された池田果菜子さんが、犯人に銃弾のこもった拳銃を頭に突きつけられていたことが判明している。
本物の容疑者宅へ突入した警察。しかし、容疑者は改造拳銃を所有しており、発砲したことで銃撃戦に。
弾丸が頭をかすめ、捜査員の一人が軽いけがを負ったが、韓国籍の男を逮捕し、池田果菜子さんを無傷で解放した。
(実際、容疑者は発砲していない。容疑者の拳銃を見て捜査員がかがんだ際、消音器が頭部に当たって軽傷を負ったことが後日判明している)
池田果菜子・優子の現在は?渋谷女子大生誘拐事件
犯行に及んだ理由について犯人たちは、池田優子さんがテレビなどに出演している姿を見ており(派手ないでたちの女医ということで注目され、セレブとして多数出演)、大金を奪い取れるとして誘拐事件を計画した。
逮捕された犯人3人は、過去にも強盗や5名が死亡する玉突き事故を起こし、業務上過失致死傷などの疑いで逮捕されていた。
他にも千葉、埼玉、静岡で3,000万円を奪うなどした強盗を数件おこなっていたことも発覚、強盗致傷でも逮捕されると裁判の結果、無期懲役が確定。
裁判では第一審(東京地裁)、控訴審(東京高裁)とも無期懲役の判決が下され、2008年4月23日、最高裁で上告が棄却され、被告人らの無期懲役が確定した。
納税者とその親族が窃盗・誘拐などの犯罪に巻き込まれるおそれやプライバシーへの配慮から、池田優子さん、池田果菜子さんが被害に遭った渋谷区での誘拐事件は、長者番付制度を廃止する遠因となったとされる。
<事件当時、被害に遭った池田優子さん、池田果菜子さんのインタビューの様子>
ちなみに、池田優子さんは今でも池田ゆう子クリニックで活躍されています。