「しんどい」という言葉は標準語?
方言だとしたらどこなんでしょうか?広島?大阪?
「しんどい」を文章に使用する際の言い換えは?
しんどい どこの方言?標準語?
「しんどい」は、「全国方言辞典」(三省堂)によると、
1.くたびれている。
今日はよう歩いたさかいしんどいわ
(今日はよく歩いたのでくたびれているよ)
2.骨が折れる。大変である。
こんな大きなもん運ぶんしんどいやろ
(こんな大きなものを運ぶのは大変でしょう)
という意味で、京都の方言とされています。
テレビのお笑い番組で、吉本興業のお笑い芸人によって広まったようなので、もともと京阪神を中心とした近畿地方および周辺の方言でしょう。
ちなみに、「えらい」は名古屋弁や近江弁、美濃弁などで使われます。
しんどい 言い換えは?
全国共通語の「疲れている、疲れた、だるい、骨が折れる、つらい、くたびれる、苦しい」などに置き換えたほうが無難でしょう。
「あーしんど!」
とかいうのは関西弁ですから、公的な文書への書き言葉としては使えないと思います。標準語に直しましょう。昨日からの徹夜で疲れた、家庭の問題で悩みがあって心労が著しい、持病があって最近心臓の調子が悪い、など具体的なのがいいです。
まとめ:しんどい どこの方言?標準語?言い換えは?
しんどいは「心労」転じて「しんど」。「しんど・い」はその形容詞化のようです。
関西特有の言葉「上方語」です。
「しんどい」は、辛い、疲れる、体調が悪い、めんどくさいが標準語になるようです。同じ意味の方言として、「こわい」「だるい」「えらい」「きつい」などがあり、東京ではこれらが混在して使われているので、意味は通じると思います。
関西では「しんどい」と言いますが関東(標準語)では何と言うかというと、状況と使い方で意味合いは様々に解釈できます。(口語ですから文章にすると色々な表現が該当します)
運動した後で、疲れた顔で「あ~しんどい」と言えば「あ~疲れた」でしょう。
「風邪ひいてしんどい」なら「風邪引いて調子が悪い」でしょう。
仕事が思わしくないとき「この仕事しんどい」といえば「この仕事厳しい」にも「この仕事調子が悪い」にも解釈できます。
会話の前後の脈絡では「この仕事いやだ」「この仕事つらい」とかに解釈できます。