「老舗」の読み方は?
しにせ
ろうほ
どっちが正しい「老舗」の読み方なんでしょうか?
老舗の読み方はしにせ?ろうほ?どっちが正しい?
老舗(ろうほ)は音読みで、正しいです。
老舗(しにせ)は所謂る熟字訓という読み方であり、〇〇老舗というときには、こうは読みません。
本来の日本語では[しにせ]という言葉です。
他に例えを言うと
「故郷」こきょう、ふるさと
「玩具」がんぐ、おもちゃ
「微笑」びしょう、ほほえみ
「世論」よろん、せろん
などと同じようなものです。
まとめ:老舗の読み方はしにせ?ろうほ?どっちが正しい?
老舗(しにせ)は、中国語で「老鋪子」というようです(小学館日中辞典)。なお、現在の日本では「鋪」は常用漢字表外字です。
中国に「老鋪(舗)」という語があるということは、それが輸入されて「老舗=ろうほ」とまず漢音読みされた、その後、和語の「仕似せ」を熟語訓として「老舗」に当てた、と考えるのが自然でしょう。「生命」を「いのち」、「理由」を「わけ」と読むようなものですね。
つまり、日本で使われていた長さという点では和語の「仕似せ(る)」のほうが古いでしょうが、「老舗」という熟語の読みとしては「ろうほ」のほうが古いのではないかと思います。
■しにせ
(1)代々同じ商売を続けている店。由緒正しい古い店。
(2)長年商売をして得た店の信用。
「商人は只―が大事ぞかし/浮世草子・永代蔵 5」
(3)先祖代々の家業を継ぐこと。
「かみは正直、商売は所がらなり―なり/浄瑠璃・天の網島(中)」
■ろうほ
古くから何代も続いた由緒ある商店。しにせ。
「江戸時代からの―」