真骨頂の意味・語源は?

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「真骨頂」と言う言葉はどういう意味なんでしょうか?語源は?

また、どういった場面で使う言葉なんでしょうか?

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真骨頂の意味は?

「真骨頂」とは「そのものが本来もっている姿、価値、実力」という意味です。

「真価」という言葉とほぼ同じような意味で使われていて、例えばどういう時にこの言葉を使うのかというと、

「この作品こそ、彼の真骨頂を示すものだ。」

「女優が真骨頂を見せた!」

「本格RPGの真骨頂!」

「本格ミステリーの真骨頂!」

真骨頂と同じように使われる「醍醐味」とのの違いは、

【醍醐味】
意味:おもしろみがあって、楽しんだり観賞したりすることができること。また、そういうもの。
用法:「マリンスポーツの醍醐味を味わう」「醍醐味を伝える」

真骨頂の語源は?

「真骨頂」の「真」は「偽りが無い、本当の」という意味です。

「骨頂」はあて字で本来は「骨張」と書きます。

「愚の骨張(骨頂)」という言葉がありますね。あの「骨張」で、意味は「意地を張る」です。

なぜ「意地を張る」が「骨張」となるかというと、「意地を張る」意味で「骨張る(ほねばる)」という言葉があり、「意地っ張り」を「骨張り(ほねばり)」といったのです。それを音読みして略した熟語「骨張(こっちょう)」です。

「骨を張る」というのは「これ以上張るものがない=これ以上にない意地・程度」という意味です。

よって「真骨頂」は「偽り無い最高の程度」という意味になり「本来の姿・力」という意味になります。

「これ以上ない」という意味から、「骨張」ではなく「骨頂」という当て字が主に使われています。

「真骨頂」に対して「愚の骨頂」という言葉があります。

これは「これ以上ない愚かさ」という意味になります。

広辞苑を引用:
ほね‐ば・る【骨張る】
1.皮膚の下で骨がいかにもごつごつ角ばっている。「―・った手」
2.意地をはる。がんばる。無名抄「身を立てんと―・るべきなり」

さて、「愚の骨張」はもともと「愚かな意地を張る」「バカが意地を張る」の意味ですが、しだいに「愚かさの頂上」だと勘違いされ、「愚の骨頂」というあて字表記が現れました。そこからさらに勘違いが進み、「骨頂」に「頂上」=「最上」「この上ないこと」の意味ができました。

再び広辞苑を引用:
こっ‐ちょう【骨張・骨頂】
1.意地を張ること。強く主張すること。東鑑三四「家村出し与ふべからざるの由―す」
2.略
3.この上ないこと。最上。第一。浄、生玉「嘉平次といふ人は嘘つきの―」。「愚の―」

こうして、「意地を張る」意味だった「骨頂」は、「最上のもの」の意味になって一人歩きし、「真骨頂」=「真に最上」「本当の一番」という表現が生まれました。

広辞苑の例の「嘘つきの骨頂」は近松だから、元禄時代の言葉です。
現代人はさらに「骨頂」の意味がわからなくなって、また少し勘違いし、「真骨頂」が「本来持っている真のすがた」の意味になってしまったのです。

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