電動サイドミラーの開閉スイッチを押してみたものの、
閉じた状態からサイドミラーが開かなかったり、逆に、
開いた状態からサイドミラーが閉じない場合。
サイドミラーが動かない原因はサイドミラー内部のギアやモーターなどに
不具合が発生していると考えられます。
- ギア(歯車)の欠損・ずれ
- 稼働部が硬くなって動きが鈍くなっている
- モーターの消耗劣化による寿命
という3点が主な原因となっていて、
稼働部が硬くなって動きが鈍くなっているだけであれば、
ギア部分に潤滑油(グリース)を加えるだけで良いのでdiyで簡単に修理ができます。
けれどもギアが欠けたり、モーターがだめになっていた場合には、
部品交換が必要な修理が必要になるものの、基本的には、
サイドミラーは部品単位での修理ではなくサイドミラーを丸ごと交換するのが一般的です。
サイドミラー自体の交換修理となると部品代を含めて
30,000円程度の工賃が目安なので、サイドミラーを動かない状態で放置して、
手動で開け閉めするのも一つの方法です。
車検ではサイドミラーが電動で動くかどうかまではチェックされないものの、
ミラーが割れていたとか、サイドミラーがそもそも取れて落ちているような場合には、
車検には通らないので絶対に修理が必要になります。
サイドミラーは自動車保険の内容で「車両保険」にも加入をしていれば、
保険を使って修理することもできますが、等級が上がってしまうことを考えると、
あまり現実的とは言えないので、DIYで修理ができないのであればとりあえず、
手動で開け閉めするのが良さそうです。
サイドミラーが動かない原因は?
サイドミラーの内部構造は一昔前のおもちゃと同じくらい単純な構造をしていて、
モーターを動力源にして複数のギアを噛み合わせて開けたり閉じたりしているだけ。
そのためサイドミラーが動かない原因も単純で、
- ギア(歯車)の欠損
- 稼働部が硬くなって動きが鈍くなっている
- モーターの消耗劣化による寿命
- 電気配線の故障(ヒューズ切れ)
といった点に絞られてきます。
このうち、ヒューズ切れとか稼働部が硬くなって動きが鈍くなっている程度であれば、
diyでもてっとり早く改善できるものの、一般的にはサイドミラーに修理が必要となった場合、
部品単位での修理をしていないケースがほとんどなので、サイドミラーを丸ごと交換修理となります。
ギア(歯車)の欠損
サイドミラーの内部にあるギアや基本的にプラスチック製です。
ゴム部品よりも劣化のスピードは速くはないものの、
金属部品に比べるとやはり劣化しやすい部品の一つです。
経年劣化によって徐々に強度が落ちていくし、
物理的に力を加えることで変形したり破損することがあります。
特に電動サイドミラーのスイッチを入れて開閉動作している最中に、
サイドミラーの動作を遮るような力を加えた場合、
ギアを破損させてしまう可能性が高いです。
ギアが破損してかみ合わなくなっていることが原因でサイドミラーが動かない場合、
電動サイドミラーのスイッチを入れても「ウィーン」というモーター音が擦るはずです。
稼働部が硬くなって動きが鈍くなっている
ギアとギアがかみ合う部分には動きを滑らかにするために
潤滑油(グリース)が塗られています。
潤滑油があるおかげでギア同士の接触による摩耗を防ぐことができるし、
ギアのかみ合わせも良くなります。
逆に言うと潤滑油が不足してしまうと、
ギア同士がこすれあって損耗・破損してしまうことがあるし、
噛み合わせが悪くなって「ガリガリ」という音が聞こえることもあります。
モーターの消耗劣化による寿命
電動サイドミラーの心臓に当たるのがモーターで
モーターも電気部品ですから寿命があります。
何年くらいがモーターの寿命なのかというと一概には言えないものの、
よほど頻繁にサイドミラーを開閉させていなければ、
廃車にするまでモーターが長持ちするほど耐久性はあるようです。
ただ、車の保管状況やサイドミラーの使用状況によって、
モーターにかける負荷は千差万別です。
そもそも、同じモーターでもどうしても寿命が長いものもあれば、
短いものもあるので、運が悪いと新車で1,2年くらいしただけで、
サイドミラーのモーターがだめになってしまう可能性もゼロではありません。
サイドミラーが動かない原因がモーターだった場合、
スイッチを押してもモーター音が聞こえないはずです。
電気配線の故障(ヒューズ切れ)
電動サイドミラーを動かすには電力が必要になり、
サイドミラーのモーターまで電気を伝えるには配線が必要になります。
もし電気配線の一部が断線していたり、
電気配線の故障につながるヒューズが切れている場合にも、
やはりサイドミラーは動かなくなります。
ヒューズとは、家庭で言うと「ブレーカー」の役割を果たす部品で、
電気部品に過剰な電流が流れるのを防ぐ役割を持っている部品です。
ヒューズ切れが原因だった場合、ヒューズ交換はdiyでも可能ですが、
電気配線の断線となると素人では手に負えなくなります。
カバーを擦った・破損したサイドミラーのdiy修理は?
サイドミラーのカバーを擦って傷がついてしまったとか、
カバーが割れたり一部が欠けたような場合には、
程度によるもののDIYで修理が可能です。
サイドミラーカバーの擦り傷はコンパウンドで磨くことで
薄く目立たなくすることができます。
コンパウンドとは要するに「やすり」と同じようなもので、
やすりよりもうんと目の細かい凹凸で表面のざらつきをならしていきます。
サイドミラーカバーの擦り傷がカバーの下地まで達していたら、
コンパウンドで磨いても傷を消すことはできません。
破損したサイドミラーのdiy修理も、
車用の接着剤(セメダインAX-022など)で修理できますが、
傷が深くてミラーが外れそうなほどであれば、
diy修理ではなくキチンと修理をしてもらったほうが良いです。
ミラーが割れた・傷ついたサイドミラーはdiy修理可能?
車を運転中に飛び石でサイドミラーが割れてしまっり、
もしくは傷がついてしまったような場合には、
DIYで修理をするのは難しいものがあります。
自動車修理工場やディーラーで修理してもらう必要があるものの、
ミラーだけの修理であれば部品代込みで5000円もあれば修理してもらえるでしょう。
ただ、サイドミラーの曇り止めのために電熱線(サーモスタッド)がついているような場合、
部品代が高くなってしまうで修理代の総額は10000円程度になりそうです。
サイドミラー取れた状態で運転走行は?応急処置は?
もしサイドミラーが動かないだけじゃなくて取れたり落ちた場合、
そのままだと車の運転をすると道路交通法違反の疑いが出てきます。
「第十一節 乗車、積載及び牽けん引」の「第五十五条2」を抜粋すると、
車両の運転者は、運転者の視野若しくはハンドルその他の装置の操作を妨げ、後写鏡の効用を失わせ、(略)車両を運転してはならない。
とあります。
後写鏡がサイドミラーやルームミラーのことを指していると考えられますから、
サイドミラーは落ちたり取れたりしている場合はもちろんのこと、
サイドミラーを閉じた状態で車を運転・走行させるのも
道交法違反に問われる可能性があります。
サイドミラー反対に曲がった場合
ちなみに、サイドミラーがただ反対に曲がってしまっただけの場合、
力ずくで元に戻すことができます。
サイドミラーが閉じたわけではなくて、
ミラーを外側に車に畳み込まれているような状態です。
たとえば、狭い駐車場でバック駐車をした場合に、
サイドミラーを壁や柱にぶつけてしまうことがあり、
そんな時にはサイドミラーが反対側に曲がることがありますね。
サイドミラーの交換修理費用は?オートバックスやディーラーは?
サイドミラーのカバーが破損したり、
ギアやモーターが故障した場合、
基本的にはサイドミラーごと交換修理となります。
おそらくは自動車メーカーではサイドミラーの内部部品単品では、
部品を供給していないからだと思われます。
ウィンカーとか電熱線といった機能がついていない単純なサイドミラーであれば、
部品代も含めて3万円程度で修理ができると思われます。
ただ、車種によってサイドミラーの部品代は千差万別で、
やはりベンツやジャガーなど高級車や外車だと部品代が高くなり、
サイドミラーの交換修理費用はもっと高くなります。
さらにウィンカー、電熱線、カメラといった装置もついている場合、
修理代金はもっと必要になるので、とりあえずサイドミラーが動かないだけで、
後方を確認する問題がなければ、そのまま乗り続けるのも一つの選択肢です。
修理はディーラーでも可能ですが整備工場を併設してるオートバックスもであれば、
普通の整備工場と同様にサイドミラーの修理が可能です。
車両保険でサイドミラー修理する?
加入している任意保険(自動車保険)のプランに車両保険があれば、
車両保険でもサイドミラー修理ができるかもしれません。
車両保険では自損事故をカバーできる内容もあり、
被害者・加害者のいる事故以外でも車の損害を保険で補うことができますが、
サイドミラー修理に自動車保険を使うのはあまりおすすめはできません。
自動車保険というのは基本的に保険を利用すると等級が下がって、
翌年からの保険料が2,3年程度は高い状態となります。
結果的に数万円単位の出費増になるため、
場合によってはサイドミラーの修理代以上の保険料割り増しとなる可能性が高いです。
また車両保険での自損事故の修理では「免責金額」が設定されていることが多く、
修理代のうち免責金額は保険加入者が負担をして、差し引き分を保険会社が支払う、
といった保険金の支給方法となっています。
サイドミラーの修理代は車の部品交換の中ではあまり高くないほうなので、
免責金額を差し引いた分の修理代の残金が1万円を切ることもあります。
たった1万円未満の保険金をもらうために、
保険の等級がダウンして保険料が割り増しになるのは間違いなく損になります。
サイドミラーの交換修理前にすること
サイドミラーが動かないのがなんだか気持ち悪くても、
すぐに修理をするのではなくてぜひ、
いったん立ち止まって考えてみてください。
サイドミラーは不慮の事故でも起きない限り、
動かないとか取れるようなことは滅多に起こりません。
サイドミラーが動かなくなるのはたいていは、
年式が古くなっていたり車に負荷をかけてたような場合です。
つまり、サイドミラーが動かなくなったのは、
他の部品もダメになる前兆で、今後、様々な不具合が連発して、
そのたびに修理交換が必要になるかもしれません。
車のランニングコスト(維持費)がかかってしまう可能性があるので、
サイドミラーの修理をする前に車の価値(査定額)も調べておいてください。
車の価値は古くなればなるほどどんどん安くなり、
今この瞬間が最も高く車を査定してもらえるチャンスです。
場合によっては新車を買うさいの頭金にできるほど、
まとまった買取額を提示してくれる買取業者がいるかもしれません。
自分の車が今、いくらくらいで売却できるのかは、
ネットで簡単なフォームに入力をするだけで
1分くらいあれば調べられるほど手間がかからないですよ。
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