ゲーム「サイレントヒル」シリーズのストーリーにはつながりがあるんでしょうか?
「サイレントヒル」はアメリカの北東部にある架空の観光地とされていますが、シリーズ続編のストーリーは地続きとなっているんでしょうか?
サイレントヒルでストーリーのつながりは?
サイレントヒルでストーリーのつながりについて、繋がっているものと、繋がっていないものがあります。
1と3、2と4は同じ世界観と言われています。
その他の作品はスピンオフやら独自の世界観とかなので、それぞれ違います。
同じサイレントヒルの町でも、作品ごとに全然違います。
シリーズ作品全体で見れば、ほぼ時系列は無いも同然です。
シャッタードメモリーズは1をモチーフに完全リニューアルした新作なので、出てくる登場人物等は1から踏襲した部分がありますが、その他の繋がりはありません。
つまり、1のハリーは3のハリーと同一人物ですが、シャッタードメモリーズのハリーと3のハリーは違います。
ほとんどの作品がマルチエンドになっていますが一応、正史とされるストーリーでつながりがあるモノを紹介すると、
■物語1
<サイレントヒル0>
教団の儀式によってアレッサが火あぶりにされる。
たまたまサイレントヒルを通過した主人公(トラヴィス)がアレッサを救出。
アレッサは教団の手により病院の地下に幽閉される。儀式の力によって死ぬことはなくなったが、
火あぶりによる重症の痛みに苦しむ日々を送る。
トラヴィスは自らの過去と対峙しながら異世界を進み、アレッサの魂を解放。
アレッサの「善」の部分であるシェリルが生まれる。
↓
<サイレントヒル>
道路脇に捨てられていた赤ん坊のシェリルを主人公(ハリー・メイソン)夫妻が拾う。
妻が他界、男手一つで娘(シェリル)を育てる。
シェリルの成長後、言われるままサイレントヒルへ向かい、交通事故に遭う。
失踪したシェリルを捜索しつつ異世界を進んでいく。
表世界にて婦人警官(シビル)と出会い、2人で手分けして捜索するがシビルがクリーチャーに身体をのっとられ、ハリーに殺害される。
裏世界にてアレッサの世話をしていた看護婦(リサ)と出会うが、その後の成り行きで院長(カウフマン)によって麻薬漬けにされ死亡していた事を思い出し、成仏。
ハリーは教団幹部であるアレッサの母親(ダリア)に騙され、儀式完成を知らず知らずの内に手伝っていた事が発覚。
シェリルと融合し肉体を取り戻したアレッサがその身に宿した神を生み出す。
神の力によってダリアは死亡、その場に一緒にいたカウフマンはリサの亡霊に奈落へ引きずりこまれ死亡。
神はハリーによって倒される。
転生して赤ん坊になったアレッサを抱き脱出。
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<サイレントヒル3>
再び父親となったハリー、教団から逃れるため娘の髪の色や名前を変更。
その後何事もなく十代後半まで育ったヘザー(アレッサ)が主人公。
ショッピングモールで買い物を終えたところで、教団が雇った探偵や教団幹部に追われながら異世界をさまよう。
とある理由からアレッサの”憎しみ”の感情が必要だった教団はアレッサの父親を殺害。
後に父の手記でヘザーに向けて感じていた彼の苦悩や愛の本音を知る事となる。
探偵と和解。2人でサイレントヒルへ乗り込む。
父の仇を前にしてヘザーは憎しみの感情で育った神の胎児を産み落とし、殺害を試みるが阻止される。
神の胎児を取り込んでクリーチャーと化した教団幹部を殺害。
■物語2
<サイレントヒル2>
冴えない表情の主人公(ジェイムス)、病気で死んだ妻メアリーからの手紙に誘われてサイレントヒルに到着。
妻にそっくりな妖艶な女性、マリアに出会う。ジェイムスの妻探しを手伝ってもらう事に。
人物の潜在意識がそのまま形になった異世界を進みながら、思い出の場所であるホテルを目指す。
道中、マリアは何度もジェイムスの目の前で異世界のクリーチャーによって殺害される。
その事がきっかけとなり、ジェイムスは自身が妄想世界の住人である事に気付き、妻は自分自身が殺害していた事を思い出す。
生きたいという気持ちと、死にたいという気持ちの激しい葛藤に苦しんでいた妻を思っての行為だった。
その後、ジェイムスは車に戻りそのまま湖へ突っ込み入水自殺し、妻の元へと旅立つ。
↓
<サイレントヒル4:THE ROOM>
ジェイムスの父親が運営するアパートに住む青年(ヘンリー)が主人公。
ある日を境に部屋に閉じ込められてしまう。
突然バスルームに開いた穴に入り、同じアパートの住人や出会った人達と共に脱出を図る。
出会った人々が次々に殺害され、ゴーストと化しヘンリーを襲い続ける。
ヘンリーの部屋も次第に心霊現象に侵食されはじめる。
殺人鬼ウォルターに追われながらも、隣の部屋の住人アイリーンと共に異世界と現実世界を行き来しながら真相を探り当てていく。
過去ヘンリーの部屋に産み捨てられていたウォルターはその部屋自体を母親だと思うようになり、固執していたゴーストである事が発覚。
生前、殺害を繰り返していた後に逮捕・拘留され、留置場内でスプーンを頚動脈に刺し自殺。
ゴーストになりながらも母親を実体化させる儀式のための生贄として殺害を繰り返していた。
ヘンリー、アイリーンも生贄候補であったため異世界にて殺害を試みるも、ヘンリーに阻止、倒され、
「ママ…」とつぶやきながら本当の死を迎える。