映画「天使にラブソングを」で一人だけ服装が違うシスターがいる理由は?
ウェンディ・マッケナ演じるメアリーだけなぜ服装が違うんでしょうか?
天使にラブソングを(映画)服装|なぜメアリーは違う?見習いシスターが理由?
映画「天使にラブソングを」でシスター・メアリーだけなぜ服装が違うのかというと、終生誓願(一生涯、修道会の会員として生きる約束)を立てる前の見習いシスターだからです。
修道院に入れば修練期(見習い期間)を経て、次に、有期誓願を立てます。(2~3年毎更新)
修道生活が自分に会わないと分かれば話し合いで修道生活から離れることも可能な訳です。
何度かの有期誓願を更新して一生を神に捧げる覚悟が出来たら終生誓願を立て正式なシスターとなるわけです。
服装も見習い期間は修道服を簡略化したような服装です。質素ならば私服でも可能な場合もあります。
ちなみに「サウンド・オブ・ミュージック」の主人公マリアも見習いシスターでした。
だから、修道院を出てトラップ大佐と結婚できたわけです。
まとめ:天使にラブソングを(映画)服装|なぜメアリーは違う?見習いシスターが理由?
映画「天使にラブソングを」でメアリー・ロバートのシスター服だけ種類が違うのは研修期間シスターだからです。
「天使にラブソングを」の舞台であるカトリック系のキリスト教会では、修道誓願を立てて修道士・修道女になるわけですが、カトリックにおいてはその前段に研修期間があります。
研修期間を終えて初めて修道誓願を立てることを許されることになります。
メアリーロバートは修道誓願を立てる前の研修期間すなわち、修練期にあるのだと思います。もっと細かなことを言えば、修練期の前には志願期があります。志願期を終えた者の中で適性のある者だけが修練期に入ることができます。志願期の者が修道士・修道女と活動を同じくすることは考えられませんので、メアリーロバートは近い将来、修道女になることを約束された修練期の女性だと考えられます。
ちなみに、シスターが被っているベールはパウロの書簡の言葉(女が頭に何もかぶらないで神に祈るのは、ふさわしいことでしょうか。)より、修練女と修道女はベールを被ります。
はずすときは、入浴、睡眠、散髪時のほか、頭部を治療する時とされています。
《コリント人への手紙 第一 11章》
1 私がキリストを見ならっているように、あなたがたも私を見ならってください。
2 さて、あなたがたは、何かにつけて私を覚え、また、私があなたがに伝えたものを、伝えられたとおりに堅く守っているので、私はあなたがたをほめたいと思います。
3 しかし、あなたがたに次のことを知っていただきたいのです。すべての男のかしらはキリストであり、女のかしらは男であり、キリストのかしらは神です。
4 男が、祈りや預言をするとき、頭にかぶり物を着けていたら、自分の頭をはずかしめることになります。
5 しかし、女が、祈りや預言をするときに、頭にかぶり物を着けていなかったら、自分の頭をはずかしめることになります。それは髪をそっているのと全く同じことだからです。
6 女がかぶり物を着けないのなら、髪も切ってしまいなさい。髪を切り、頭をそることが女として恥ずかしいことなら、かぶり物を着けなさい。
7 男はかぶり物を着けるべきではありません。男は神の似姿であり、神の栄光の現れだからです。女は男の栄光の現れです。
8 なぜなら、男は女をもとにして造られたのではなくて、女が男をもとにして造られたのであり、
9 また、男は女のために造られたのではなく、女が男のために造られたのだからです。
10 ですから、女は頭に権威のしるしをかぶるべきです。それも御使いたちのためです。
11 とはいえ、主にあっては、女は男を離れてあるものではなく、男も女を離れてあるものではありません。
12 女が男をもとにして造られたように、同様に、男も女によって生まれるのだからです。しかし、すべては神から発しています。
13 あなたがたは自分自身で判断しなさい。女が頭に何もかぶらないで神に祈るのは、ふさわしいことでしょうか。