スライムの材料には通常「ホウ砂」が必要ですが、ホウ砂がない・すぐには用意できない場合の代わり・代用は？
ホウ砂は皮膚や目に入ってしまった場合発疹や眼瞼炎等の症状が出る危険もあると言われていますが、スライム作りで目薬？重曹？コンタクト洗浄液はホウ砂の代用になる？
ホウ砂の代わり・代用は？スライム作りで目薬？重曹？コンタクト洗浄液は？
スライムは1985年に科学教育国際会議で日本に紹介され理科教材として広まりましたが、その時の材料が洗濯のりとホウ砂を混ぜて作るというもの。
洗濯のりに含まれるポリビニルアルコール（PVA）とホウ砂が化学的に結合して固まり、ドロドロ＆ぬるぬるとした、とても特徴的な性質を持つようになります。
もう少し詳しく化学的に説明をすると、ポリビニルアルコール（PVA）とは長い鎖に分子が1500?2000個くらい繋がった高分子です。
ホウ砂というのは、四ホウ酸ナトリウムで水に溶けると加水分解を起こして、ホウ酸イオンをつくります。
PVAの鎖と鎖の間にホウ酸イオンが入り込んで、水素結合（酸素原子Oと水素原子Hがゆるーくくっつく）を作ってゲル化します。
スライムがねばねばしている理由は固体と液体の性質の両方を持っているからです。
ポリビニルアルコール（PVA）を含む洗濯のりでスライムを作る場合にはホウ砂が必須となりますが代用となるのは、
目薬
コンタクト洗浄液
など。
目薬/コンタクト洗浄液はスライム作りでホウ砂の代わり・代用になる？
ホウ砂の代わりに目薬やコンタクトレンズ洗浄液が代用できます。ただし成分に、「ホウ砂」や「ホウ酸」と記載されているか確認してください。
ホウ酸は人工涙液として目薬やコンタクトレンズ洗浄液に配合されていることが多い成分です。
重曹はスライム作りでホウ砂の代わり・代用になる？
重曹はホウ砂の代わり・代用になりません。
ホウ砂（ホウ酸ナトリウム）の代わりに、重曹(炭酸水素ナトリウム)を使ってしまうとPVA分子の間に架橋構造が作られないためゲル化しなくなくなります。
シェービングフォームなどを混ぜた場合も同様です。PVAの分子間架橋構造にはあまり影響がなく、かえってPVA分子の硬化反応には妨げになるかもしれません
