巨人(読売ジャイアンツ)は2021年シーズンに向けてメジャー通算196発のジャスティン・スモーク内野手を獲得。
4月28日に行われたヤクルト戦で、来日初ホームランを放つなど両打ち助っ人“令和のレジー・スミスと称されましたが、退団することが報じられました。
スモークはかつて、球界屈指の有望株として将来を大いに嘱望されていた。サウスカロライナ大学時代はアメリカ代表として2007年のパンアメリカン競技大会の野球競技で銀メダルを獲得。翌年のドラフトでテキサス・レンジャーズから1位指名(全体11位)を受けて入団すると、09年には再び星条旗を背負ってIBAFワールドカップを戦い、大会MVPを獲得する猛打でアメリカを優勝に導いた。
スイッチヒッターで左右両打席から長打を連発する姿に、当時MLBで屈指のスラッガーとして名を馳せていたマーク・テシェイラ(通算409本塁打)や、殿堂入りの名選手チッパー・ジョーンズ(通算468本塁打)といった両打ちのレジェンドを重ねる声も聞かれた。
マイナーを2年で卒業し、10年にメジャーデビューを果たしたスモークだったが、そこからの成長曲線は思い描いていたものとは程遠く、一発長打の魅力はあるものの低打率に加えて三振も多い、計算のしにくい長距離砲というイメージが強かった。しかし、15年にFAでトロント・ブルージェイズに移籍すると、元中日のブルックス・ジャコビー打撃コーチのもとでホームランを狙わずにフィールドの全方向に打球を飛ばすスタイルにモデルチェンジ。
「左右の打席が全くの別物ということにようやく気づいた」と語るように、相手投手の右左によってアプローチも変えた。その成果が表れた17年は開幕からコンスタントにアーチを重ね、チームトップの38本塁打を放ち、自身初のオールスター出場も果たした。翌年以降は元の木阿弥になった印象だが、20本前後の本塁打はクリアし、打率より1割以上高い出塁率を記録するなど、パワーと選球眼の持ち味は健在だ
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スモーク退団の理由は家族!ネット「煙のようだ」」「巨人、呪われすぎ」
巨人のジャスティン・スモーク内野手(34)が近日中に米国に帰国することが16日、分かった。そのまま退団する見通し。メジャー通算196本塁打で今季も34試合で7本塁打を放っていたが、コロナ禍でビザ発給が困難なことで来日できていない家族と過ごす時間を求めた。18日から7ゲーム差で追う首位・阪神との3連戦(甲子園)を控えるチームに激震が走った。
コロナ禍が、再び異国で奮闘する外国人選手に大きな影響をもたらした。この日、スモークはジャイアンツ球場で行われた全体練習に参加せず、米国で暮らす家族と過ごす時間を求め近日中に帰国する予定。そのまま自由契約となり、退団する見通しだ。
今季は球界全体がコロナ余波に見舞われた。開幕以降も多くの新外国人が来日できない状況で、スモークが入国したのは3月29日。2週間の隔離期間後、チームに合流したのは4月13日だった。その後も緊急事態宣言下で自宅近辺でも遠征先でも外出を自粛。慣れない異国で日常生活でもストレスを発散できない困難な状況が続いた。
入団会見では「12年の(在籍していた)マリナーズの開幕戦以来の日本。家族ともども楽しみにしていた。うれしい」とコメント。クリスティン夫人と2人の娘も日本の生活を楽しみにしていたがビザ発給が見通せない状況が続く。球団と話し合いを行った結果、この日までにチームを離れることを決意した。
スモークはメジャー通算196発を誇る両打ちの強打者で、オフに年俸300万ドル(当時約3億1000万円)の2年契約を結んだ。ここまで主に5番で34試合に出場し7本塁打。4月28日のヤクルト戦で来日6打席目で早くも初本塁打を放ち、「伝統の一戦2000試合目」だった5月15日の阪神戦では決勝3ランも放つなど打線に不可欠な存在だった。
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