ワールドシリーズ2019ではワイルドカードから勝ち上がったナショナルズとアストロズとの対戦となり第7戦まで優勝争いが続きました。
最終戦ではナショナルズが7-2とアストロズを下し4勝3敗としてワールドシリーズ2019優勝・世界一の座に輝きましたが、
同時に完璧なる外弁慶シリーズを制したことで話題となっています。
外弁慶シリーズでワールドシリーズにナショナルズ優勝!
第7戦までもつれ込んだワールドシリーズ2019の試合経過をたどると次のような感じになっています。
- ×アストロズ 4-5 ○ナショナルズ
- ×アストロズ 3-12 ○ナショナルズ
- ○ナショナルズ 1-4 ×アストロズ
- ○ナショナルズ 1-8 ×アストロズ
- ○ナショナルズ 1-7 ×アストロズ
- ×アストロズ 2-7 ○ナショナルズ
- ×アストロズ 2-6 ○ナショナルズ
アストロズ本拠地(ミニッツメイド・パーク)での開幕2戦でナショナルズは2連勝するも、
逆にナショナルズ本拠地(ナショナルズ・パーク)では3連敗してしまいます。
2勝3敗で迎えた第6戦からのアストロズ本拠地戦は、
ナショナルズにとっては当然、厳しい戦いになることが予想され、
1番手ターナーが不運にも(?)7回の攻撃で守備妨害との判定にマルティネスが抗議退場する事態に。
ただ結果はというと、同じ回に3番レンドンが2ランを放ちリードを広げると、
点差が縮まることなくナショナルズが勝利し3勝3敗のタイに並んでいました。
第7戦では2-6とナショナルズが勝利を収めているものの、
6回まではアストロズが1点差で勝ち越しをしていて、
7回からナショナルズが怒涛の攻撃を見せて逆転に成功するという
劇的な幕切れとなりました。
アストロズにしてみると継投がうまくかみ合わなかったことが敗因かもしれませんが、
ワールドシリーズでは史上まれにみる外弁慶シリーズとなったことが話題になっています。
試合経過を見ればわかる通り、ナショナルズもアストロズもどちらも、
本来ならば有利なはずの本拠地で勝利することができず、
相手チームの本拠地でしか勝っていません。
ホームでは勝てずビジターで勝ってしまうことを野球では昔から「外弁慶シリーズ」と言われていて、
ワールドシリーズ2019に関しては勝ったチームも負けたチームも両方とも外弁慶シリーズという究極の珍事と言えるかもしれません。
日本のプロ野球で外弁慶シリーズは?
ワールドシリーズ2019と同じく日本のプロ野球でも外弁慶シリーズとなったことはあるのか?
調べてみると、詳しくまとめられているサイトがあったので、
そちらの情報を引用すると、
2011年に行われた日本シリーズ
福岡ソフトバンクホークスvs中日ドラゴンズ
第6戦まで中日とソフトバンクが外弁慶シリーズを続け、
最終戦でようやくソフトバンクが本拠地で中日を下して日本一の座を獲得しています。
このときももし、第7戦で中日がソフトバンクの本拠地でソフトバンクを下していたら、
ワールドシリーズ2019と同じく究極の外弁慶シリーズ達成していたところでしたね。
- 第1戦 ○中日2-1ソフトバンク● 福岡ドーム(ソフトバンク)
- 第2戦 ○中日2-1ソフトバンク● 福岡ドーム(ソフトバンク)
- 第3戦 ○ソフトバンク4-2中日● ナゴヤドーム(中日)
- 第4戦 ○ソフトバンク2-1中日● ナゴヤドーム(中日)
- 第5戦 ○ソフトバンク5-0中日● ナゴヤドーム(中日)
- 第6戦 ○中日2-1ソフトバンク● 福岡ドーム(ソフトバンク)
- 第7戦 ○ソフトバンク3-0中日● 福岡ドーム(ソフトバンク)