スパイト行動(英語でspite behaviour)とは簡単に言うと、自分が損してでも他人が得する事を許さないという社会心理学の用語。
1990年代に公共経済学の実験を行い、「スパイト行動」という言葉を有名にしたのが経済学者の西條辰義氏ら
スパイト行動wiki|対策は?
日本人のマスク着用率の高さは、意地悪な性格の裏返し?スパイト行動とは
「自分が損をしてでも、相手より上に立ちたい」「自分が損をしているのだから、お前も損をすべきだ」……そんな心理から引き起こされる行動を「スパイト(意地悪)行動」と呼ぶ。実は、コロナ禍を経たここ2年で、このワードへの注目が集まっている面もあるという。仕事や日常生活、あらゆるシーンで顔を出すとされる、スパイト行動とは、どんなものなのか。社会にどんな影響を及ぼしているのか。社会心理学者と経済学者に話を聞いた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/23b37949e8276a560d7cb4b225068b054e52deaa
スパイト行動とは、自分が損してでも他人が得する事を許さない、自分が損してるんだからあいつも損をするべきだ、という考え、またそれを実現するための行動のこと。
具体的には、自分が注文した食べ物が、お腹いっぱいで食べられなくなる。その食べ物を他人が欲しいと思った時に、吐きそうで苦しくても、無理やり自分で食べる。
他人が賞などを受けとる場合、努力や行動をしてまでも、それを阻止しようとする。(自分にとってメリットのない動きは損です)
といったもの。
スパイト行動自体は無くならないでしょう。日本人は脳が不安になりやすい性質あると言われ、新しい事や外様に対して非常に警戒心が強いからです。
ただスパイト行動が絶対に悪いことというわけではなく、公共財供給に協力関係が発生することも社会事件によって明らかにされています。
「例えば、地区でお金を出し合って公共財をつくるとか、NHKの受信料なんかが典型例かもしれません。公共財の場合、フリーライド、つまり“ただ乗り”する人が生じてしまいます。フリーライドは防げるのか、防げないのかという実験を、アメリカ人と日本人を対象に行いました。その結果、面白い結果が出たんですよ」(西條氏)
その実験では、プレーヤーたちがお金を出資して公共財をつくるゲームに取り組んでいくのだが、互いにどんな行動をとるかによって自分の損得が決まるというルールで、心理的な駆け引きの分析ができる。
その結果、日本人が際立って“スパイト行動”を多く行ったという。つまりは自分が損をしてでも相手をおとしめようとしていた。ユニークなのはその先だ。ゲームの進行とともに、次第にプレーヤーは協力的になっていったのだ。公共財構築に向けて一致団結したわけではない。協力せずに自分が出し抜き、フリーライダーとなってしまえば仕返しや批判を受けるリスクが高いため、その恐怖が大きくなって協力関係を結ぶというのが本当の要因だった。相手は自分の写し鏡、とはよく言ったもので、自分の意地悪が招く仕返しを勘ぐるあまり、期せずして皆が協力的になったのだ。
西條氏らは同様の実験を、韓国、中国、モンゴル人にも行ったが、西條氏は日本人のスパイト行動が飛び抜けて多かったと指摘する。
https://news.yahoo.co.jp/articles/23b37949e8276a560d7cb4b225068b054e52deaa?page=2
日本のスパイト行動の例は嫉妬?
日本のスパイト行動の例としては、例えばクラスで美人の悪口を周りから白い目で見られようが言いふらしたりする行為が該当します。
日本人がスパイト行動をとる理由については、不安遺伝子(セロトニンポーター遺伝子のSS型)を持つ人が多いからとよく言われます。
あと島国だったからというのもあるかもしれません。
よそとの交易が多ければwin-winもあり得るけど牌が決まってるならゼロサムゲームになりますよね。
また異文化に触れる機会が少なかったから日本はハイコンテクスト文化で効率良かったわけですが、その過剰な配慮がスパイト行動に繋がっているのかもしれません。