杉山春のwiki経歴を調査!著書「ネグレクト」もチェック!

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杉山春さんはネグレクト(育児放棄)や児童虐待といった思わず目をそむけたくなるような社会問題に真正面から取り組んでいるルポライター。

著書の一つ「ネグレクト」が各方面から絶賛されるなど、杉山春さんの丁寧な語り口と取材に基づくリアルが話題を呼んでいますが、
なぜ杉山春さんはネグレクトや児童虐待をテーマにライターをするようになったのか?wiki経歴を詳しく調査してまとめています。

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杉山春wikiプロフィール

生年月日:1958年
年齢:62歳(2020年数え年)
出身地:東京都
出身高校:三重県立津高等学校
出身大学:早稲田大学第一文学部(最終学歴)

公務員(当時の農林省の研究職)で転勤の多い父親と専業主婦の母との間に長女として生まれた杉山春さんは、両親は二人ともキリスト教徒。

「神様の御用」という決まり文句が家訓としてあるような神様の存在を一般的な日本人よりも身近に感じる環境だったものの、
父親と母親は早くから不仲だったようで杉山春さんがお母さんの話し相手になってよく、愚痴を聞かされたそうです。

兄弟は2つ年上の兄と8つ下の双子の妹がいる4人兄弟で、
二人の妹たちとともに中学校でいじめにあい、社会におびえるような気持ちを抱いていたことが、杉山春さんの現在の活動に少なからず影響を与えているかもしれませんね。

そういう自分や妹たちのいじめもルポライターの仕事につながたのかもしれません。

杉山春さん 所在不明児童への対応に求められること

杉山春の経歴

杉山春さんは早稲田大学卒業という高学歴を手にしながらも、オペラ歌手になりたいという夢を持っていました。

大学卒業後は、情報処理学会の事務局に就職して学会誌を編集する仕事していたものの、オペラとイタリア語を勉強するために
オペラシアター「こんにゃく座」という劇団のオペラ歌手の研修生として稽古に励みつつ雑誌の編集、さらにライターのアルバイトをかけもちしてイタリアに渡航しては勉強する日々を続けます。

ただ29歳のときオペラ歌手と編集とライターどちらかを選ばなければいけない状況になった際、
声量には自信があったものおnあがり症で、いまひとつ本番に弱い性格を自任していたこともあって、歌よりも編集とライターの方を選びます。

すでに英語やイタリア語などの語学力がしっかりと身についていた杉山春さんは「イングリッシュ・ジャーナル」など語学教材の大手出版社「アルク」でも編集のアルバイトをするようになるなど、
編集の仕事で働きぶりが高い評価を得るようになり、後にさまざまなライターの仕事へと発展していくようになります。

雑誌編集のアシスタントや編集者を長く経験した後は、フリーのルポライターとして実際に事件を取材し数々の著書も執筆するようになり、
杉山春さんにとって後に大きな転機につながるきっかけとなる人物にインタビューをすることになります。

満州の開拓民に嫁ぎ、残留婦人となり約30年後に帰国した女性を支援している方で、その人の話をまとめたのが杉山春さんの処女作であり、
第11回小学館ノンフィクション大賞受賞を受賞するノンフィクション『満州女塾』です。

杉山春のツイッターやインスタグラム

杉山春のツイッター
@sigraprimavera

杉山春の高校や大学など学歴は?

杉山春さんは良い成績をとって良い大学にいくことが父親と不仲だった母親を幸せにすることだと子供のながらに感じていたようで、
父親の転勤の都合で住んでいた三重県でも屈指の進学校である津高校に進学すると、大学には私立大学の最難関である早稲田大学に現役で合格を果たしています。

母親だけではなく官僚として働く父親もさぞかし杉山春さんの大学合格を喜んだのではないでしょうか。

杉山春は結婚した旦那(夫)は?子供はいる?

杉山春さんは1990年代に入ってから妊娠・出産を経験しています。年代的には30代ですから当時としては高齢出産に近いかもしれませんね。

一人目の子供を出産する時期がちょうど32歳から取材と執筆をはじめ出来上がるのが38歳という6年がかりの超大作『満州女塾』(新潮社)を出版するところだったようです。

杉山春さんは2人の子供を授かったものの、2014年インタビューですでに高校生だった子供が小学校2年生のときから中学2年生まで不登校の傾向が強かったと話しています。

子供の引きこもりが改善したきっかけは、親元を離れて学校で1週間の秋田旅行に行った際、ほかの子も触れ合う中で
「みんな自分と同じだとわかった」と悟ったからのようで、不登校がなくなり学校に通うようになったそうです。

2020年現在の杉山春さんのお子さんはすでに成人しているとみられますね。

杉山春さんが出産・子育てをすることになった90年代はバブル崩壊後ということもあってこれまでと違う社会の雰囲気に「子育てをうまくできるか」と考えるようになったことが、
子育てをテーマに取材を始めるきっかけとなったようです。

杉山春さんは取材をする中で、子供を虐待死やネグレクト死させてしてしまう親たちには、いくつかの共通点があることを見出しています。

社会が作り上げたルールにうまく適応できず孤立している上に、さまざまな意味で社会的に力が弱い人たちが多い。

身近な人たちとの社会的ネットワークから切れてしまうことがネグレクトの背景にあり、さらに公的、民間の機関に相談できないままネグレクトに陥ってしまうケースが多いと指摘しています。

実際にある行政の方のインタビューでも「SOSを出さない親には関わりようがないのです」といったコメントを引き出しています。

社会や行政を憎みあるいは恐れ、援助の手を差し伸べられても世間と壁を作って敵意を持って拒絶してします。

こうしたアングラ化した人たちにこそ本当に手を差し伸べるべきで、ネグレクトを未然に防ぐ有効な手段だと説いています。

杉山春の著書(本)

杉山春さんは次のような本の著作を手掛けています。

満州女塾
ネグレクト(小学館文庫)
家族幻想 ――「ひきこもり」から問う (ちくま新書)
ルポ 虐待 ――大阪二児置き去り死事件 (ちくま新書)
児童虐待から考える 社会は家族に何を強いてきたか (朝日新書)
自死は,向き合える――遺族を支える,社会で防ぐ (岩波ブックレット)
移民環流―南米から帰ってくる日系人たち

このうち杉山春さんの代表作ともいえる作品をピックアップして紹介します。

ネグレクト(小学館文庫)

ネグレクト(neglect)育児放棄の末に餓死という凄惨な虐待死に至るまでの家族背景を描いた作品。

親子の存在を把握していたにも関わらず事件を防げなかった病院や行政の対応が丁寧に検証されていて、
ただ厳罰化するだけでは虐待は防げないので、事例をきちんと検証し、問題点を洗い出し改善する姿勢が必要であることを痛感させられます。

当事者の心理や行政の問題点についても非常に勉強になります。

第11回小学館ノンフィクション大賞受賞作品で2000年12月10日に愛知県名古屋市近郊のベッドタウンで実際に起きたネグレクト事件が題材となっています。

3歳になったばかりの女の子がともに21歳の夫婦からネグレクトを受け、段ボールの中に入れられたまま、ほとんど食事も与えられずにミイラのような状態で亡くなった事件に迫っています。


ネグレクト(小学館文庫)

ルポ 虐待 ――大阪二児置き去り死事件 (ちくま新書)

「大阪二児置き去り死事件」というwikipediaにもまとめられている事件が題材となっています。

緒方貴臣監督によって2013年に映画『子宮に沈める』としても制作された事件で、
母親一人の罪なのか。事件の経緯を追いかけ、母親の人生をたどることから、幼児虐待のメカニズムが分析されています。


ルポ 虐待: 大阪二児置き去り死事件 (ちくま新書)

満州女塾

女塾とは定義には様々な解釈があるものの、この作品では国策によって旧満州国内につくられた貧しい家庭出身で10代~20代前半の女性たちを中心とする集団お見合いにをするための花嫁学校という位置づけとなっています。

戦前に日本の統治下にあった満州国へ送り込まれた女塾の卒業生たちに6年にもわたって聞き取り取材した内容がまとめられているもので、
国の制度が崩壊すると子殺しでも性被害でも、なんでも起きた現実を伝えています。

1945年の日本の敗戦に伴い、朝鮮半島にあった傀儡国家・満州国も崩壊すると
女塾の夫たちは根こそぎ招集で兵隊に取られてしあみ女性たちだけで幼い子どもを連れての逃避行が余儀なくされます。

難民と化した女塾の女性たちの間では、子どもを食べさせるために自分の性を差し出すことや、子捨て・子殺しも現実として起こるようになり、
中には中国人に自分の子供を預けたり売ったりするケースもありました。

1980年代ころまで盛んにニュースで報道された「残留邦人」に該当します。


満州女塾

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