「すごいと思った」の言い換えについて
読書感想文やレポートなどで「すごいとおもいました。」がたくさん出てくるのはあまり望ましいとは言えません。
より具体的で適切な言葉を使うことが推奨されますが、様々な言い換え表現や具体的な例を挙げながら、文章を豊かにするコツについて詳しく説明しています。
「すごいと思った」言い換え|レポート
レポートで「すごいと思った」と表現したい場合、より具体的で客観的な表現を用いることが重要です。なぜなら、レポートは主観的な感想を述べるだけでなく、客観的な根拠に基づいた分析や考察が求められるからです。
単に「すごい」と書くのではなく、何がどのように「すごい」のかを明確に伝えることが、レポートの説得力を高める上で重要になります。
具体的な言い換え表現例
以下は、表現したい感情と対象物別に、具体的な言い換え表現例をまとめたものです。
感情 | 言い換え表現 | 例 |
---|---|---|
素晴らしい | ・~は素晴らしい着眼点であると言えるでしょう。 | |
・~は優れた~であると言えるでしょう。 | ||
・~は注目すべき~である。 | ||
感動した | ・~から大きな影響を受けた。 | |
・~に心を動かされた。 | ||
驚いた | ・~には驚かされる。 | |
・~は予想外であった。 | ||
面白い | ・~は興味深い~であると言える。 | |
・~は関心を集める~であると言えるだろう。 |
「すごい」を具体的に表現する
「すごい」をより効果的に伝えるためには、具体的なエピソードや数値などを交えて表現すると、より説得力が増します。
- 例: 「この政策はすごいと思った」 → 「この政策は、〇〇という問題に対して、具体的な数値目標と実現のための具体的な方策を提示しており、実現可能性が高いと言える。 」
「思う」の言い換え
「すごいと思った」のように、「思う」を多用する場合には、以下の表現に置き換えることも検討しましょう。
- 断定する: ~です/~ます/~だ
- 推量する: ~でしょう/~だろう/~かもしれません/~かもしれない
- 発見・気づき: ~だと気づきました/~ということが分かりました
- 断言を避ける: ~と考えられます/~と言えるでしょう/~のではないでしょうか
「すごいと思った」言い換え|読書感想文・作文
読書感想文では、自分の感動や驚きをより豊かに表現することが大切です。しかし、「すごいと思った」という表現を繰り返し使ってしまうと、文章が単調になりがちです。そこで、具体的な言い換え表現を使うことで、文章に深みと魅力をプラスすることができます。
感情をより具体的に表現する
「すごい」という言葉は便利な反面、漠然とした表現です。「すごい」という言葉の後に、具体的にどのような感情を抱いたのかを明確に示すことで、読者により深く感情が伝わる文章になります。
例:
- 単に「すごい」ではなく、「登場人物の勇気に感動した」のように具体的に書く。
- 「すごい」の代わりに、「素晴らしい」「感動する」「驚くべき」など、より具体的な感情を表す言葉を選ぶ。
感情に合った行動や変化を言葉にする
「すごい」と感じた時に、体はどう反応したかを想像してみましょう。行動や変化を言葉にすることで、「すごい」という感情にリアリティが生まれます。
例:
- 「手に汗を握る」
- 「目頭が熱くなる」
- 「息を呑む」
- 「胸が締め付けられる」
比喩表現を用いる
比喩表現を使うことで、「すごい」という感情をより鮮やかに表現することができます。「何かにたとえる」ことで、抽象的な感情がより具体的になり、読者の心に響きやすくなります。
例:
- 「涙が雨のように溢れ出した」
- 「彼の言葉は、私の心に深く突き刺さった」
具体的なエピソードや描写を交える
なぜ「すごい」と思ったのか、具体的なエピソードや描写を加えることで、「すごい」という感情の根拠が明確になり、読者はより深く共感することができます。
例:
- 単に「文章がすごい」ではなく、「著者の経験に基づいた描写がリアルで、まるでその場にいるかのように感じられた」のように具体的に書く。
「思う」の言い換え
「~と思う」という表現を繰り返すと、文章が単調になってしまうことがあります。「思う」を他の表現に言い換えることで、文章にリズムが生まれ、より洗練された印象になります。
例:
- 「~と感じた」
- 「~と気づいた」
- 「~ではないでしょうか」
- 「~と考えます」
- 「~と推察します」
その他
- 「すごい」を強調するために、「とても」「非常に」「きわめて」などの言葉を使うことも効果的です。
- 状況や相手に合わせた丁寧な表現を選ぶようにしましょう。
- 同じ表現を繰り返さないように、様々な言い回しを意識することが大切です。
「すごい」という言葉は、使い方次第で効果的な表現になります。しかし、多用すると、幼稚な印象を与えたり、感情が伝わりにくくなる可能性があります。
読書感想文では、「すごい」という言葉に頼りすぎることなく、上記のような様々な表現方法を組み合わせることで、より豊かで魅力的な文章を作成することができます。
「すごいと思った」言い換え|ビジネス
ビジネスシーンでは、「すごいと思った」という表現は少しカジュアルすぎるため、状況や相手に合わせた適切な言い換えが必要です。
ポイント:
- 感情をより具体的に表現する
- 客観的な事実や根拠を交えて伝える
- 相手への配慮を忘れない
以下は、表現したいニュアンス別に具体的な言い換え表現例です。
【驚き】
- 「驚くべき~ですね」: 例えば、新しい技術やサービスに驚いた際に、「驚くべき技術ですね」と表現できます。
- 「驚異的な~ですね」: 予想をはるかに超えた成果に対して、「驚異的な成長ですね」のように使います。
- 「瞠目に値する~ですね」: 想像を絶する出来事に対して、「瞠目に値する成果ですね」と表現できます。
【感動】
- 「感動しました」: シンプルながら、強い感動を伝える表現です。
- 「感銘を受けました」: 心に残る出来事に対して、「感銘を受けました」と表現します。特に目上の人に使う際におすすめです。
- 「胸を打たれました」: 感動して心が揺さぶられた際に使います。
【称賛】
- 「素晴らしいですね」: 幅広い場面で使える表現です。具体的に何が素晴らしいかを付け加えると、より気持ちが伝わりやすくなります。
- 「卓越した~ですね」: ずば抜けた能力や技術に対して使います。「卓越したリーダーシップですね」のように、具体的な対象を明確にすると良いでしょう。
- 「お見事としか言いようがありません」: 相手の功績や成果に対して、最大限の賛辞を伝えたいときに使います。
- 「抜群ですね」: 「企画力抜群ですね」のように、相手の長所や成果を褒める際に使います。
【尊敬】
- 「感服いたしました」: 目上の人の言動に深く感心したときに使います。「○○さんの行動力には、感服いたしました」のように、具体的に述べるとより丁寧な印象になります。
- 「おみそれしました」: 相手の能力や才能に敬意を示す際に使います。「○○さんのプレゼンには、おみそれしました」のように、具体的に述べるとより丁寧な印象になります。
- 「学ばせていただきました」: 相手から良い影響を受けたことを謙虚に伝える表現です。「○○さんの姿勢から、多くのことを学ばせていただきました」のように使います。
【興味・関心】
- 「興味深いですね」: 物事に対して、もっと知りたいという気持ちを伝える際に使います。「興味深い視点ですね。詳しくお伺いしてもよろしいでしょうか?」のように、質問につなげることもできます。
- 「関心を持ちました」: 新しい情報や知識を得て、強い興味を持った際に使います。
これらの表現を参考に、状況や相手に合わせた適切な言葉を選んでみてください。
さらに、以下の点を意識すると、より洗練された印象を与えられます。
- 具体的に伝える: 単に「素晴らしいですね」と言うのではなく、「○○の部分が素晴らしいですね。特に××という点が~」のように、具体的に伝えることで、より気持ちが伝わりやすくなります。
- 質問を添える: 「~について、どのようにお考えですか?」のように、質問を添えることで、相手との会話を広げることができます。
- 表情や声のトーン: 言葉遣いだけでなく、表情や声のトーンも相手に与える印象を大きく左右します。笑顔で、明るい声で伝えるように心がけましょう。
これらのポイントを踏まえ、ビジネスシーンでより好印象を与えられるように、表現力を磨いていきましょう。
まとめ:「すごいと思った」言い換え|レポートや読書感想文、ビジネス作文
「すごいと思った」は便利な表現ですが、多用すると稚拙な印象を与えかねません。特にビジネスシーンやレポート、論文などでは、より適切な表現を用いることが重要です。
言い換え表現を選ぶ上でのポイント
- どのような感情を表現したいか: 「すごい」には、「素晴らしい」「感動した」「驚いた」など、様々な感情が含まれます。まず、自分が表現したい感情を明確化しましょう。
- 対象物: 対象物が人、作品、出来事などによって、適切な表現は異なります。
- フォーマル度: 場面や対象となる人物との関係性に応じて、適切なレベルの言葉を選ぶ必要があります。
具体的な言い換え表現例
以下は、表現したい感情と対象物別に、具体的な言い換え表現例をまとめたものです。
感情 | 言い換え表現 | 例 |
---|---|---|
素晴らしい | 素晴らしい、見事な、卓越した、抜群の、感動的な、感銘を受ける、感服する、敬服する、脱帽する | ・彼女のプレゼンは素晴らしいの一言でした。 |
感動した | 感動した、心を打たれた、胸を打たれた、感激した、感銘を受けた、心に響いた | ・彼の演奏は、私の心を強く打ちました。 |
驚いた | 驚いた、びっくりした、仰天した、愕然とした、驚愕した、度肝を抜かれた、信じられない、驚き桃の木20年 | ・そのニュースには度肝を抜かれました。 |
面白い | 面白い、愉快な、興味深い、興味津々である、心を惹きつけられる、引き込まれる | ・この本は非常に興味深く、あっという間に読み終えてしまいました。 |
悲しい | 悲しい、切ない、辛い、苦しい、やりきれない、いたたまれない、胸が締め付けられる | ・彼女の最期はあまりにも悲しく、涙が止まりませんでした。 |
恐ろしい | 恐ろしい、怖い、ゾッとする、背筋が凍るような、身の毛もよだつ | ・事件現場の状況は身の毛もよだつほどでした。 |
「すごい」を具体的に表現する
「すごい」をより効果的に伝えるためには、具体的なエピソードや数値などを交えて表現すると、より説得力が増します。
- 例: 「この映画はすごかった」 → 「この映画は、主人公の生き様に深く感動し、涙が止まりませんでした。特にラストシーンは、何度見ても心を揺さぶられます。」
「思う」の言い換え
「すごいと思った」のように、「思う」を多用する場合には、以下の表現に置き換えることも検討しましょう。
- 断定する: ~です/~ます/~だ
- 推量する: ~でしょう/~だろう/~かもしれません/~かもしれない
- 発見・気づき: ~だと気づきました/~ということが分かりました
- 断言を避ける: ~と考えられます/~と言えるでしょう/~のではないでしょうか