孫穎莎は東京五輪2020の女子卓球ではやはり中国代表チームが金メダルの最有力候補であることは間違いありません。
陳夢や朱雨玲といった選手が日本人選手を相手に無双と言える対戦成績を上げている中、
同じく次世代の中国代表女子卓球チームを担うことになりそうなのが孫穎莎(ソンエイサ)選手です。
孫穎莎wikiプロフィール
名前:孫穎莎(読み方:ソンエイサ、Sun Yingsha)
生年月日:2000年11月4日
年齢:20歳(2021年07月現在)
出身地:中国河北省・石家庄市
国籍:中国
身長:160cm
利き腕:右
戦型(ラケット):右シェークドライブ型
ラバー:裏裏(両面裏)ソフト
孫穎莎は丁寧がピークを過ぎつつある中で頭角を現している中国女子卓球チームの次世代のエース。
日本の卓球選手と年齢で比べると平野美宇・伊藤美誠・早田ひなといった選手とは同年代・同世代で、
ジュニア時代からシングルス・ダブルスでの対戦経験が何度もありますが、成績では孫穎莎選手が圧倒的しています。
孫穎莎選手が卓球を始めたのは5歳のときで、その当時から早くも張張欣コーチ才能を認められ、
休日も祝日も関係なく誰よりも早く練習場に駆けつけては誰よりも遅くまで練習に明け暮れていたそうです。
10歳の時には中国国内でも卓球が強いことで知られている河北省女子チームの楊広弟監督にも実力が認められ、
中国代表女子卓球チームに数多くの選手を送り出している河北省チームに参加しています。
孫穎莎の卓球動画
孫穎莎は全身をしっかり使ったパワフルなフォアドライブから繰り出される早い打球点が持ち味で、
相手が触れずにラリーが終わる場面もしばしば見られるほど。
世界のトップ選手でも手こずる伊藤美誠のアップダウンサービスや低く伸びるロングサービスでさえも
孫穎莎選手はほとんどミスせずにレシーブしてしまいます。
孫穎莎の戦績
■2015年
全中国少年選手権 優勝
■2017年
ワールドツアー・ジャパンオープン 2冠優勝(シングルス,ダブルス)
中国オープン 準優勝
アジアジュニア選手権 4冠優勝(シングルス,ダブルス,混合ダブルス,女子団体)
世界ジュニア選手権 3冠優勝(シングルス,ダブルス,団体)
ジャパンオープン荻村杯シングルス 優勝
■2018年
ユース五輪 2冠優勝(団体,シングルス)
■2019年
世界卓球女子ダブルス 金メダル
孫穎莎選手は2015年の国内選手権で優勝したことを受けて国家2軍チームに加入すると、
2017年の世界戦デビューではいきなり2冠達成。
2019年4月は29位だった世界ランクが11月に自己最高の3位にまで上げています。
伊藤美誠との対戦成績:9勝3敗
2019 ○T2ダイヤモンド 女子シングルス 決勝
2019 ○JA全農 ITTF 卓球ワールドカップ団体戦 2019 TOKYO女子チーム 3位決定戦
2019 ○ITTFワールドツアー・ドイツオープン女子シングルス 決勝
2019 ○ITTFワールドツアー・ドイツオープン 混合ダブルス 準々決勝 許昕
2019 ×ITTFワールドツアー・スウェーデンオープン女子シングルス 準決勝
2019 ○世界選手権女子シングルス ベスト32
2019 ○世界選手権女子ダブルス 決勝 王曼昱
2018 ×ワールドツアーグランドファイナル女子ダブルス 決勝 陳幸同
2018 ×ワールドツアーオーストリアオープン女子ダブルス 決勝 陳幸同
2018 ○ワールドツアー香港オープン 女子ダブルス 準決勝 陳幸同
2018 ○ITTFワールドツアープラチナ・ドイツオープン 女子シングルス ベスト16
2018 ○ITTFワールドツアープラチナ・カタールオープン 女子ダブルス 準々決勝 陳幸同
石川佳純との対戦成績:4勝1敗
2019 ○ITTFワールドツアー・オーストラリアオープン女子シングルス 準決勝
2019 ○ITTFワールドツアー・韓国オープン女子シングルス 準々決勝
2019 ○ITTFワールドツアープラチナ・ジャパンオープン女子シングルス ベスト16
2019 ○ITTFワールドツアー・カタールオープン 女子シングルス ベスト32
2018 ×ワールドツアー韓国オープン女子シングルス ベスト16
平野美宇との対戦成績:2勝0敗
2018 ○ユースオリンピックジュニア女子シングルス 決勝
2018 ○ITTFワールドツアープラチナ・カタールオープン女子ダブルス 準々決勝 陳幸同
孫穎莎(ソンエイサ)のラケット・ラバー
孫穎莎(ソンエイサ)のラケット・ラバーはラケットがカーボネード45でフロントラバーとバックラバーをともにキョウヒョウ3のようですが、
以前はラケットがカーボネード145、だったようです。
フロントラバーとバックラバーの組み合わせは同じく中国代表で世界ランキング最高1位の陳夢選手と同じ組み合わせで、
以前のフロントラバーがキョウヒョウ3、バックラバーがテナジー05という組み合わせは同じく中国代表の劉詩ウェン選手と同じでした。
ちなみに、孫穎莎選手のラバーの貼り方は裏裏(両面裏)ソフトと呼ばれる
ラケット両面に裏ソフトラバーを使用するタイプ。
裏ソフトラバーとは 表面が平らなラバーのことで、
それに対して表ソフトラバーは 表面にツブツブが付いているラバーのことを指します。
卓球ではもともと一枚ラバーでツブツブの面を「表」としていた経緯があることから、
つぶつぶラバーを表、平らなラバーを「裏」と呼ぶ風習があります。
裏ソフトラバーはボールとの接地面積が大きくなることから回転を掛けやすく、
内側に粒があることでスポンジに食い込みやすく球持ちが良いという特徴があり、
「シェーク裏裏」、「裏裏カットマン」等のように使用されることが一般的。
表ソフトラバーはツブツブで接地面積が小さくなり回転が掛けにくくなるものの球離れが早くなるので、
裏ソフトラバーでは難しい無回転(ナックル)ボールに向いています。