「サプライズ」は「世にも奇妙な物語 2014秋の特別編」で放送されたオムニバスドラマの一つ。
狂気じみた彼氏のサプライズ演出に本気で嫌がったり怖がったりする「サプライズ」のストーリーを考察
サプライズ(世にも奇妙な物語)あらすじ
IT会社の契約社員・藤村優希(多部未華子)は、恋人の健斗(馬場 徹)と付き合って3年になるのだが、記念日にプレゼントをもらったり、サプライズのお祝いをしてもらったことがない。一方、優希の友人の雅実の恋人・智は、誕生日にフラッシュモブでサプライズのお祝いをされ、幸せそうな様子だ。そんな雅実がうらやましいと優希は、健斗に告げるのだが…。
引用:https://www.fujitv.co.jp/kimyo/201411-201415.html
サプライズ(世にも奇妙な物語)ネタバレ
藤村優希(多部未華子)と恋人の健斗(馬場徹)カップルの元にやってきたのは友人カップル。
友人の彼氏は友人に、町中の人が踊り出すサプライズ「フラッシュモブ」を披露し、プロポーズした。
それを見ていた主人公・藤村優希は「優希は自分たちは付き合って3年目の記念日になにもしなかった」
健斗はプレゼントしてもらった黄緑色の時計を見せながらお礼を言うが、優希は不満とともにつぶやく。「あたしもされたいなあ、サプライズ」。
ある日、会社員である主人公はミスをし、取引先である企業に謝りに行くことになった。
しかしそれは彼氏・健斗のサプライズであり、社長室に入るなり歓声が鳴り響き、主人公を驚かせた。
実はそれはクレームと称したサプライズで、健斗が仕掛けたものだったのだ。
なぜそんなことが健斗にできたのか腑に落ちない優希。
その帰り道にも健斗が歩道橋の階段を走っておりようとするが、足をすべらせて落下。
突然のことに驚きながらも急いで倒れた健斗に近づく優希だったが、顔を見るとそれは別人だった。
つぎの瞬間、階段の下から「サプライズ!」と叫びながら健斗があらわれる。それも健斗によるサプライズだったのだ。
少しやりすぎではないかと怪訝に思いつつあった主人公は、自分の仕掛けたサプライズに満足気な健斗を問いつめるが「しつこいな」と煙に巻かれる。
そんな矢先、優希は職場で正社員への昇格を上司に告げられるが同僚からの「お祝い」という言葉を聞いて不安がよぎり素直に喜べない。
そして家に帰ると自室が荒らされ恐怖を覚える優希。
翌日、会社に向かうと誰もいない。
身に覚えのない届け物があるという不審な電話も受け「もうイヤ」と外に出るが、急停止した黒いバンからあらわれた男たちに拘束され、どこかへ連れ去られてしまう。
だがそれもサプライズ。
誘拐されたと思った優希だったが、なんとそれも職場の同僚たちによるサプライズにとうとう激怒する。
ただ彼氏の姿はなく、それを聞いてもどうでも良い事ではないかと返されてしまった。
その後も主人公には大規模なサプライズが起き続け、だんだんと心労に陥っていってゆく。
そんな中、自宅マンションの前にはパトカーと警察の姿があった。
アパートの管理人が何者かに殺され、そのビデオを警察から見せられる。
管理人を襲う男の腕につけられた、黄緑色の時計を目にしてしまう。健斗が自分を驚かせるためにやったことだと確信した優希は引きこもってしまう。
友人に訪問され、サプライズがあると誘われるが、荷物をつめて部屋を飛び出す。
歩道橋にのぼったところで彼氏に見つかり別れてほしいと頼むが、「それもサプライズだろ」と相手にしてくれない。
主人公は彼氏に追いかけられ、足を滑らせた彼氏は階段から落ち死亡する。
これもサプライズであると思い込み、葬式にも渋々やってきた。血だらけの彼氏が生き返るという幻覚まで見てしまう。
火葬が終わり、彼氏の遺灰からは婚約指輪が見つかった。
命をかけた彼氏のサプライズだったのだ。
こんなすごいサプライズはない、と一同から祝福を受ける主人公。
その中の一人は管理人殺しの犯人と同じ時計をしていた。
全員から「おめでとう」と声をかけ続けられ、発狂する主人公。
サプライズ(世にも奇妙な物語)考察
「サプライズ」では上司が実は主人公のことが好きだったのでしょう。
この主人公の彼氏が毎回しているサプライズを利用して、あたかも主人公の彼氏がサプライズしているように見せかけて自分がサプライズをしている本人になる
車で連れ去られたあたりからは上司が計画したサプライズになっているんでしょう。
彼氏の名前を出したら上司が何のこと?みたいな反応をしています。最後に主人公の彼氏は長いこと仕事で連絡できなかったと言っているのでこのあたりから彼氏は仕事で忙しかったんだと思われます。
部屋に貼り紙があったり管理人の殺人があったりした犯人は同じ腕時計をしていた上司だと推測されます。
最後に上司が腕時計をしていたのは、マンションの管理人を殺した犯人は、主人公の彼氏ではなく、あの上司であった、ということを暗示しているのではないでしょうか。
主人公の部屋の合鍵を求めて殺人を犯し、最後に手に入れた合鍵で貼り紙をしたりするようになったのでしょう。友達の女性はそのとき部屋に訪ねてきたので上司とグルだった可能性もあります。
主人公が監視カメラにうつっていた犯人を彼氏と思ったのは、その男が彼氏と同じ時計をしていたから。
それとまったく同じものをじ上司も持っていた。つまり、実は上司が犯人であった、と主人公は解釈したのではないでしょうか。