シャチやイルカは、私たち人間と同じように肺呼吸をする哺乳類ですが睡眠中に呼吸は?
シャチとイルカの睡眠について、泳ぎながら眠る驚きの方法とは?
シャチ・イルカの睡眠中に呼吸は?泳ぎながら半球睡眠?
シャチ・イルカは哺乳類で肺呼吸なので定期的に水面に出て呼吸する必要があります。
しかし、海の中では人間のように長時間眠ることができません。
そこで、彼らは「半球睡眠」と呼ばれる特殊な睡眠方法を身につけているのです。
半球睡眠とは、左右の大脳半球を交互に眠らせることで、起きているもう片方の半球で活動を続けながら睡眠を取る方法です。
イルカやオットセイなどの海獣、長距離を移動する渡り鳥などがこの睡眠を行います。
イルカの睡眠
イルカは、半球睡眠を行っている間、泳ぎながら目を片方ずつ閉じている様子が観察できます。
右目を閉じている時は左脳を、左目を閉じている時は右脳を眠らせていると考えられています。
一度の半球睡眠の単位時間は数秒程度で、それを積み重ねて一日の睡眠時間を確保しています。
睡眠時間は、3~4時間とも7時間ほどとも言われていますが、正確なところはまだ分かっていません。
シャチの睡眠
シャチもイルカと同じように半球睡眠を行うと考えられています。
しかし、シャチは体が大きいため、イルカよりも長い睡眠時間が必要だと考えられています。
泳ぎながら眠るメリット
半球睡眠により、イルカは泳ぎながら眠ることができ、呼吸が必要になったら水面に上がって呼吸することができます。
■人間も半球睡眠できる?
半球睡眠は非常に効率的で安全な睡眠方法であるため、人間も半球睡眠できないか研究されています。
しかし、現時点では人間が半球睡眠を行うことはできないと考えられています。
シャチ・イルカの呼吸|息継ぎ・無呼吸は何分?
息継ぎは、だいたい1分間に1~2回です。
水深の深い所にいるクジラは長く潜っていられますが、イルカは5~8分くらいまでしか息を止めてられないそうです。
イルカでも身体の大きい種類は長く、子供や小さい種類は早く息継ぎします。
たとえば、バンドウイルカくらいだと5~6分、でかいクジラになると数十分。
シャチ・イルカの呼吸|陸上は?
シャチやイルカは海中で生活しており、通常は水中で呼吸をします。しかし、時折陸に打ち上げられることがあります。陸に打ち上げられたシャチやイルカは、通常はその逆で死んだり衰弱して死にそうになって打ち上げられるケースの方が多いです。
陸に打ち上げられるという場合、その状態を座礁と呼びます。座礁は、複数の個体が同時に同じ浜で起こることがありますが、その理由はまだ完全には分かっていません。
座礁した場合、シャチやイルカは水中とは異なる環境で体を支える必要があります。海中では浮力や水の抵抗があるため、体を支えることが比較的容易ですが、陸上では自分の体重によって肺や内臓が圧迫され、体力を消耗してしまうためです。また、圧迫によって心臓や内臓にも負担がかかります。
シャチやイルカが水中で生きていけるのは、水中での生活に適応した構造を持っているからです。彼らは鼻の穴を閉じることができ、水が入りにくくなっています。そのため、水中で息を止めて泳いだり、深く潜ったりして生活しています。
しかし、陸に打ち上げられたシャチやイルカは、呼吸が困難になります。そのため、打ち上げられたシャチやイルカは、できるだけ早く海に戻してあげる必要があります。陸上で生きていても、数時間以内に海に戻されなければ、死亡する可能性が高いです。
まとめ:シャチ・イルカの睡眠中に呼吸は?泳ぎながら半球睡眠?
シャチやイルカが睡眠中にどのように呼吸をしているかについて、イルカやシャチは哺乳類であり、私たちと同じように肺呼吸を行います。しかし、彼らは水中での生活を送っているため、定期的に水面に上がって呼吸をする必要があります。そのため、通常のように長時間まとまった睡眠を取ることができません。
彼らは特殊な睡眠の方法を用いています。それが「半球睡眠」と呼ばれるものです。
半球睡眠は、左右の大脳半球を交互に眠らせることで、片方の脳が眠っている間ももう片方の脳が活動を続けることができる睡眠方法です。特にイルカがこの睡眠方法で知られています。
イルカの場合、半球睡眠を行う間も泳ぎながら目を片方ずつ閉じています。右目を閉じているときは左脳が眠っており、左目を閉じているときは右脳が眠っていると考えられています。
一度の半球睡眠の時間は数秒程度ですが、これを繰り返すことで一日の睡眠時間を確保しています。睡眠時間については諸説あり、3~4時間から7時間程度と言われていますが、正確な睡眠時間はまだよくわかっていません。
この睡眠方法により、イルカは泳ぎながら眠ることができ、呼吸が必要な時には水面に上がって呼吸を行うことができます。