2024年の社会福祉士試験の筆記試験は下記のような日程・内容で行われました。
■社会福祉士試験の日程・時間
2024年（令和5年）2月4日（日）
【午前の部】10時00分～12時15分
※弱視等受験者（1.3倍）は10時00分～13時00分、点字等受験者（1.5倍）は、10時00分～13時25分となっています。
【午後の部】13時45分～15時30分
※弱視等受験者（1.3倍）は14時15分～16時35分、点字等受験者（1.5倍）は14時15分～16時55分となっています。
■社会福祉士とは
社会福祉士は、社会福祉業務に携わる人の国家資格です。この資格は、昭和62年5月の第108回国会で制定された「社会福祉士及び介護福祉士法」に基づいています。
社会福祉士は、専門的な知識と技術を持ち、身体上や精神上の障害、または環境上の理由によって日常生活に支障がある人々の福祉に関する相談に応じ、助言や指導、福祉サービスを提供します。また、医師やその他の保健医療サービスの提供者と連携し、援助や調整を行う役割も担っています。
〇社会福祉士の仕事
社会福祉士は、様々な場所で相談を受け、支援を行っています。
【相談内容】
生活に困っている
障害や病気で困っている
人間関係で困っている
子育てで困っている
老後の生活が不安
虐待やDVを受けている
家がなく住むところがない
借金で困っている
その他、様々な悩みや困りごと
【支援内容】
相談内容を聞き、アドバイスや情報提供を行う
必要に応じて、福祉サービスや医療機関などを紹介する
本人や家族と協力して、問題解決に向けて支援計画を作成する
関係機関と連携して、支援を調整する
本人の自立を支援する
社会福祉士試験解答速報2024
2024年の第36回社会福祉士試験は下記のような手段で解答速報を知ることができます。
赤マル福祉 社会福祉士国家試験 結果速報・分析
TECOM 【第33回介護福祉士国家試験解答速報】
資格の大原
東京アカデミー
ユーキャン
twitterのハッシュタグ「#社会福祉士試験解答速報」
5ch
twitterのハッシュタグでは他にも「#社会福祉士試験」や「#社会福祉士解答速報」で解答が続々と投稿されるし、5ch掲示版にも解答がドンドン投稿されていきます。
最終的に完成度の高い解答速報が出来上がるスピードで言えば、例年だと5ch掲示版が最も速くなります。
社会福祉士試験2023の合格ライン・合格基準の予想は？
社会福祉士試験に合格するには2つの条件を満たす必要があります。
総得点150点（全150問、1問1点）に対して、90点以上であること（正答率60％。これを基準に問題の難易度で補正が入る場合あり）
18の試験科目群のすべてにおいて得点があること
ただし、合格基準は問題の難易度により補正されることなっていてここ数年は下記のようになっています。
過去6年間の合格基準点は、難易度によってプラス数点、マイナス数点の補正が発生していますが、100点を超えることはありませんでした。
実施時期 合格基準点 / 総得点
第32回 令和元年度(2020年2月2日) 88点 / 150点
第31回 平成30年度(2019年2月3日) 89点 / 150点
第30回 平成29年度(2018年2月4日) 99点 / 150点
第29回 平成28年度(2017年1月29日) 86点 / 150点
第28回 平成27年度(2016年1月24日) 88点 / 150点
回数 受験者数（人） 合格者数（人） 合格率（％）
第16回 37,657 10,733 28.5
第17回 41,044 12,241 29.8
第18回 43,701 12,222 28
第19回 45,022 12,345 27.4
第20回 45,324 13,865 30.6
第21回 46,099 13,436 29.1
第22回 43,631 11,989 27.5
第23回 43,568 12,255 28.1
第24回 42,882 11,282 26.3
第25回 42,841 8,058 18.8
第26回 45,578 12,540 27.5
第27回 45,187 12,181 27
第28回 44,764 11,735 26.2
第29回 45,849 11,828 25.8
第30回 43,937 13,288 30.2
第31回 41,639 12,456 29.9
第32回 39,629 11,612 29.3
福祉専門職の試験の中でも最難関と言われることも多い社会福祉士の国家試験ですが、合格率は約30%を推移しています。
社会福祉士試験内容（出題範囲・問題数）
［1］ 人体の構造と機能及び疾病
［2］ 心理学理論と心理的支援
［3］ 社会理論と社会システム
［4］ 現代社会と福祉
［5］ 地域福祉の理論と方法
［6］ 福祉行財政と福祉計画
［7］ 社会保障
［8］ 障害者に対する支援と障害者自立支援制度
［9］ 低所得者に対する支援と生活保護制度
［10］ 保健医療サービス
［11］ 権利擁護と成年後見制度
［12］ 社会調査の基礎
［13］ 相談援助の基盤と専門職
［14］ 相談援助の理論と方法
［15］ 福祉サービスの組織と経営
［16］ 高齢者に対する支援と介護保険制度
［17］ 児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度
［18］ 就労支援サービス、更生保護制度
社会福祉士試験対策のポイント
社会福祉士試験は、19科目から出題される幅広い試験です。合格には60％の正答率が必要ですが、すべての科目群で得点する必要があります。
合格への道には、以下のポイントが重要です。
■1. 試験の特徴を理解する
19科目から出題
60％の正答率が必要
すべての科目群で得点が必要
■2. 広く浅く勉強する
すべての科目をまんべんなく学習
1つの科目を深く掘り下げるよりも、全体像を把握
最新のテキストを使い、最新の情報を学習
■3. 過去問を徹底的に解く
出題傾向を把握
問題形式に慣れる
過去3年分は最低限解く
1つの問題を3回程度解き、解説まで理解
公益財団法人 社会福祉振興・試験センターのホームページで過去問を確認
■4. 得意科目と不得意科目をバランスよく学習する
得意科目で点数を稼ぐ
得意科目だけに偏らず、不得意科目も克服
苦手科目でも最低限の得点が取れるように学習
■5. 模擬試験を受ける
試験本番の雰囲気に慣れる
時間配分を練習
理解度を確認
各スクールや団体が主催する模擬試験を活用
■6. 試験勉強を計画的に進める
早めに計画を立て、学習スケジュールを守る
毎日一定時間の学習時間を確保
集中できる環境を作る
社会福祉士試験2023の難易度,受験生感想まとめ
社会福祉士資格は、国家資格であり、医師や弁護士のように業務独占ではなく、名称独占の資格です。つまり、この資格を持っていない者は「社会福祉士」という名称を使用することはできません。ただし、社会福祉士資格を持っていることは、その人が福祉分野で高度な専門知識を持っていることを示すものであり、将来的には業務独占の状態になる可能性があるとされています。
社会福祉士は、福祉の相談援助に関する高度な専門知識と技術を有しており、福祉や医療の相談援助の場で重要な役割を果たします。彼らは、福祉協議会や社会福祉施設、病院、地域包括支援センターなどで活動し、相談者の支援や課題解決に取り組んでいます。
