「濃度何%の食塩水に卵は浮くか」というテーマで自由研究の実験をする学生も多いですね。
また水に塩分がたくさんあるとなぜ卵など物が浮くのでしょうか?理由は?
食塩水で卵が浮く浮く理由はなぜ?
小学校から中学にかけて濃度何パーセントの食塩水た卵を浮くかという実験を経験する人が多いんじゃないでしょうか。
自由研究なら卵と食塩水だけでなくて、塩を砂糖に変えるなどいろいろな物を使って、浮くか浮かないかを実験して、文献値などと比較するとよいかも知れませんね。
どうして塩水に入れるとたまごが浮くのかというと、比重(密度)が関係しています。
浮力は物体が押しのけた液体の重さと同じです。つまり、液体のほうが同じ体積当たりでたまごより重ければ浮きます。塩が溶けている分、食塩水は真水より重いんです。
浮くということは、同じ体積で比較すると卵は水よりは重いが塩水よりは軽いということです。
水の密度は1cm3あたり1gに対して卵の密度は1cm3あたり1.1 gくらいです。
つまり水に何らかの物質が溶けていることで卵の密度より大きくなってしまうために卵は浮いてしまうのです。
食塩水で卵が浮く濃度は何%?
水や塩水などの液体(えきたい)に卵などが浮くか沈むかは、液体と入れるものの密度(みつど)によって決まります。密度とは同じ体積あたりの重さで、この密度が
液体 > 入れるもの なら浮き
液体 < 入れるもの なら沈みます。
水の密度はは1立方センチメートルあたりおおよそ1 gです。一方、卵の密度は1立方センチメートルあたりだいたい1.1 gくらいなので、水に卵を入れても沈んでしまいます。
水に食塩や砂糖を入れると水よりも密度が大きくなり、卵の密度よりも大きくなると浮くようになります。
卵の密度は1.09なので、300ccの水に塩39gを溶かせば卵とだいたい等密度となり卵が浮くようになります。
塩の量を増やせば増やすほど、卵を浮かせる力(浮力)は高くなるものの、水に食塩を目一杯溶いて、もうこれ以上溶けない状態の塩水(飽和食塩水)はほぼ26%。
水に溶ける塩の量のようには限界はあるので、浮力を高めるにも限界があります。