「所詮」「所謂」の読み方について
「所謂」は「しょせん」?「いわゆる」?どっちとも読めるんでしょうか?
所詮・所謂の読み方|しょせん?いわゆる?
「所詮」と「所謂」は、漢字がなんとなく似ていますが、意味も読み方も全く異なる言葉です。
所詮は、否定的な意味合いを持つことが多いです。
所謂は、説明や定義をする際に用いられます。
■読み方
所詮:しょせん
所謂:いわゆる
■意味
〇所詮
どんな手段を講じても、その域を超えることは難しい
つまり
ついに
例:
所詮、努力が足りなければ結果は出ない。
所詮、人間は弱い生き物だ。
所詮、お金で買えないものもある。
〇所謂
世間一般に言われる
俗に言う
よく言う
例:
所謂、百聞は一見にしかず。
所謂、人生は山あり谷あり。
所謂、時の運というものがある。
所詮・所謂の覚え方
■所詮:
「詮」は「詮索する」の「詮」と同じ漢字です。
「結局は」という意味合いをイメージすると覚えやすいです。
■所謂:
「謂」は「言う」という意味を持つ漢字です。
「所謂」は「世間一般に言われる」という意味なので、「言う」と関連付けて覚えましょう。
所詮・所謂の読み方まとめ|しょせん?いわゆる?
「所謂(読み方:いわゆる)」は、世間一般に言われることや、俗に言うことを表します。例えば、「これは所謂(いわゆる)デートというものだ」という文では、一般的に「デート」と呼ばれるようなものを指しています。
一方、「所詮(読み方:しょせん)」は、「どんな手段を講じても、普通の意味ではその域を多く出ることは、まず無い」という意味で、他につまり、ついにという意味もあります。例えば、「所詮この仕事は弱肉強食の世界」という文では、この仕事が弱肉強食の世界であることを強調しています。