「歩」の裏はなぜ「と」？将棋の駒で歩が金になる理由は？

将棋の駒で「歩」の裏が「との意味は？

将棋の駒の「歩」を裏返すと「と」の字がありますが、歩が金になる理由は？

「歩」の裏はなぜ「と」？

将棋の駒で、「歩」の裏が「と」となっています。

そのため「と金」と呼ばれていますがなぜ「と」という字なのかというと「金」のくずし文字という説があります。

正確には「と」ではないのですが、とても「と」という文字に似ているということなのです。

「桂馬」が裏になるとどうなるかというと、「歩」と同じ「金」の役目をします。

ですが「桂馬」の裏は、「と」ではありません。 少しだけくずれた「金」とわかる文字になっています。

このように、ちゃんと役目を果たす文字が書いてあるのです。

だから、コンパクト将棋などの「歩」の裏にカタカナで「ト」などと 書かれているのは、大きな間違いなのです。

「歩」が「金」になる理由は？

将棋では、駒が特定の位置まで進むと「成る」という操作ができます。成ることで駒の能力が強化され、新たな駒になります。歩が成ると、「と金」という駒になります。

「と金」は、歩よりも動きが自由で強力な駒です。と金は前後左右に1マス進むことができるだけでなく、斜めにも進むことができます。

将棋の世界では、相手の陣地に進んだ「歩」が一気に重要な「金」となるため、この変化を比喩的に使って急にお金持ちになることを意味する言葉として「成金」が使われるようになりました。

成金は、努力を積み重ねてお金持ちになったというより、宝くじや株で簡単にお金を手に入れたというイメージがあります。

そのため、成金という言葉は、急にお金持ちになった人を軽蔑する意味で使われることが多いです。

成金という言葉は、江戸時代から使われていますが、1906年に株式市場が暴落した際に、鈴木五郎という人物が株で大儲けしたことが話題となり、成金という言葉が広く普及しました。

成金になる要因には、土地、自動車、株などがあります。また、成金趣味やにわか成金という言葉もあります。

成金趣味とは、金持ちになったからといって、お金を無駄にする趣味をすることです。にわか成金とは、急に金持ちになった人のことを指します。

まとめ：「歩」の裏はなぜ「と」？将棋の駒で歩が金になる理由は？

「歩」という駒は、将棋の中でも一番基本的な駒です。歩は先手と後手の両方に5枚ずつ用意されており、将棋盤上で前進することができます。歩は一歩ずつ前進することができ、相手の駒がいる場合は斜め前に進むことで相手の駒を取ることもできます。

昔は歩の裏にもちゃんと、「金」と書かれていました。

しかし、歩の駒が多いので、省略して「金」の字を崩し書きするようになりました。

江戸時代に入って、いっそうその崩しかたがなって、ついに「と」になってしまったという説が有力です。

銀の裏は、何となく「金」と読めますが、桂馬以下は駒が小さくなるにつれ、どんどん略されています。

特に歩は枚数も多いので、極めて簡略化され「と」のように見える字になっているのです。

他にも「歩」は「止」を2つ合わせた字で「止」の略字は「と」であるから、歩の成駒の「と」は前身が歩であることを示すため、「止」の字を略して「と」と表示したという説もみられます。

「成金」という言葉は江戸時代から存在していましたが、1906年の株式市場の暴落と高騰の際に、鈴木五郎が株で大儲けしたことが話題となり、この言葉も広まりました。

さらに、「成金」を冠した言葉としては、「土地成金」「自動車成金」「株成金」といった言い方があります。また、「成金趣味」「にわか成金」といった表現も存在します。