将棋で頓死の意味は?原因は?

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将棋で頓死とは?

突然死(予期せぬ死、急死)のことをもともと頓死とも呼んでいましたが、将棋で頓死の意味は?

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将棋で頓死の意味は?原因は?

将棋で「頓死」とは、最善手で対応していれば自玉が詰まなかった局面で、応手を間違えて詰まされてしまうこと、あるいは詰めろをうっかり見落としたために自玉が詰まること。特に、形勢が良かった方が、その状態になって勝ち負けが逆転する場合に使われる。

「頓」という漢字は「頓挫(とんざ)=とまる」「整頓(せいとん)=ととのえる」のような多くの意味を持つが、ここでは「頓(とみ)=急」を意味している。つまり、一般用語として「頓死」は「急死」と同じ意味になり、「死」を「詰み」に置き換えて将棋用語として使われている。

頓死は、初心者によくあるミスだが、上級者でも油断するとしてしまうミスでもある。頓死を防ぐためには、常に最善手で対応するように心がけ、詰めろを見逃さないように注意することが重要である。

詰まないはずが逃げ方を誤ったりして詰まされてしまう場合と、もう一つ、単純に自玉に詰めろがかかっているのをうっかりして違う手を指し、呆気なく詰まされてしまった場合についても同様に「トン死」という表現を使います。

頓死は、初心者によく起こるミスです。しかし、上級者でも頓死をしてしまうことがあります。タイトル戦で丸山名人(当時)が森内挑戦者に喰わされたトン死は有名ですし、あの羽生も木村八段から1手トン死を喰ったことがあります。

まとめ:将棋で頓死の意味は?原因は?

将棋で頓死とは最善の手を選んでいれば自分の玉が詰まることはなかったはずの局面で、誤った手を指してしまったために相手に詰められてしまうこと。または、詰めるチャンスを見逃してしまったために自分の玉が詰まされることを指します。

具体的には、次に述べる3つのケースが一般的に頓死と呼ばれています。

■王手放置
これは、自分の玉(おう)が相手の駒に王手(おうて)されたまま、逃げ場所がない状態が続く場合を指します。将棋では、自分の玉が取られずに王手が続くことは基本的に認められません。したがって、この状況が続くと一方的に敗北となります。

■詰み
これは、自分の玉に対して相手が必ず次の手で詰み(王を取ることのできる状態)を作ることが確定している場合を指します。自分の手で王手を回避する方法がなく、次の手で必ず王を取られてしまうため、一方的な敗北となります。

■時間切れ
これは、対局時間内に自分の手を指せずに時間切れとなった場合を指します。将棋の対局では、制限時間内に手を指さなければならないルールがあります。時間切れになると、指せる手がなくなるため、一方的な敗北となります。

三省堂の明解国語辞典第六版に拠れば「ひょんなことが原因で、あっけなく死ぬこと。(将棋で、王が詰められる意にも用いられる。)」となっている。国語辞典によれば「ひょんなこと」とは、予想もできない小さなことということである。

一方、東京堂書店の「日本将棋用語辞典」では、「頓死」は、「取る」の後で、「長い詰みより短い必死」の前にある。頓死:詰まない玉が逃げ方を間違え詰んでしまったこと。となっています。

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