京都にある称念寺は昔から「猫寺」として親しまれているお寺。
ペットを供養するお寺としても有名です。境内のお墓には愛犬や愛猫のものがずらりと並んでいます。
称念寺・京都が猫寺の由来は?
称念寺(しょうねんじ)は本空山無量寿院、浄土宗。1606年(慶長11年)に大名・松平信吉がが浄土宗に帰依することを受けて獄誉上人が創建しました。
本尊の「阿弥陀如来像」は、平安時代の恵心僧都(942-1017)作とされ、かつて民間を転々としていたものを初代の時に本尊としたという。
1620年に信吉が没すると寺の存在は徐々に忘れられていったようで、1730年には西陣の大火により類焼してしまいます。
火事から25年が経過した1755年に知恩院の末寺であったことから、再建資金を年賦で貸し付けてもらって要約転法輪三条前右府が再建しています。
称念寺が通称「ねこ寺」と呼ばれるようになったのは第3世還誉上人が猫をかわいがって、「猫の報恩」と言われる伝説が語り継がれていることから。
三代目住職の時はすでに寺領も途絶え貧しい生活となっていたものの、飼っていた猫を手放すことはできずにいました。
ある名月の夜、住職が托鉢から帰ってくると、本堂前で美しい姫が優美な衣装を身にまとって舞っています。
ふと本堂の障子に目をやると、月光に照らし出された影が映っており、形が猫だったため愛猫の化身だと気づきます。
住職は自らの労苦にもかかわらず、踊り浮かれている猫に怒り、腹を立てて追い出してしまいます。
姿を消した猫は、松平家の姫に憑くと姫は臨終になります。
最期に「自分が亡くなれば称念寺に葬るように」と遺言した数日後、愛猫が夢枕に立ち「明日やってくる武士をもてなせば寺は復興する」と告げます。
以後、松平家と復縁した寺は、以前にも増して栄えたという。
夢告の通り、翌朝、寺を訪れたのは松平家の武士で、姫の遺言により、姫を当寺に葬るようにと伝えた。以後松平家と復縁した寺は以前にも増して栄えるようになったとか。
還誉上人が愛猫をしのんで植えた老松「猫松」は20メートルも横に伸び、猫が伏したさまに似ているとも言われています。
称念寺(猫寺)の御朱印は?
猫寺こと称念寺は、以前までは御朱印を受け付けていたようですが、現在は「観光寺ではない」ということで受け付けていないそうです。
称念寺(猫寺)場所・アクセスは?
所在地:〒602-8498 京都府京都市上京区寺之内通浄福寺西入上る西熊町270
問い合わせ:TEL 075-441-4519
アクセス:市営バス「乾隆校前」下車5分
称念寺(猫寺)の営業時間は?
■営業時間
9:00~16:00(受付終了)
■定休日
無休
称念寺(猫寺)はペットを供養するお寺としても有名です。境内のお墓にはワンちゃんや猫ちゃんのものがたくさん並んでいます。
■供養動物 愛犬・愛猫・愛うさぎ・愛鳥・愛小動物等
■納骨方法 合同供養塔・観音堂・個人墓
■費用
納骨 10,000円~(お骨壷の大きさ・納骨方法により異なります)
※なるべくお骨壷は大きくならないようにお願いいたします。
■回向のみ 5,000円~ご志納
納骨はまだつらくしたくないが、とりあえず拝んでほしい。
ご遺骨をご持参ください。遺影のみでもご回向させていただきます。
49日、100ヶ日、1周忌、3回忌等、ご希望の場合、ご回向させていただきます。