正沢功さんはかつて御嶽山にあった「王滝頂上山荘」支配人を勤めていた人物。
23014年9月の御嶽山噴火では登山客の避難誘導に努めた正沢功さんが「ワールド極限ミステリー」でも紹介されました。
正沢功(王滝頂上山荘の元支配人)が御嶽山噴火で避難誘導
2014年9月の御嶽山噴火では、登山客の避難誘導に努めた正沢功さんの功績があります。
正沢功さんは、当時王滝頂上山荘の支配人を務めていました。噴火が発生した際、正沢功さんは迅速な行動と冷静な判断で多くの命を救うことに貢献しました。
噴火が始まった際、正沢功さんは山荘内で湯を沸かしていました。突如、大きな音とともに噴火が発生し、建物に灰や熱風が入り込みました。
正沢功はすぐに状況を把握し、無線機を使って村役場と警察に噴火の情報を伝えました。その後、山荘に避難してきた多くの人々の安全を確保し、噴石や火山灰から守るために尽力しました。
噴火の影響で建物内部に水道管から水が漏れ、灰まみれの登山者たちに清潔な水を提供しました。さらに、噴火が2回続いた際には、避難者の安全確保を考えて、下山を決断しました。
正沢功さんは視界が開けた時に下山を促し、女性スタッフが避難者を先導しました。最後に、山荘を出て、避難者を安全な場所へと導きました。
正沢功さんは地元の高校を卒業後、東京で働くも26歳で戻り、王滝頂上山荘などを運営する会社に就職。30代前半から山荘の責任者を務めていました。
御嶽山噴火とは
「難しい山になった」御嶽山 伝える責任を胸に 登山道「八丁ダルミ」9年ぶりに規制緩和
「これが時速300キロの速さで落ちてきてさ」。29日昼、御嶽山の八丁ダルミ。木曽郡王滝村側の登山道でパトロール員を務める正沢功さん(55)は、そこかしこに転がる2014年噴火時の噴石を手に取り、登山者に見せた。「そんなの避けきれない」。埼玉県入間市から訪れた夫婦は驚きの声を上げた。
「あそこにあった山小屋にも落ちたんだから」。王滝頂上の方角を指さした。そこにあった王滝頂上山荘で30代から支配人を務め、14年9月27日、噴火に遭った。
真っ暗になり、建物の隙間から火山灰や熱風が吹き込む。灰にまみれた大勢の登山者が逃げ込んできた。視界が開けた隙を突き、地鳴りが続く中で数十人の避難を誘導。けがをした登山者の肩を抱きながら下った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/448de4efb178adaf46fc2d6d4fedefdc94d97996
御嶽山は、日本の長野県と岐阜県にまたがる活火山で、標高は3,067メートルです。この山は2014年9月に大規模な噴火を起こし、その際には多くの人が犠牲になりました。
この噴火は、63人の死者と行方不明者を出す大惨事となりました。噴火の影響で、山岳信仰や登山が盛んなこの地域に大きな打撃が与えられました。特に、王滝口登山道の王滝頂上と山頂・剣ヶ峰をつなぐ尾根「八丁ダルミ」は、噴火の影響で立ち入りが制限されていました。
噴火後、この山域は安全対策のために規制が厳格になり、登山道の一部は長らく立ち入りが制限されていました。しかし、2023年現在、噴火から9年が経過し、安全対策が進められた結果、一部の登山道の立ち入り制限が解除される見通しとなりました。