春節の始まる中国では過去最高の90億人に上る大移動が予想されています。
中国では、10日から「春節」の8連休がスタートし、中国政府は、春節前後を含む40日間で、延べ90億人が移動すると予測しているそうですが、90億人の計算・数え方は?
春節|中国90億人が移動の計算・数え方は?
【今年の春節どうなる?】訪日中国人の爆買いは衰退へ 混雑が予想されるのは「西の観光地」「マイナー観光地」「漫画・アニメの舞台」
2月10日からの「春節」をはさむ大型連休と、前後を合わせた40日間(1月26日~3月5日)について、中国当局は「90億人の民族大移動」を予測。コロナ禍前を上回る大きな数字に、“人気観光地”である日本も景気拡大のチャンスと捉える一方、戦々恐々としている。
“爆買い”により、ドラッグストアや家電量販店が品薄になる、東京ディズニーリゾートや富士山などの観光スポットに長蛇の列ができて“横入り”をはじめとしたトラブルが起きるなど、海の向こうの「正月休み」には例年日本も翻弄されてきたからだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/73a23494137bf667039073bc782e64c2e91c85e1
ニュースで2024年の春節で移動する中国人の数は、当局の予想で延べ90億人っと報道されています。
ただ世界人口が80億人強で中国の人口14億人ほど。
90億人移動とはどんな計算・数え方をしているのかというと、春運期間中の地域をまたいだ移動数を1件とカウントするようです。つまり、1人の旅行でも2地域を経由した旅行なら2件、往復で4件です。中国の人口14億人のうち、7分の1が移動、平均2地域を跨いで移動すると考えても1日8億人の移動になります。
春節期間は今年は10日間ですので、90億人になるという予想なのでしょう。
中国政府は自家用車による移動を含めた人数を発表しており、それによれば過去最多の延べ90億人が移動というニュースでした
春節|中国90億人移動の政府の狙い
春節大移動「過去最多」を中国政府が演出する狙いは、いくつかの要因によるものです。
第一に、景気低迷が続く中、節約志向が広がっています。そのため、割高な航空機や列車の利用が減少しています。中国政府は、このような背景を踏まえて、従来とは異なる算出方法で「過去最多」の大移動をアピールしています。
春節連休を含む前後40日間は「春運」と呼ばれ、多くの人が帰省や観光旅行に出かけます。中国政府の予測では、今年は延べ90億人が移動すると見込まれています。
また、従来の方法では、鉄道や飛行機を利用する旅客数の予測を公表していましたが、今年は新たな指標を導入しました。それは、マイカーでの帰省者らも含めた「社会全体の地域をまたぐ人の移動量」です。
さらに、コロナ禍で海外旅行への需要が落ち込んでおり、国内旅行が人気を集めています。航空券代の高さから日本行きを断念する人も増えています。
中国政府は、移動者数の多さを誇示することで、「中国衰退論」を払拭し、中国経済の前途が明るいことをアピールしたいと考えています。しかし、旅客数の算出方法の変更には不透明な部分もあり、数字に対する懐疑的な見方もあります。
まとめ:春節で中国90億人が移動の計算・数え方は?
春節の始まる中国では過去最高の90億人に上る大移動が予想されていますが延べ人数、一移動を1人と計算している様です。
たとえば、3人家族で住んでいる所から師匠の実家の大連に移動「3人」。大連から一旦自宅に戻り「3人」。一休みして杭州に移動「3人」。また自宅に戻る「3人」。合計12人です。で途中乗り換えが発生すると更にプラス3人、合計15人になります。
1人の人間が5泊すれば、100人なら500人が移動した事になります。9000万人が10泊なら9億人ですね。
この数字に政府が景気が良い方向に提灯をつけるとすれば、きっと90億人になるのでしょう。
中国政府は、今年の春節大移動の予測方法を従来のものから変更しました。従来は、鉄道や飛行機などの公共交通機関を利用する人の数を予測していましたが、今年はマイカーでの帰省者なども含めた「社会全体の地域をまたぐ人の移動量」という新たな指標を導入しました。
この新しい指標によって、移動者数は大幅に増加しました。従来の方法で計算すると、今年は約18億人で前年比14%減となる見込みです。しかし、新しい指標を用いると、延べ90億人という過去最多の数字になるのです。