大正時代の一円・千円の価値はいくら?

スポンサーリンク
当サイトはアフィリエイト広告を使用しています。
デフォルト 0未分類

大正時代の1円とは、今で言うとどのくらいの価値があったのでしょうか?

大正時代にもし千円があったら何ができるのでしょうか?

スポンサーリンク

大正時代の一円・千円の価値はいくら?

大正時代(1912年から1926年)といえば、戦争、恐慌といった変動要素が多く、一概に大正時代とはくくれないですね。

例えば

大正元年(1912)の国家予算(歳出ベース)で6億円弱。

ですが

大正10年(1922)には14億円あまりと10年で2倍になります。

基準になりそうな金額として、比較的変わりにくい公務員の給与と比較すると

総理大臣の月給=1,000円(大正9年)
国会議員の月給=250円(大正9年)
東京都知事の月給=500円(大正9年)
公立小学校教師の初任給=50円(大正9年)

とされていますから、300円は高級官僚の月収という感じの金額ではないでしょうか。

手元の資料で現在(平成19年)の主な省の事務次官給与が190万円程ですので、当時の300円というのは概ねそのくらいの価値ではないかなと思います。

300円(190万円)で何ができたかと言えば、

東京の一等地に3.3㎡の土地が買えます。(1億円)

自転車が2台買えます。(6万円)

国産のアップライトピアノが1台買えます。(60万円)

家政婦さんを1年雇えます。(320万円)

東京帝国大学の入学金と4年間の授業料を払えます。(240万円)

電話が引けます(7万円)

東京ー大阪間が汽車で40往復できます(96万円)

東京ー大阪間が飛行機で4往復できます(10万円)

帝国ホテルに20泊できます(70万円)

船便のエコノミーなら日本ーハワイを1往復できます。(30万円)

*()内は現在、同じ事をやった場合の標準的と思われる価格です。

他にも、米の値段を物価の基準として考えると、大正3年の米10kgの価格が1.08円です。(相場、米1俵7円50銭位)

現在の米の価格を10kg4000円とすれば、当時の価格を4000倍したものが現在の価格と考えられます。

つまり大正時代の一円の価値は、平均して現在の価値で200円以上に相当するのかもしれません。

ちなみに、明治12年?昭和57年の日銀の統計と昭和45年~平成12年の総務省の統計を換算したデータによると、

昭和10年の物価=1.0とした場合
明治39年~大正7年の平均が 0.6534
大正8年~昭和2年の平均が 1.2892
平成12年が 1817.6

となるようです。

まとめ:大正時代の一円・千円の価値はいくら?

大正時代(1912年から1926年)の1円は、現在の価値と比較するとかなり高い価値がありました。大正時代の1円は、約20グラムの銀貨であり、その当時の経済状況によって価値は変動しましたが、おおよそ以下のような評価がされています。

大正時代の終わりには、1円は約1米ドルに相当する価値がありました。つまり、1円は現在の日本円に換算すると約100円程度の価値に相当します。ただし、経済状況や物価の変動によって異なるため、正確な換算は難しいです。

また、大正時代の1円は現在の1円硬貨とは異なり、銀貨であったため、金属の価値も考慮する必要があります。現在の1円硬貨はほとんどが銅合金でできており、金属の価値は非常に低いです。

ただ、日本のお金の価値については、物価指数という指標を使って計算できます。

日本銀行が記録している企業物価が 1つの参考材料になりますが、大正時代では曖昧なので、大正2年と、大正15年を例にすると、計算式は、2009年の企業物価指数664.6を、1913年の指数0.647と、1926年の指数1.157でそれぞれ割ってみれば、いいということになります。

で、

664.6÷0.647=1,027.2
664.6÷1.157=574.4 となるので、

大正2年の1円は現在の約1027倍の価値があり、大正15年の1円は現在の約574倍の価値があるということです。だから一万円あれば家や車が買えたということです。

この数字は日本銀行と旧大蔵省のだした数字です。消費者物価指数は当時記録がなかったので、消費者感覚ではまた違いますが。

タイトルとURLをコピーしました