竹取物語の難題(課題)の内容・結果|5人の貴公子の名前・結末は?

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竹取物語でかぐや姫は、5人の貴公子にどんな難題を出したんでしょうか?内容は?

竹取物語で5人の貴公子へのかぐや姫から出された難題(課題)とその結果は?

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竹取物語の難題(課題)の内容|5人の貴公子の名前は?

竹取物語でかぐや姫が5人の貴公子に出した難題の内容を詳しく説明しますね。

かぐや姫は5人の貴公子に、それぞれ違った難題を出しました。こちらにそれぞれの難題を詳しく紹介します。

石作皇子の難題

石作皇子には、「仏の御石の鉢(ほとけのみいしのはち)」という難題を出しました。これは、釈迦が成道の際に四天王から鉢を奉られ、それを押し重ねて一つの鉢として使ったという伝説に由来しています。かぐや姫は、石作皇子にこのような鉢を作るように命じましたが、石作皇子がただの鉢を持ってきただけで嘘がばれてしまいました。

車持皇子の難題

車持皇子には、「蓬莱の玉の枝(ほうらいのたまのえだ)」という難題を出しました。これは、蓬莱山にあるとされる不老不死の薬となる玉の枝のことです。車持皇子は、玉の枝を偽造してかぐや姫の家に持ってきましたが、職人たちが報酬をもらえなかったことから玉の枝が偽物であることが発覚しました。

右大臣阿部の御主人の難題

右大臣阿部の御主人には、「火鼠の皮衣(ひねずみのかわごろも)」という難題を出しました。これは、中国の伝説上の動物である火鼠と、当時流行していた貂裘(かわごろも)に想を得て、空想化されたものです。阿部は唐の商人から皮衣を購入しましたが、それを焼いてみると燃えてしまい、贋作であることがバレました。

大納言大伴御行の難題

大納言大伴御行には、「龍の頸の玉(りゅうのあごのたま)」という難題を出しました。これは、竹取物語の作者が「頷(あぎと)」という表現を元にして、脚色したもので、五色に光る玉を指しています。大納言は船で探索する最中に嵐に遭い、さらに病気にかかり、両目が二つの李のようになってしまいました。

中納言石上の麻呂の難題

中納言石上の麻呂には、「燕の子安貝(つばめのこやすがい)」という難題を出しました。燕は安産の象徴とされ、子安貝は生殖の力があると考えられていました。石上の麻呂は燕の子安貝を掴んだが、転落して腰を打ち、掴んだのは燕の古い糞であり貝はなかったことが分かりました。

竹取物語の難題(課題)の結果|5人の貴公子の結末は?

石作皇子

石作皇子は、ただの鉢を持って行ってしまい、かぐや姫の難題を満たすことができませんでした。そのため、石作皇子はかぐや姫の難題に合格できなかったとされます。

車持皇子

車持皇子は、玉の枝を偽造してかぐや姫の家に持って行きましたが、その報酬をもらえなかった職人たちが玉の枝が偽物であることを暴露しました。このため、車持皇子もかぐや姫の難題に合格できませんでした。

右大臣阿部の御主人

阿部の御主人は、唐の商人から購入した皮衣を焼いてみたところ、燃えてしまい、贋作であることが分かりました。かぐや姫はこれを見て阿部の御主人が偽物を買ったことを知り、難題に合格できなかったとされます。

大納言大伴御行

大伴御行は船での探索中に嵐に遭い、さらに重病にかかり、両目が二つの李のようになってしまいました。この状態でかぐや姫のもとに行くことができなかったため、大伴御行も難題に合格できなかったとされます。

中納言石上の麻呂

石上の麻呂は、燕の子安貝を掴んだが、転落して腰を打ち、掴んだのは燕の古い糞であり貝はなかったことが分かりました。このような結果から、石上の麻呂もかぐや姫の難題に合格できませんでした。

竹取物語でかぐや姫はなぜ5人の貴公子に難題(課題)?

かぐや姫は、5人の男性との求婚条件として、あのような無理難題を出しました。

その理由は、かぐや姫が月から来た姫であり、地上で暮らすことを望んでいなかったからでしょう。

かぐや姫は、月で罪を犯して地上に落ちてきたと言われています。そのため、地上での生活は、かぐや姫にとっては投獄生活のようなものです。

かぐや姫は、いずれは月へ帰ることを望んでいました。しかし、地上で求婚された5人は、いずれも身分の高い貴公子たちです。

もし、かぐや姫が求婚を真っ向から断れば、貴公子たちの怒りを買うことになります。そうなれば、かぐや姫の育ての親である竹取の翁と嫗は、貴公子たちの力で不幸になってしまいます。

また、かぐや姫自身も、貴公子と結婚すれば、自由を失ってしまいます。

かぐや姫は、そんな危険を避けるため、求婚者たちが自分から諦めるよう、無理難題を出したのです。

まとめ:竹取物語の難題(課題)の内容・結果|5人の貴公子の名前・結末は?

竹取物語に登場する5人の貴公子は、かぐや姫の無理難題

石作皇子には「仏の御石の鉢」
車持皇子には「蓬莱の玉の枝」
右大臣阿倍御主人には「火鼠の裘」
大納言大伴御行には「龍の首の珠」
中納言石上麻呂には「燕の産んだ子安貝」

を持って来させるということに応えることができず、失敗に終わります。

石作皇子は、かぐや姫が求める不老不死の薬を探しに行ったものの、見つけることができませんでした。
車持皇子は、かぐや姫が求める月から来た真珠の枝を探しに行ったものの、盗賊に襲われて失敗しました。
中納言の息子は、かぐや姫が求める火鼠の皮衣を探しに行ったものの、火鼠に追いかけられて逃げ出しました。
右大臣の息子は、かぐや姫が求める玉の枝を探しに行ったものの、玉の枝を切ることができず、失敗に終わりました。
大納言の息子は、かぐや姫が求める月からの玉の杯を探しに行ったものの、玉の杯を拾うことができず、失敗に終わりました。

5人の貴公子は、かぐや姫の美しさに魅了され、彼女と結婚しようとしますが、彼女の無理難題に応えることができず、失敗に終わります。これは、人間の欲望と限界を象徴する物語として解釈されています。

一方、かぐや姫は、5人の貴公子の失敗をみて、人間の愛情に疑問を抱くようになります。そして、月から来た使者の言葉を信じて、月へと帰っていくのです。

ただ、かぐや姫は、月で罪を犯し地に落ちてきた存在です。地上の生活は彼女にとって、まるで投獄されたような状況でした。そのため、彼女はいつか罪が許される日に、再び月に戻りたいという願望を持っていました。

しかしながら、かぐや姫が地上に住んでいる間、彼女の求婚相手たちは身分の高い人たちでした。一方で、かぐや姫の身分は地上では低く、そのような立場で求婚を断ると、育ての親である爺さんや婆さんにまで罪を着せることになります。つまり、かぐや姫が求婚を断ることで、無関係な家族にまで迷惑や罪を被せてしまう状況でした。

また、結婚すればかぐや姫の自由は制限され、地上での生活に縛られることになります。一方で、結婚後に月に帰れば、彼女がどのような扱いを受けるかも予想がついていました。

このような状況の中で、かぐや姫は自分の身内や大切な人々を傷つけずに、かつ自分自身が本当の自由を手にする方法を模索しました。その結果、かぐや姫は求婚者たちに無理難題を出すことで、彼らが自ら求婚を諦めるように仕向けることを決意しました。

つまり、かぐや姫は無理難題を出すことで、求婚者たちが自ら結婚を考え直し、結果的に彼女が自分の自由を手に入れるための道を選んだのです。このような背景から、かぐや姫は無理難題を出すことになったのです。

下記の情報も踏まえて、次の質問に小学生にもわかるように元の情報よりも詳しく丁寧にで答えてください。語尾は「です」「ます」で終わるようにしてください。

■質問
竹取物語についてですが、なぜ、かぐや姫は5人の男性との求婚条件として、あのような無理難題を出したのでしょうか。

■情報
何故、かぐや姫は無理難題を出したのか?〉
結論から言うと…
自分が本当の自由の身になる為には、相手の方から結婚を諦めて貰うしか道がなかったからでしょう。

そもそも、かぐや姫は月で罪を犯し地に落ちてきた人ですから、地上生活はいわば投獄生活のようなものだと思います。
そんな状況に置かれていれば、罪が許される時にはシャバ(月)へ戻りたい願うのが普通の事ですよね?

しかし、かぐや姫が置かれた地上での生活環境は身分の低い家に、一方の求婚相手は全員身分が高い人達ですから、求婚を真っ向から断れば全く罪の無い育ての親(爺さん・婆さん)にまで罪を着せる事になります。

勿論、結婚すれば自分の自由は犠牲となり、結婚後月へ帰れば親や子供にどんな仕打ちが待ってるかなんて目に見えた事です。

つまり、身内を誰一人傷付けずに自分が自由になる為には、求婚者自らが諦めるよう仕向けなければならないからこそ無理難題を出した訳です。

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