原作ゲゲゲの鬼太郎で田中ゲタ吉は鬼太郎の成長した姿？
それとも墓場鬼太郎が成長した姿なのでしょうか？
田中ゲタ吉｜ゲゲゲの鬼太郎
『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズに登場する田中ゲタ吉は、鬼太郎の青春時代を描いた作品『続ゲゲゲの鬼太郎』に登場するキャラクターです。この作品は、かなりブラックでカオスな内容で、1977年に「週刊実話」誌上に連載されました。
ゲゲゲの鬼太郎は妖怪に理解のある民生委員万助老人の世話を受け、人間社会での生活を始めます。この時に使った偽名が田中ゲタ吉です。
ゲタ吉は鬼太郎の青年期を描いており、外見も変化しています。彼は墓の下高校に通い、新聞配達などのアルバイトも行っています。最初は貧乏劇画家の家に下宿していましたが、後に幽霊屋敷に住処を変えます。
彼の性格は墓場鬼太郎に似ており、世の中をすねた視線で眺めるクールな一面も持っています。しかし、青年らしい純情さもあり、恋人のユリ子が他の男に寝取られて失恋した時には涙を流したこともあります。
ゲタ吉は、鬼太郎が妖怪退治をしながら高校に通っていた時代を描いています。彼は自分を「正義の味方」と称しつつ、勉学にも励んでいましたが、妖怪退治のために学業に支障をきたしてしまうこともありました。
田中ゲタ吉｜ゲゲゲの鬼太郎の原作では墓場鬼太郎が成長した姿？
田中ゲタ吉は水木先生が描いた鬼太郎が大人になった時の名前です。
講談社『水木しげる漫画大全集』の37巻「ゲゲゲの鬼太郎挑戦シリーズ」と38巻「ゲゲゲの鬼太郎スポーツ狂時代」に、週刊実話で連載されていた『続ゲゲゲの鬼太郎』『新ゲゲゲの鬼太郎スポーツ狂時代』（いわゆる田中ゲタ吉シリーズ）の完全版を読むことができます
かつて販売されていた扶桑社文庫『その後のゲゲゲの鬼太郎』や角川文庫の『ゲゲゲの鬼太郎青春編』は絶版ですが、古書でまだ購入は可能です
しかし共に掲載順がおかしかったり、「幽霊家主」が収録されていなかったりと完全版ではありません
（角川ではスポーツ狂時代は収録されていません）
なお二次創作では喫煙する姿がよく描かれるが、原作ではゲタ吉はタバコを吸っていない。逆にお馴染みの児童体型の鬼太郎で喫煙はたびたび描かれており、貸本版やそのリライトであるガロ版『鬼太郎夜話』や、メジャーデビュー後の『ゲゲゲの鬼太郎（墓場の鬼太郎）』でも貸本リライト作品（「吸血鬼エリート」「陰魔羅鬼」「ねこ屋のきょうだい」）では喫煙シーンがそのまま描写されている。
