タンゴチャーリーとは意味は?
飛行機がテーマのNHK朝ドラ「舞い上がれ」で「ジュリエット・アルファ・ゼロワン・タンゴ・チャーリー」というフレーズが出てきます。
タンゴチャーリーとは意味は?舞い上がれの飛行機でジュリエット・アルファ・ゼロワン
<舞いあがれ!>パイロットが話す「ジュリエット・アルファ」「タンゴ・チャーリー」ってどんな意味?
福原遥さん主演のNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「舞いあがれ!」(総合、月~土曜午前8時ほか)。航空学校編のフライト訓練のシーンで、舞(福原さん)らパイロットを目指す学生たちが飛行機を発進させる際などに「ジュリエット・アルファ~」と話しているのをよく耳にする。これは「フォネティック(音声)コード」と呼ばれ、航空、船舶、軍事などの無線通信で使われる通話規則だという。呪文のようなこの単語の羅列にはどんな意味があるのか、解説する。
https://news.yahoo.co.jp/articles/af584cc7247c6147684b02ce648c4b792b115c22
よく、無線などでアルファー、ブラボー、チャーリー、デルタなどとコールしますが「フォネティックコード」と呼ばれるものです。
日本語では「通話表」と呼ばれるもの。
航空、船舶、軍事業界などで雑音などが多い無線通信でよく使われる通信用語で、相手に確実に話した言葉が伝わるように、アルファベットのスペルを一文字ずつ伝える際に用います。
NATO(北大西洋条約機構)が定めたとされ、正式には「NATOフォネティックコード」という。
聞き間違いを防ぐために、アルファベットの一文字ずつに頭文字を想起しやすい単語があてがわれている。
例えば「I」と「Y」は聞き間違えやすいが、「I」には「India(インディア)」、「Y」は「Yankee(ヤンキー)」と定められている。
「M」と「N」なら「Mike(マイク)」と「November(ノベンバー)」となっている
A ALFA アルファ アメリカ
B BRAVO ブラボー ボストン
C CHARLIE チャーリー
D DELTA デルタ デンマーク
E ECHO エコー エドワード
F FOXTROT フォックストロット フロリダ
G GOLF ゴルフ ジャーマニー
H HOTEL ホテル ヘンリー
I INDIA インディア イタリー
J JULIETT ジュリエット ジャパン
K KILO キロ
L LIMA リマ ロンドン
M MIKE マイク メアリー
N NOVEMBER ノベンバー ナンシー
O OSCAR オスカー オーシャン
P PAPA パパ ピーター
Q QUEBEC ケベック クィーン
R ROMEO ロメオ レェディオ
S SHERRA シィアラ サンチャゴ
T TANGO タンゴ
U UNIFORM ユニフォーム アンクル
V VICTOR ビクター ビクトリア
W WHISKET ウィスキー ワシントン
X XRAY エックスレイ
Y YANKEE ヤンキー
Z ZULU ズル ゼブラ
NHK朝ドラ「舞い上がれ」の「ジュリエット・アルファ・ゼロワン(数字)・タンゴ・チャーリー」とは、「JA01TC」を意味している。
■参考:無線通信による仮名(かな)文字の伝え方
あ | 朝日のあ | い | いろはのい | う | 上野のう | え | 英語のえ | お | 大阪のお |
か | 為替のか | き | 切手のき | く | 倶楽部のく | け | 景色のけ | こ | 子供のこ |
さ | 桜のさ | し | 新聞のし | す | すずめのす | せ | 世界のせ | そ | そろばんのそ |
た | 煙草のた | ち | 千鳥のち | つ | 鶴亀のつ | て | 手紙のて | と | 東京のと |
な | 名古屋のな | に | 日本のに | ぬ | 沼津のぬ | ね | ネズミのね | の | 野原のの |
は | 葉書のは | ひ | 飛行機のひ | ふ | 富士山のふ | へ | 平和のへ | ほ | 保険のほ |
ま | マッチのま | み | みかさのみ | む | 無線のむ | め | 明治のめ | も | もみじのも |
や | 大和のや | – | – | ゆ | 弓矢のゆ | – | – | よ | 吉野のよ |
ら | ラジオのら | り | 林檎のり | る | 留守居のる | れ | れんげのれ | ろ | ローマのろ |
わ | ワラビのわ | – | – | – | – | – | – | を | 尾張のを |
ん | – | – | – | – | – | – | – | – | – |
゛ | 濁点 | ゜ | 半濁点 | – | – | – | – | – | – |
フォネティックコードまとめ:タンゴチャーリーとは意味は?
A Alfa (アルファ) America (アメリカ)
B Bravo (ブラボー) Boston (ボストン)
C Charlie (チャーリー) Canada (カナダ)
D Delta (デルタ) Denmark (デンマーク)
E Echo (エコー) –
F Foxtrot (フォックストロット) Florida (フロリダ), France (フランス)
G Golf (ゴルフ) Germany (ジャーマニー)
H Hotel (ホテル) Hawaii (ハワイ), Honolulu (ホノルル),Henry (ヘンリー)
I India (インディア) Italy (イタリー)
J Juliet (ジュリエット) Japan (ジャパン)
K Kilo (キロ) Kentucky (ケンタッキー)
L Lima (リマ) London (ロンドン)
M Mike (マイク) Mexico (メキシコ)
N November (ノベンバー) Norway (ノルウェー), Nancy (ナンシー)
O Oscar (オスカー) Ontario (オンタリオ)
P Papa (パパ) Peter (ピーター)
Q Quebec (ケベック) Queen (クイーン)
R Romeo (ロミオ) Robert (ロバート)
S Sierra (シアラー) Santiago (サンティアゴ), Sugar (シュガー)
T Tango (タンゴ) –
U Uniform (ユニフォーム) Uncle (アンクル)
V Victor (ビクター) –
W Whiskey (ウィスキー) Washington (ワシントン)
X X-ray (エクスレー) –
Y Yankee (ヤンキー) Yokohama (ヨコハマ)
Z Zulu (ズールー) Zebra (ゼブラ)
このコードは元々INTERCO(国際信号コード、en)のサブセットである。なお、INTERCOでは、フォネティックコードのほかに、船舶用の視覚的・聴覚的な信号、すなわち旗旒(きりゅう)信号、発光信号、音響信号(ホイッスル、サイレン、霧笛、ベル)や、定型句を表す1-3文字の略語も規定していた。その後、無線の普及により、音声による通話のための共通信号の必要性が高まった。
「NATOフォネティックコード」という呼び名は、このコードが各海軍の艦船からなるNATO連合艦隊で採用された「Allied Tactical Publication ATP-1, Volume II: Allied Maritime Signal and Maneuvering Book」で規定されていたことによるものである。同書のもとになったINTERCOの「International Code of Signals」では、旗旒信号、発光信号、モールス符号なども制定していた。そのため、電話・無線による音声通信に使用するためのコードである本コードは、「音声によるコード」という意味で「フォネティックコード(音声コード)」と呼ばれるようになったのである。