「なつぞら」8月8日の第112回(第19週「なつよ、開拓者の郷へ」)では、
十勝協同乳業の設立が十勝支庁長にも認められ、
十勝の新たな酪農・農業の歴史が始まろうとする瞬間でした。
私は生まれも育ちも北海道なので、北海道ゆかりの会社や商品がモデルとして登場するのはとてもワクワクします!
個人的には柴田農場にもテレビが導入されていたことに驚きましたし、
のぶさんこと佐々岡信哉(ささおか のぶや)が結婚していたことも仰天しましたが、
十勝協同乳業で製造・販売することになる「たんぽぽバター」のことが一番気になりました。
たんぽぽバター(十勝協同乳業)のモデルやロゴの由来は?
十勝の酪農・農業の歴史を振り返ってみると、十勝協同乳業のモデルになったのは、
「北海道協同乳業」だと思われます。
設立が昭和42年だし、なつと坂場一久(中川大志)が手がけた長編アニメ
「神をつかんだ少年クリフ」のモデルとなった太陽の王子・ホルスの大冒険の公開も
昭和43年なので時代的にはほぼ一致していることがわかります。
北海道協同乳業(現在、よつば乳業)から販売されているバターには今でこそ種類がいくつかあるものの、
はじめは「よつ葉バター」しかありませんでした。
「たんぽぽバター」のモデルは「よつ葉バター」だと考えて良いでしょう。
私は北海道生まれで北海道育ちなので、
「よつ葉バター」は小さなころから当たり前のように目にしてきました。
バターと言えば、「よつ葉バター」か今は亡き雪印乳業のバターかどちらかでしたが、
「よつ葉バター」のパッケージ・ロゴは昔と変わらないように思います。
なつぞらでは、たんぽぽバターのロゴ・パッケージデザインをなつが考えることになっていますが、
どんな感じになるんでしょうかね。
ちなみに、十勝協同乳業のモデルは雪印乳業じゃないか?と思う人がいるのかもしれませんが、雪印乳業の歴史はさらに長くて十勝協同乳業が設立された昭和40年代にはすでに大きなシェアを誇っていました。
「たんぽぽバター」を製造・販売する十勝協同乳業のモデルとなった北海道協同乳業はどちらかというと後発組で、雪印乳業の方針に賛同していなかったり、雪印乳業がまだしぇを獲得していなかった十勝地域が、自衛のために設立した団体といった感じでしょうか。
十勝協同乳業のモデルの北海道協同乳業の歴史
「たんぽぽバター」を製造・販売する十勝協同乳業のモデルとなった、
北海道協同乳業についても少し触れて起きたと思います。
十勝管内にある8つの農業協同組合(農協)による
農民資本の乳業会社として設立され、
十勝工場(現在の十勝主管工場)で乳製品の開始。
その後は道東(根釧、オホーツク北見)や道北(宗谷)などの農協も加わり、
「北海道農協乳業」という社名を踏まえて現在の「よつ葉乳業」となっています。
現在の本社は札幌市中央区北4条西1丁目(北農ビル)にあり、札幌駅のすぐ近くです。
たんぽぽバター(十勝協同乳業)が登場したなつぞら(8月8日,第112回)あらすじ感想
十勝協同乳業(北海道農協乳業がモデル)の工場設立が
十勝支庁長から無事に承認を得られることになりました。
その後、柴田牧場付近の草原をなつと坂場が2人で散歩をしていた時、
坂場はやはり、漫画映画に全力を注ぎたいという決意が固まったことをなつに告白し、
「苦労を掛けるかもしれないけれど、ついてきてほしい」と2度目のプロポーズのような場面もありました。
柴田農場での晩御飯ではテレビで十勝協同乳業設立のニュースをみんなで見たいたところ、
ノブさんこと佐々岡信哉の結婚相手、道子さん(三倉茉奈)さんがお天気おねえさんとしてテレビに登場。
翌日、なつは農協の組合長の田辺(宇梶剛士さん)に呼ばれ、
坂場やゆみことともに、入院している病院を訪れたところ、
田辺から「たんぽぽバター」のパッケージやロゴのデザインをしてほしいとお願いをされ、なつは快く承諾。
またまた画面は代わって、今度は、雪次郎が働く雪月にみんなで遊びにいきますが、
雪次郎が初めて自分が考案した菓子の新作が披露されます。
十勝の素材で作った菓子ということですが、どうやらバターサンドクッキーとみて間違いないんじゃないでしょうか。