炭酸水の化学式は存在するんでしょうか?
また炭酸の元素記号は?二酸化炭素との違いは?
炭酸水の化学式・元素記号は?二酸化炭素との違いは?
炭酸水は炭酸ガスを水に吹き込んでできるものなので、敢えて化学式で書くならば、
H2O + CO2 → H2CO3
と書けますが、同時に水と二酸化炭素に分解してしまいます。
炭酸水について、空気中の二酸化炭素は水中に溶けると水と結合し炭酸になりますが、すぐにイオンに分かれるため、単独で存在する物質として捉えることは出来ません。
化学式(イオン式)にすると、
H2O+CO2 ⇔ H+ + HCO3-
HCO3- ⇔ H+ +CO3 2-
炭酸の化学式はH2CO3ですが炭酸水の化学式はH2CO3(炭酸分子の化学式なので)ではなく、どちらかというとH2O + CO2と書くのが普通でしょう。
炭酸は不安定で分解しやすいため、学校の理科の先生は「H2CO3は存在しない」と説明することもあります。
また炭酸という元素はないので元素記号は存在しません。
ちなみに、炭酸水(飲用)の成分表を見てみると、
・炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)
・塩化カルシウム(CaCl2)
・塩化マグネシウム(MgCl2)
と書いていたりしますが、炭酸水の主要成分は水(H2O)です。
これに炭酸ガス(二酸化炭素)を溶解させて炭酸水が作られます。
H2O + CO2 → H2CO3
さらに清涼飲料水の添加物として
・炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)
・塩化カルシウム(CaCl2)
・塩化マグネシウム(MgCl2)
が添加されています。