電子辞書やインターネットの登場に伴って、紙の辞書の販売数は減る一方。
学校の教材として購入される以外に、あえて本屋さんで辞書を買う人なんてほとんどいなくなり、
「辞書不況」と言える時代となっていますが、そんな中で2003念発売開始以来、
シリーズ累計発行部数がなんと53万部という驚異的な売り上げを誇る辞書があります。
それが学研プラスの「ことば選び辞典」で、
セブンルールでは「ことば選び辞典」に携わっている
田沢あかねさんが登場しました。
田沢あかね(学研プラス)さんのプロフィール(学歴やfacebook,twitterなど)は?
- 年齢:調査中
- 生年月日:調査中
- 出身地:静岡県
- 大学:京都大学(最終学歴)
- 職歴:学研プラス(2014年入社)
大学・大学院では「文献文化学(国語学国文学)」を選考していて、
大学院卒業時の修士論文は
「『保元物語』『平治物語』における公家の形象」を発表しています。
高校はどこの高校なのかは特定できなかったものの、
もし静岡県まで高校を過ごしていたのであれば、
- 清水東高等学校
- 藤枝東高等学校
- 浜松西高等学校
- 浜松市立高等学校
- 静岡東高等学校
- 掛川西高等学校
- 韮山高等学校
あたりではないかと思われます。
子供のころから本の虫で、本ならば何でも読んでいたそうです。
図書館で本を借りて読むだけじゃなく、
- 家庭の医学
- 国語辞典
- 電話帳
まで読むようになり、挙句の果てには、本に読み飽きて、
食品パッケージの裏側まで読んでいた言いますから、
ここまで来たら奇人変人といった部類ではないでしょうか。
大学は京都大学に進学したわけですが、大学卒業で就職はせずに、
そのまま大学院にも進んで『平家物語』や『保元物語』の研究に取り組んだ後、
2014年に学研教育出版(現・学研プラス)に入社。
学研プラスでは最初は小中学生向け学習参考書の編集部に配属され、少し不満を募らせていたようです。
常務とのキャリア面談でダメ元で、かねてから希望していた辞典編集部への異動願いを直談判してみたところ、意外にあっさりと認められて、
辞典編集部での最初の仕事として、ことば選び実用辞典の編集に携わることになります。
田沢あかねのfacebook,twitterアカウントは現在調査中ですが、同姓同名の方しか見当たらないので、一般公開していないかもしくはSNSをあまり利用していないのかもしれません。
田沢あかね(学研プラス)さんはどのシリーズのことば選び実用辞典を担当?
ことば選び実用辞典には現在、8種類あります。
- ことば選び実用辞典
- 感情ことば選び辞典
- ことばの結びつき辞典
- 難読漢字選び辞典
- 創作ネーミング辞典
- 美しい日本語選び辞典
- 漢字の使い分け辞典
- エヴァンゲリオン×ことば選び辞典
このうち、田沢あかねさんが担当していたのは、
- 感情ことば選び辞典
- ことばの結びつき辞典
の2つ。
ゲームのシナリオを書く人が
「創作クラスタの人たちに知ってほしい」と
ことば選び実用辞典をツイートで紹介していたことが、
辞書誕生のきっかけになったそうです。
※創作クラスタとは趣味でオリジナルの小説や漫画を書く人たちの総称。
田沢あかねさんはそこで
創作クラスタの人たちが自分の作品を投稿するサイトで、
ランキング上位100位までの作品をすべて読みこみ、
どんな言葉が使われているのかを丁寧に調査。
「可愛い」という言葉が100回以上使われているとか、
使用頻度の高いことばをカウントして分析したところ、
「感情をことばで表すこと」
「ことばを適切に結びつけていくこと」
という2つのニーズがあることを発見。
辞書の役割としては「ことばの意味を調べる」というよりも、
「書くのに役立つツール」だということに気づき、
感情ことば選び辞典とことばの結びつき辞典が誕生します。
ことば選び実用辞典シリーズは、2019年7月に
- 和の感情ことば選び辞典
- 色のことば選び辞典
という2冊の新刊も予定しています。
記事の中ではサラッとしか触れませんでしたが「ランキング上位100位までの作品をすべて調査」というのは並々ならぬ努力と根性が必要な作業だと思います。
ただ、田沢あかねさんは超がつくほどもともと本好きだったわけですから、むしろ楽しく調査ができたのかもしれませんね。
それに京都大学に入学しさらに大学院まで進んでいるので、常人とは比べ物にならない読解力を持っていることや、大量の活字を読むことに関しては抵抗がなかったこともプラスに影響しているんじゃないでしょうか。