ドラマ「テセウスの船」で主人公の田村心(竹内涼真)は、父親の佐野文吾に自分の正体(未来から来た息子であること)を明かし、
2017年(現代)の未来では文吾が「音臼小無差別殺人事件」で濡れ衣〈冤罪)を着せられ死刑囚になっている事を話します。
文吾は「信じられない!」と激高するとともに田村心を家から追い出してしまいましたが、
2017年から1989年にタイムスリップしたときと同じように謎の濃い霧に包まれ、再び現代へと戻ってきました。
しかし田村心が1989年へとタイムスリップしたことで2017年は大きく変わっていました。
心の家族は「音臼小無差別殺人事件」のあと一家心中を図り母と兄が死亡してしまい、生き残ったのは心と姉の鈴(貫地谷しほり)だけ。
刑務所に収監中の父・佐野文吾と面会しにいくと様々な事実を知らされます。
刑事・金丸(ユースケ・サンタマリア)が崖から落ちて死亡
佐々木紀子(芦名星)は自殺せずに行方不明
姉の鈴(貫地谷しほり)は整形し偽名を名乗っている
音臼小学校の木村さつき先生は死なずに助かった
などなど
テセウスの船(ドラマ)佐々木紀子の死因,殺害犯人の正体は誰?
音臼村で発生した一連の不審死事件で、辛くも生き残ることができた佐々木紀子は、
良心の呵責にさいなまれていて、法廷で事件の真相をすべてを明かすことを田村心に約束しましたね。
佐々木紀子は重い病で余命1年と宣告されていたため、最後に良いことをしたいと考えるようになり、
今まで黙っていた真実を裁判で明かそうという気持ちを持ち始めていました。
ところが佐々木紀子は何者かに殺害されてしまい、2017年に佐野文吾の冤罪を晴らすことがほぼ絶望的といった状況となってしまいました。
いったい誰が佐々木紀子を殺害したのか?犯人の正体は誰なのかというと、
なんと音臼小学校で先生をしていた木村さつきです。
木村さつきは「音臼小無差別殺人事件」の後、加藤みきおのことを不憫に思い養子として迎え入れていました。
そう、車いすの男の正体はなんと加藤みきおで、
木村さつきは加藤みきおを溺愛するがあまり、犯人として逮捕されることが許せなかったんですね。
「音臼小無差別殺人事件」をはじめ多くの不審死事件の黒幕、正体は小学校5年生だった加藤みきおで、
しかも加藤みきおの犯行動機がきわめて幼稚な理由なんです。
木村さつきが青酸カリを飲まずに済んだのは、加藤みきおがオレンジジュースではなくて牛乳に毒を入れたからです。
加藤みきおは田村心の未来のノートから木村さつきまで巻き込んでしまうことを知り、
(おそらく)木村さつきが牛乳嫌いであったことを利用して助けようと画策したんですね。
その上で養子の位置まで獲得しているわけですから、加藤みきおのずるがしこさ・計算高さはとても小学校5年生とは思えません。
ただ佐々木紀子を殺害した木村さつきも結局は未来の加藤みきおの手によって命を奪われるという、だれも救いようのない結末を迎えます。
救いようがないと言えば、もう一つ姉の鈴が整形し偽名を名乗っているにも関わらず、加藤みきおと再開して婚約までしているのも偶然ではなく、
ここに事件の真相が深くかかわっています。
テセウスの船(ドラマ)佐々木紀子殺害後の展開は?
佐々木紀子という重要な証人を失ってしまった田村心は途方に暮れてしまうものの、ここで再び濃い霧に包まれて1989年にタイムスリップすることができます。
変わってしまった未来を受けて、田村心は加藤みきおの犯行を食い止めるために駆け回ることになりますが、
なんと加藤みきおを手助けする新たな人物が登場していて、思った通りに話は進みません。
佐野文吾こそ全面的に協力をしてくれるものの、事件解決は難航を極め、切ない結末を迎えることになります。