サラ・スターンは2016年ニュージャージー州ネプチューンシティーで行方不明となる事件が発生。
その後、サラ・スターンの遺体は見つからないまま「遺体なき殺人」と言われ犯人逮捕に繋がっていきますが、日曜THEリアル!『世界法廷ミステリー ~暴かれた完全犯罪~』に続い出「ありえへん∞世界」でも紹介されました。
サラスターン事件(アメリカ19歳失踪事件)の経緯
2016年ニュージャージー州ネプチューンシティーという田舎町で、ベルマーにある大きな橋の上で夜中に1台の車が放置されているのを警察が発見。
中には誰も乗っていませんでしたが、警察が調べたところ車の持ち主はピザ店で働く19歳の女性サラスターンだと判明します。
サラ・スターンいったいなぜ橋の真ん中に車を放置したのか? 橋から身を投げた可能性もありっました。
警察はサラの自宅に直行するが応答はない。家には誰もいませんでした。同居していた父親は当時恋人とフロリダに旅行中で、彼女は留守番を任されていました。
またサラの母親は3年前に既にガンで他界していて、サラは留守番をしていた最中に行方不明となっています。
警察やボランティアによるサラ・スターンの捜索活動が開始され、連絡を受けた父親もフロリダから急きょ帰省。
捜索にしますが、サラ・スターンの行方は分かりません。
彼女の車が停まっていた橋の下のから川の捜索もはじまったが流れが急でサラを発見することはできませんでした。
警察はサラスターンを捜索するも見つけられずにいましたが、失踪直前の足取りが明らかになります。
失踪当日の午後2時53分、銀行の防犯カメラにサラの姿が映っていた。サラ・スターンはこの銀行の貸金庫に290万円ほどの現金を預けていて、そのうち現金75万円を下ろしていて、彼女が銀行から出てくる様子は近くの防犯カメラにしっかり写っていました。
19歳のサラスターンがなぜそれだけの大金を持っていたのかというと、半年前に幼なじみの男性リアムと共に母親の遺品整理を行ったところ箱の中から母親がサラの将来ために40年かけて貯めたお金290万円を発見。
サラの父親は株の投資で失敗し、サラのお金をくすねるなどトラブルになっていたため、父親には言わずに銀行の貸金庫に保管していたようです。
その後、サラの車が自宅に戻る姿を防犯カメラは捉えていましたが、深夜11時45分再びサラの車が家を出たまま彼女は行方不明となり、その数時間後に車が橋の上から発見されています。
サラスターン事件(アメリカ19歳失踪事件)の犯人・動機は?
サラスターンは失踪なのか?事件なのか?警察がリアムに事情を聴くと「サラが父親との関係に悩み、家を出たがっていた」と証言します。
サラは父親と離れカナダに住みたいと語っていたという。さらに近所の人は失踪直前サラから母の遺品を預かってもらいたいと打診を受けていたことも判明します。
父親との関係に悩んだサラの失踪だったのか……だとしたら銀行から持ち出した75万円はカナダ行きの資金とみられる。
一方で、サラのもう1人の幼なじみの男性プレストンは父親に嫌気が指し、「その関係に思い悩んで自殺したのでは?」とも話しています。
ちなみにこのプレストンはサラに恋心を抱いていて、片思いだったと言われています。
その後、捜査は難航するも1本の電話から事件は急展開を迎えます。その内容は“自分の友人が行方不明になっているサラを殺したかもしれない”というものでした。
通報者はアンソニーと名乗る駆け出しの映画監督で「自分の友人が彼女を殺したかもしれない」という内容の電話でした。
サラが失踪する1週間前に高校の同級生が、女性を殺害し、橋の上から遺体を投げ捨てるという殺人事件のアイデアを映画にしないかと持ちかけてきたそうですが、その友人の名前はなんとサラ・スターンと一緒に遺品整理をした幼馴染の”リアム”
警察はアンソニーにおとり捜査に協力を依頼すると、アンソニーの車に隠しカメラを設置。
リアムを呼び出すとあっさりと「警察から逃げているんだ。サラを殺したんだ。」と犯罪を自供します。
失踪当日はリアムはサラ・スターンと共に銀行に行っていて、サラの自宅へ戻って現金を数えたその直後に首を絞めて殺害に及んだとのこと。
その後、元ルームメイトの助けを借りてニュージャージーの橋を渡って彼女の体を投げたとはなしています。
サラスターン事件(アメリカ19歳失踪事件)のその後は?遺体発見は?
リアムの殺人告白ビデオは動かぬ証拠となり逮捕されますが、迎えた裁判で、殺人罪を主張する検察に対し、リアム被告の弁護側は物的証拠はないことから無罪を主張。
「遺体が見つかっていないのに、殺人事件と言えるのか」というものだった。
リアムの同級生のアンソニーが撮影した映像についても弁護側は「リアム被告は映画のアイデアを話しているにすぎない」と主張
遺体が見つかっていなければ犯人のDNAも指紋も検出できないものの、検察側がもうひとつの証拠を裁判で提示します。
サラ・スターンのもう一人の友人であるプレストンが事件当時リアムから「遺体遺棄を手伝うように」と指示されたこと証言します。
殺害告白映像と共犯者の証言……陪審員の評決は全員一致で「有罪」。リアムには終身刑が言い渡された。
検察官は、ニュージャージーに死刑があれば、モンマス郡の歴史の中で最も「凶悪な殺人者」の一人と呼んだマカタスニーに対して死刑を執行しただろうと述べています。
サラ・スターンの遺体はどうやら現在もまだ見つかってはいないようです。