陳情書を板橋区にたいして提出した小学生の活動が朝のニュース番組「スッキリ」で取り上げられていました。
報道によると、野球・サッカーが禁止されている公園の数・割合は、
関西圏が108か所62%、中京圏で93か所22%なのに対して首都圏ではなんと105か所100%とされていて、
子供が自由に遊べる場所であるはずの公園で、まさかの子供が不自由を強いられている様子がまたしても浮き彫りになっています。
板橋区に陳情書提出のtheレッドムーンとは?
板橋区の区議会に対して手書きで提出されたという陳情書の内容は下記のとおりです。
現在加賀2丁目公園の利用終了時間は16:30です
そして、小学6年生の激昂する時間は15:15~15:30です
15:30に下校したとして放課後遊びに行くと16:10ぐらいになってしまいます。
すると20分ほどしか遊べません。
なので利用終了時間を17:30に延長してほしいです!
せめて夏だけでもお願いします。(夏は夕焼けチャイムが17:30だから)
※夕焼けチャイムとは板橋区で実施されている小学生児童に帰宅時間を知らせるチャイムのこと。夏季は17:30、冬季は16:30にチャイムが鳴ります。
この陳情書が提出される背景にある要因の一つとして、
旧板橋第三小学校グラウンドが児相(児童相談所)などの施設工事のため、一般利用ができなくなったことも挙げられそうです。
旧校舎はいたばしボローニャ子ども絵本館、公文書館、いたばし総合ボランティアセンター等として活用され、
グラウンドも交流広場としてボール遊びもできていたものの、工事の為 ボール等の使用不可に。
そこで、板橋区でボール遊びなどが出来る遊び場を増やすために立ち上げられたのが「theレッドムーン」で、
板橋区議会議員である南雲由子さんが発起人の一人のようです。
陳情書にあった「加賀2丁目公園」の住所は、
東京都板橋区加賀2-13-1
で、帝京大学医学部とは川を挟んですぐ隣にある場所にある公園で、
実際に足を運んでみるとわかりますが、高級マンションや豪邸が立ち並ぶような地域で、
高級介護老人ホームも立ち並んでいるような地域でもあります。
そんな場所にある加賀二丁目公園は東京都水道局の給水施設ということもあって、
公園の開園・閉園時刻が設定されています。
ただその代わりに管理が行き届いて、安心して遊べる公園としても評判のようですが、
小学生くらいになって激しく遊びたい子供にとってはちょっと不自由を感じるのは否めないでしょう。
個人的には加賀二丁目公園に関しては管理の関係や未就学児のような小さな子供でも遊べるように、
現行のままでのルールでも良い気がします。
今回の板橋区の陳情書で本当に考えなければいけないのは、
ボール遊びができる公園の絶対数が減っていることなので、
ボール遊びしても良い公園の整備・ルール作りを図る方が先決ではないかと感じます。
板橋区に陳情書提出のtheレッドムーンに関するツイッターの反応
陳情は今後、板橋区区議会の本会議で議論され(11月28日、29日)、
12月上旬の委員会で継続審査を行い採択されればまた12月16日の本会議にかけられ、
- 採択(区長・関係機関に実現を求める)
- 継続審査
- 不採択
のいずれかとなり、陳情書を提出した個人(団体)にはハガキで結果が通知されるとのことです。
追記:
板橋区議会の本会議(2020年12月16日)にてレッドムーンの陳情が無事に採択されました。
一部継続審査となっているものの「利用時間は3月~9月は17:30まで延長」などの内容が盛り込まれています。