「時をかける少女」で千昭はなぜあの絵「白梅ニ椿菊図」をみたかったのでしょうか?
未来からタイムリープしてわざわざ絵「白梅ニ椿菊図」を見に来た理由は?
時をかける少女で千昭はなぜ絵を見たかった?理由は?
「時をかける少女」では千昭が真琴の時代にタイムリープしてきた目的は、”白梅ニ椿菊図の絵を見る事”という設定でした。
ちなみに、千昭が見に来た絵「白梅ニ椿菊図(はくばいつばききくず)」は、本作品のためにマッドハウスの演出家(アニメーション監督)平田敏夫が描いたもので、古美術作品としては実在しない
なお、劇中では作者不詳であり、この名称も和子が命名したものとされています
この絵を修復作業している、魔女おばさん(実写(小説)版 初代、時をかける少女役=芳山和子)は、未来からこの絵を手にしたと思える台詞がアニメーションでわかります。
未来にタイムリープ(時間跳躍)の存在する事の証明と、この絵は眺めていると、癒されるとも魔女おなさんは言っていますので、千昭の戦争で荒廃してしまった時代から千昭が絵を真琴達の時代に見に来た理由として関係があるのでしょう。
絵は和子さんか、彼女の待ち人であり実は700年後の世界からやってきた未来人のケン・ソゴル(原作により近い1970年代のドラマ版で和子と同じクラスに転校してきた深町一夫)が未来より持ち込んだ絵と解釈するのがもっともらしいでしょう。
この作品のタイムリープの設定は、タイムリープをした人の記憶は残りますが、他の人は”何も無かった事”(魔女おばさんの台詞)にできるので、
千昭は目的の絵を探しながら、好きなことを、歴史を変えない範疇で過ごす事は容易で、目的の絵を見た後は、2回のタイムリープは必要になりますが、
(一つは目的の絵を見て真琴達との関係になる前に戻し、二つはその上で自分の時代に帰る)
チャージ分を無くしたが、必ず見つけて上記の方法で帰還する計画だったのでしょう。
■魔女おばさんとは何者か。
真琴の叔母で、本名は芳山和子。[原作]や[大林版]の主人公と同姓同名であり、本編での彼女は概ねその約20年後の姿という設定で描かれているようである
彼女の名前は、同僚らしき女性に内線電話を取り次がれる場面で苗字が一度呼ばれるのみで(ちなみに、[大林版]のラスト付近にこの内線電話のシーンに類似したシーンがある)、真琴の母も魔女おばさんとしか呼んでいない[S3-6]ため、この点での本編と[原作]や[大林版]とのつながりはやや分かりづらい。一説には当初声優に[大林版]でヒロイン芳山和子を演じた原田知世が起用される予定であったとされており、これが実現していれば両者の関係は自明であったろう。
作品の下敷きになった作品の一つである[どれみ]には、魔女の「未来さん」が準主人公として登場するが、この未来さんの声を原田知世が担当している。
「魔女おばさん」という言葉はこれに由来するものと思われる。
和子の年齢は30代後半とされている(なお、本編公開当時の原田知世は38歳。実際に和子役の声を担当した原 沙知絵は28歳)。
[原作]や[大林版]では和子に妹がいるが([原作]では名前不明。[大林版]では良子)、姉がいる様子はなく、この点本作品では設定が変更されたことになるが、これはおそらく、和子が30代後半で、真琴の母が妹となると、真琴の出産時の年齢が若くなりすぎるからだろう。ただ、真琴が美雪に対して姉であるという意味では設定に変更はない。