トムとジェリーには本当に原作で最終回があるんでしょうか?
最終回とされる「夢よもう一度」は都市伝説でデマなんでしょうか?
トムとジェリーの最終回の元ネタはデマ?原作の夢よもう一度は都市伝説?
トムとジェリーはもともと1940年から上映されてきた劇場公開の短編アニメです
のちにテレビアニメシリーズにもなりましたが基本的に1話完結で、最終回は存在しません。
ちなみに、トムは確かにジェリーをいじめる性格悪い猫に見えますが、トムとジェリーが仲良くする回もわずかにあります。
たとえば「クリスマスのよる」はクリスマスのエピソードで、トムはジェリーを吹雪の外へ追い出す事に成功します。
最初は満足していましたが、外の吹雪き様に段々心配になってきて、外を窺います。
するとジェリーがカチカチに凍っていたため、トムは慌ててジェリーを助けて、暖炉の前で温めます。
目が覚めてトムを警戒するジェリーに、トムは照れながらジェリーの好きなキャンディーをプレゼントして仲直りするというハッピーエンド回となっています。
トムとジェリーの原作の夢よもう一度は都市伝説?
トムとジェリーの最終回として「トムが亡くなって新しい猫にジェリーも食べられる。トムは手加減してくれてた」というストーリーは都市伝説です。
ジェリーが大人になった頃トムはもうこの世にいませんでした。
トムは自分の命の終わりがすぐ傍まで来ているのを知ったとき、
こっそりジェリーの前から姿を消しました。
ジェリーの前で弱って涙もろくなった自分を見せたくなかったのです。
トムはジェリーの心の中ではずっと喧嘩相手として生きつづけたかったのです。
トムがいなくなったのに気づいたときジェリーは
悲しみはしませんでしたが、退屈になるなと思いました。
トムとの喧嘩は最高にスリルのあるゲームでしたから。
胸の奥が不思議にチクチクはするのですが、それが何なのか、
ジェリーにはよくはわかりませんでした。
トムの願い通り、ジェリーの心の中でトムはいつまでも
仲の悪い喧嘩相手でした。
そんなある日ジェリーの前に一匹の猫が現れました。
トムよりのろまで体も小さい猫です。
喧嘩相手のトムがいなくなって寂しかったジェリーは、
今度はこの猫を喧嘩相手にしようと考えました。
そこでジェリーは、穴のあいた三角チーズが
仕掛けられたねずみ取りを利用して、
その猫に罠をかけることにしました。
いつもトムにしていたように。
ジェリーは物陰に隠れて、ねずみを求めて猫がねずみ取りの
近くに来るのを待っていました。
そして思惑通り猫が罠に向かって近づいてきます。
ジェリーはしめしめと思いました。
いつものように、自分がねずみ取りにひっかかるふりをして、
逆に猫をねずみ取りにかけてやるんだ。
うふふ。
手か尻尾を挟んだ猫の飛び上がる姿が頭に浮かび愉快です。
でも、その猫はトムではありません。
猫はチーズの近くまで来たとき、ジェリーが出てくるより
早く美味しそうなねずみの匂いに気づき、目にもとまらぬ速さで
隠れていたジェリーに襲いかかってきました。
ジェリーはいつもトムから逃げていたように逃げましたが、
トムよりのろまなはずの猫にすぐに追いつかれてしまい、
体をガブリと噛まれました。
ジェリーも噛みつき返しましたが、 トムより体が小さいはずの
猫は平気です。
血まみれのジェリーは薄れ行く意識の中で、本当は鼠が猫と
喧嘩して勝てるわけがないことと、いつもトムはジェリーに
「してやられた」ふりをして、わざとジェリーを
捕まえないでいたことを、そのとき始めて知ったのです。
トムの大きな優しさと友情に気づいたのです。
そしてトムがいなくなった時の胸の奥のチクチクの
正体にも気づきました。
かけがえのない友を無くした悲しみでした。
ジェリーの魂が体を抜けた時、空の上には優しく
微笑みジェリーを待っているトムがいました。
「また喧嘩ができるね」
「のぞむところさ、今度こそは捕まえてやるぞ」