トム・ホーバス監督は怒ると怖いと言われながらも数々の名言でチームを奮い立たせる高いコーチング技術を備えた女子バスケットボール日本代表の監督。
トム・ホーバス監督さんの気になるプロフィールをまとめています。
トム・ホーバス監督の日本語
女子バスケ日本代表監督・トム・ホーバスさんは、他国とは体格で劣ることから緻密な戦術とスピード重視のスタイルを浸透させました。
厳しい練習を通じて100通り以上もあるフォーメーションを選手全員が理解させ、試合で実践させることで体格差を跳ね返し銀メダル獲得へと導きました。
練習中でも試合中でも通訳をつけないずに自らの口で日本語でチーム・選手とコミュニケーションを取る姿勢がみられますが、その理由について次のように答えています。
通訳をつけようと考えたことは一度もない。通訳がいると選手たちは話を聞く時に、私ではなく通訳の方を向く。それが好きじゃないんだ。
トヨタでプレーして日本語を分かりかけていた時、通訳がコーチの言っていることのすべてを訳すのは本当に難しいことも分かっていた。だから自分で日本語を話せればいいと考えたんだ。
出典:https://basket-count.com/article/detail/20335
トム・ホーバス監督は「多少の間違いがあっても自分の言葉で伝える方が選手の心に響く」という考え方をしています。
女子バスケットボール日本代表選手はもちろん、スタッフやマスコミに対する対応などはトム・ホーバス監督は常に日本語で対応しています。
トム・ホーバス監督はどこで日本語を身に着けたのかというと、そもそも現役時代にはバスケットボール選手として日本で長くプレーをしていた経験があります。
さらに結婚した嫁が日本人で2017年の監督就任以降は空き時間と帰宅後の時間で徹底的に日本語を勉強したそうです。
トム・ホーバス監督の経歴
トム・ホーバス監督は現役引退後は指導者を目指しますが満足できる誘いはなくアメリカに戻ると就職活動をしています。
FBI(米連邦捜査局)に就職する可能性もあったそうが、携帯電話のアプリのIT企業に勤め、その会社で副社長も勤めるほどの仕事ぶりだったそうです。
その間もバスケットボールからはもちろん離れていたわけではなく、アマチュアながら高校生にバスケットボールの指導をしていました。
バスケットへの思いが断ちきれないでいたトム・ホーバス監督にまた日本のバスケチーム「JX-ENEOSサンフラワーズ」から誘いがあり、2010年から本格的に指導者に転身。
JX-ENEOSアシスタントコーチ時代にはWリーグ、オールジャパン共に優勝を経験。
2011年からはバスケ女子日本代表のアシスタントコーチに就任しアジア選手権優勝に貢献。
その後は、
2012年 WNBAのフェニックス・マーキュリー
2014年 JX-ENEOSアソシエイトヘッドコーチ(AHC)昇格
2014年 女子日本代表のアシスタントコーチ
2016年 JX-ENEOSのヘッドコーチに昇格
を経て、2017年に史上初となる外国人の女子日本代表ヘッドコーチ就任となりました。
トム・ホーバス監督が率いる日本女子バスケ代表は2020東京オリンピックでは予選リーグを勝ち上がると決勝トーナメント準々決勝で優勝候補の一つベルギーと対戦
13点差をひっくり返し86-85で逆転勝利を収め、日本バスケ史上初のオリンピックベスト4入りを決めました。
決勝でアメリカに15点差で完敗こそしたものの、日本バスケ史上初となる銀メダルを獲得。
東京五輪でのバスケ日本女子代表の躍進は、間違いなくトム・ホーバス監督による厳しい練習を通して身に着けた高度な戦術があります。
トム・ホーバス監督は体格差を見事に3ポイントシュートを中心とした戦術でカバーし、準々決勝までの成功率は12カ国中トップの39・4%。
3ポイントシュートを打った本数も4戦合計137本で、2番目のチームを30本上回っています。
さてさて、バスケ好きなあなた!!
日本ではバスケはサッカーや野球ほどの人気はなく、試合がなかなか放送されないのが残念ですよね。
BSでたまに放送枠が余った穴埋めのような感じでBリーグの試合(しかも録画中継…)される程度でしたが、今はDAZNでバスケの試合を楽しむことができます。
DAZNで見ることができるバスケットボールコンテンツは、
B1リーグ
FIBAワールドカップ・アジア予選
FIBAワールドカップ・アメリカ予選
FIBAワールドカップ・ヨーロッパ予選
ウィンターカップ(高校バスケ)
また、バスケットボールは、スポナビライブのサービス終了により、DAZNにコンテンツの統合が行われています。
DAZNではお試しで1ヶ月無料で見ることもできますし、その後も月額1750円で見放題です。
バスケ以外にも同じく日本ではなかなか視聴できない海外サッカー屋日本のセパ11球団公式戦や(MLB)などスポーツ好きには本当にオススメです!!
トム・ホーバス監督の高校や大学など学歴は?
トム・ホーバス監督さんの通っていたアメリカの学校は次のとおりです。
出身高校:ウィディフィールド
出身大学:ペンシルベニア州立大学
いずれもアメリカでバスケ強豪校というわけではなさそうです。
例えば八村塁選手が在籍していたゴンザガ大学はアメリカの大学バスケの最高峰・NCAAトーナメントを制覇できるレベルにありました。
ただペンシルベニア州立大学はアメリカ屈指の名門工学大学の1つで航空宇宙工学、物質工学、経営工学では多くの実績をあげています。
トム・ホーバス監督ももしかしたら、大学はバスケよりも学歴を重視したのかもしれませんね。