「tomorrow never knows」という英語のイディオム(熟語)の意味は?
日本語に訳すと「tomorrow never knows」にはどんな意味があるんでしょうか?ビートルズに由来?
tomorrow never knowsの意味は?
「tomorrow never knows」は文法的に正しくないので、直訳はできないものの、日本語でそれっぽく直訳すると
Tomorrow←明日(ここでは主語になってます)
never←どんなときでも~ない、決して~しない
Knows←知ってる、理解する、見分ける
なので、「明日は決して知らない(わからない)」となるでしょう。
ちなみに「明日は明日の風が吹く」は”Tomorrow is another day”です。
この文の意味からするとtomorrowは他動詞knowの目的語になるので主語にはできないのです。
文法的には「Not anybody knows tomorrow.」とするほうが自然かもしれませn。「明日のことなど誰もわからない」という訳になります。
明確な主語を使おうと思えば『We(or Everyone)never know tomorrow.』なると思うんですがあくまで目的語は「Tomorrow」で主語は『私たち』です。
でも『私たち』が『明日』を知ることができないのです。
実は『know』の役割も他動詞→自動詞と変わっているから結果的に『Tomorrow』が目的語的に訳せて意味が同じになってくるんです。
tomorrow never knowsの意味はビートルズに由来?
「Tomorrow never knows.」というのは英語の表現はもともと、
Tomorrow never comes.「明日は来ない」
をもじってビートルズのジョン・レノンが作った造語です。
Tomorrow never comes.だとcomesは自動詞ですから目的語をとりません。
tomorrowは主語になります。「明日は来ない」
ジョン・レノンさんがこの表現をもじって曲のタイトルに使いました。
ビートルズの「REVOLVER」というアルバムに「TOMORROW NEVER KNOWS」という曲が収録されています。
それをミスチル(Mr.Children)がオマージュしたわけです。
ちなみに、ビートルズのメンバーであるリンゴ・スターは病弱だったため学校を休むことが多く、学歴は中卒でした。文法が滅茶苦茶な言葉をたまにポロッと言うことがあったと言われています。
A HARD DAYS NIGHTや TOMORROW NEVER KNOWS
等々・・
ジョン・レノンがリンゴの言葉を聞いて、「TOMORROW NEVER KNOWS」という曲を作ったというエピソードがあります。
wikiにも次のような記述がみられます。
The title never actually appears in the song’s lyrics, but was instead taken from Ringo Starr’s collection of malapropisms. Lennon chose to do this because he was embarrassed about the spiritual theme of the lyrics in the song, so he decided to give the song a throwaway title.
このタイトルは、実際には曲の歌詞には出てこないが、代わりにリンゴ・スターの言い間違えから引用された。