映画「トップガン」でグースは主人公・マーヴェリックと共にF14戦闘機に搭乗していた仲間であり親友。
不慮の事故で命を落としますがグースの死因は?
トップガンでグースの死因は?
映画「トップガン」でアンソニー・エドワーズ扮するコールサイン”グース”は、主人公マーヴェリック役のトム・クルーズの相棒で彼のレーダーマンでした。
訓練中に、前の教官機を追い抜いて無理に前に出ると後方乱気流(ジェットウォッシュ)に巻き込まれ、F-14トムキャットのジェットエンジンの吸気口から空気が入らなくなり、片側エンジンが停止。
トムキャットは双発なので、片っぽが停まると、ぐるぐる回ってしまい操縦不能になりあわや墜落という危機に直面。
錐もみ状態でストール(揚力がなくなった状態)し、脱出しようとしますが、その時脱出に失敗しコックピットのグラスハッチに頭を強打して死亡します。
風防ガラス(キャノピー)は火薬で弾き飛ばす装置が付いているんですが、焦ったグースがキャノピーが充分離れていないのにベイルアウト(脱出)してしまい、頭からモロに激突してしまいました。
ちなみにF-14は、メインパイロットと、RIO(レーダー・インフォメーション・オペレーター)の二人乗り。
ぶつからないよう風防を吹き飛ばすタイミング等もコントロールされているのですが、気圧か何なのか不具合で外れなかったんでしょう。
被弾して風防周りに歪みがあったり、座席射出前に風防が飛ばない事故は充分ありえます。
他にも、キャノピーが外れずにパイロットが突き破った死亡事故も発生しているようです。
射出の際、キャノピーが開かないことは想定の範囲内で、そのために、射出座席の上端部にはキャノピーブレーカーという突起が付いているそうです。
キャノピーが開かなかった時は座席上端の突起物でキャノピーを破壊し、脱出できるようになっているとか。
また、射出の際、機体の一部に接触することも想定の範囲内ですので、乗員の体が機体の一部に当たらないように座席がロールバーの役割もはたします。
可能性は無いわけではありませんが、乗員の頭が飛散物に当たることはほとんどありません。最初に座席の上端が当たります。
ですから、かなりの不運としかいいようがありませんね。
ジェットウォッシュも、水平飛行時でも大型機の後方ではよくあるようです。
小型機でも離陸時には気流の乱れでバランスを失うことはありますが、戦闘機の訓練中で起きることは滅多にないんだとか。