結婚式で和装(着物)にベールをかぶるのは昭和の流行?
NHK朝ドラ「虎に翼」でヒロイン・寅子が結婚式で和装(着物)にベールをかぶっていましたが、当時(戦前)は、あのような組み合わせの衣装が流行っていたのでしょうか?
結婚式の和装(着物)ベールは昭和の流行?虎に翼(朝ドラ)で寅子
NHK連続テレビ小説『虎に翼』第35話で、寅子が結婚式で和装にベールを身に着けた姿が話題になりました。戦前の時代設定で、和装にベールという組み合わせは当時流行していたのでしょうか?
当時の花嫁衣装:和服が主流
昭和初期の花嫁衣装は和服が主流で、髪型は文金高島田に角隠しか綿帽子が定番でした。ウェデングドレスが入ってきた明治時代から、振袖の花嫁衣裳にベールの姿は写真に残されていますが、数は非常に少なかったと考えられます。
和装にベール:定着しなかった流行
昭和40年代ごろには、和装にベールを組み合わせた花嫁姿の写真も残されています。これは美容学校の生徒たちの卒業制作によるもので、洋髪のヘアスタイルを提案したかったと考えられます。しかし、このスタイルは広がらなかったようです。
寅子の結婚式:花江のベールを借りた?虎に翼(朝ドラ)
劇中では日中戦争の最中であり、贅沢は敵というスローガンが出ていたため、派手に式を挙げるのは憚られていました。寅子は結婚式を挙げていませんが、せめて花嫁らしさをと、親友で兄嫁の花江がウエディングドレスに付けていたベールを借りた可能性があります。
■現代の花嫁衣装:和装にベールはあり?
現代の花嫁衣装は、和装と洋装の組み合わせが一般的です。和装にベールを合わせる場合、洋髪スタイルと相性が良いとされています。しかし、伝統的な和装スタイルでは、ベールはあまり使われません。
結婚式のベールの意味・由来
結婚式で花嫁が頭に飾るベールについて、なぜベールを身につけるのでしょうか?実は、ベールにはいくつかの意味があるんです。
- 邪悪なものから身を守る
- 母親の愛情の象徴
- 貞操の象徴
- 花嫁の美しさの象徴
- 新郎への愛情表現
このように、結婚式でベールが持つ意味は、とても深くてロマンチックなものがあります。ベールには、邪悪なものから身を守る、母親の愛情の象徴、貞操の象徴、花嫁の美しさの象徴、新郎への愛情表現といった5つの意味があります。
邪悪なものから身を守る
ベールには、邪悪なものから身を守るという魔除けの意味があります。古代ギリシャ・ローマ時代、花嫁は結婚式でベールを身につけることで、悪魔や悪い霊から身を守ると信じられていました。
母親の愛情の象徴
ベールは、母親の愛情の象徴でもあります。ベールダウンと呼ばれる儀式で、母親が娘のベールを下ろすのは、娘を邪悪なものから守り、幸せな結婚生活へと送り出すという意味が込められています。
貞操の象徴
ベールは、貞操の象徴でもあります。昔のヨーロッパでは、結婚前の女性は顔を隠して生活していました。ベールは、その名残とも言えるものであり、花嫁の純潔さを表すものとされていました。
花嫁の美しさの象徴
ベールは、花嫁の美しさの象徴でもあります。透き通るようなベールは、花嫁の可憐さや純潔さを際立たせてくれます。
新郎への愛情表現
ベールアップと呼ばれる儀式で、新郎が花嫁のベールを上げるのは、新郎への愛情表現でもあります。ベールは、新郎と花嫁の間にある壁を表しており、それを取り払うことで、二人が永遠に結ばれるという意味が込められています。
まとめ:結婚式の和装(着物)ベールは昭和の流行?虎に翼(朝ドラ)で寅子
- 寅子の和装にベールの衣装は、戦前の時代設定で珍しい組み合わせですが、当時の流行や寅子の個性的な性格を表現していると考えられます。
- 当時の花嫁衣装は和服が主流で、和装にベールを合わせる場合は洋髪スタイルと相性が良いとされていますが、伝統的な和装スタイルではあまり使われません。
- 現代の花嫁衣装は、和装と洋装の組み合わせが一般的です
。
寅子の和装にベールの衣装は、戦前の時代背景や、寅子の個性的な性格を表現していると考えられます。当時としては珍しい組み合わせですが、寅子らしいユニークなスタイルと言えるでしょう。