『となりのトトロ』の舞台について
『となりのトトロ』の舞台となっているのはどこなのでしょうか?何県?
となりのトトロの舞台はどこ?何県?
結論から言うと、「となりのトトロ」の舞台は、埼玉県所沢市周辺の狭山丘陵と言われています。
具体的な場所としては、以下の通りです。
- 松郷: 草壁家が引っ越してくる街。所沢市の東部に実在する地名です。
- 牛沼: 劇中に登場するバス停の行き先に「牛沼」という地名が見られます。実在する所沢市松郷の隣接地区です。
- 八国山: トトロと主人公たちが住む緑豊かな集落のイメージの由来の一つとして挙げられています。
狭山丘陵との関連性
- 地名: 作品に登場する固有名詞には、狭山丘陵の地名がもとになっているものがあります。
- 狭山茶: 草壁家の引っ越しのシーンで、「狭山茶」と書かれた箱が登場します。
- トトロの森: 狭山丘陵では、公益財団法人「トトロのふるさと基金」が、緑地を取得・保護するナショナル・トラスト活動を行っており、宮崎駿監督も協力しています。
制作の背景
宮崎監督は、トトロと主人公たちが住む風景について、具体的な場所を特定したわけではなく、自身が影響を受けた様々な場所のイメージが混ざり合ったものだと述べています。
しかしながら、宮崎監督が長年所沢市に住み続けていることや、狭山丘陵の保全活動に携わっていることなどから、所沢市が舞台として紹介されることが多くなっています。
その他の関連情報
- 「サツキとメイの家」: 2005年に開催された愛・地球博で、本作に登場する「草壁家」が再現され、その後、2022年からジブリパーク内で公開されています。
- トトロの森: 狭山丘陵は「トトロの森」として親しまれており、多くのファンが訪れる場所となっています。
「となりのトトロ」の舞台は、特定の場所をモデルにしたというよりは、宮崎監督の心象風景を表現した場所と言えるでしょう。
となりのトトロの舞台設定の考察
「となりのトトロ」の舞台設定は、昭和30年代前半の日本とされていますが、より具体的には昭和28年(1953年)を想定して制作されたという記述がに見られます。これは、宮崎監督が「テレビのない時代」を描きたいという意図があったためです。
舞台となった具体的な場所については、宮崎監督は明言していませんが狭山丘陵が舞台と考えられる根拠としては、
- 宮崎監督の居住地: 宮崎監督は長年所沢市に在住しており、狭山丘陵の保全活動にも携わっています。
- 劇中の地名:
- 草壁家の住む「松郷」は、所沢市東部に実在する地名です。
- ネコバスの行き先に表示される「牛沼」は、松郷に隣接する地区です。
- 狭山茶:
- 草壁家の引っ越しのシーンで「狭山茶」の箱が登場します。狭山丘陵は狭山茶の産地として知られています。
- トトロの森:
- 狭山丘陵では「トトロのふるさと基金」が緑地保全活動を行っており、宮崎監督も協力しています。
■時代設定を裏付ける要素
- テレビの不在: 作中にはテレビが登場しません。これは、当時の日本の一般的な家庭環境を反映しています。
- 電話の普及率:
- サツキが父親に電話をかける際、カンタの本家から電話を借りるシーンがあります。
- 当時、電話は限られた家庭にしか普及していませんでした。
- サツキが使用していた電話は「2号共電式壁掛電話機」という、古いタイプのものです。
- オート三輪:
- 草壁家が引っ越しに使用していたオート三輪は、戦後から昭和30~40年代にかけて普及した乗り物です。
- 子どもたちの生活:
- サツキやメイは、家事のお手伝いを積極的に行っています。
- 当時の子どもたちは、現代よりも日常的に家事に参加していました。
■「サツキとメイの家」
2005年の愛・地球博で、本作に登場する「草壁家」が再現され、その後、ジブリパーク内で公開されています。この家は「昭和30年代の家」と紹介されていますが、映画の時代設定が昭和28年であることを考えると、建物のデザインなどは多少の差異がある可能性があります。
まとめ:となりのトトロの舞台はどこ?何県?
「となりのトトロ」の舞台として明確に特定された場所は、ソースからは断言できません。しかし、埼玉県所沢市周辺の狭山丘陵が有力な候補として挙げられています。
- 宮崎駿監督は、映画の風景は、自身が影響を受けた聖蹟桜ヶ丘、神田川、所沢、秋田などが混ざり合ったもので、具体的な場所を定めていないと述べています。
- しかし、2018年発行の書籍「トトロが生まれたところ」で宮崎監督は、所沢が舞台になったと明記しています。
- 宮崎監督は長年所沢市に住んでおり、狭山丘陵の緑地保全運動にも携わっています。
- 作品には、狭山丘陵にある地名を元にした固有名詞が登場します。
- 草壁家の引っ越しのシーンでは、「狭山茶」と書かれた箱が登場します。
〇作品に登場する具体的な場所のモデルとなったとされる場所
- 松郷: 草壁家が引っ越してくる街の名前は「松郷」です。埼玉県所沢市東部に「松郷」という地名が実在します。
- 牛沼: 劇中でネコバスの行き先に「牛沼」が表示されます。埼玉県所沢市松郷の隣接地区に「牛沼」という地名が存在します。
- 八国山: 東京都東村山市にある「八国山」は、トトロと主人公たちが住む緑豊かな集落のイメージの由来の一つとして挙げられています。
〇その他、モデルになったとされる場所や関連情報
- 「サツキとメイの家」: 2005年の愛・地球博で、映画に登場する「草壁家」が再現され、現在はジブリパーク内で公開されています。
- 「トトロの森」: 狭山丘陵は「トトロの森」として親しまれており、多くのファンが訪れる場所となっています。
■作品のイメージと現実の場所との関係性
宮崎監督は、「となりのトトロ」の舞台について、特定の場所を忠実に再現したものではなく、自身の原風景や理想とする日本の姿を表現したものだと述べています。
「となりのトトロ」の舞台設定は、特定の場所をモデルにしたというよりは、宮崎監督の心象風景を表現した場所と言えるでしょう。