東証が2020年10月1日に大規模なシステム障害に見舞われ、終日にわたって取引停止という事態に陥ることになりました。
同日の午後4時に東証が記者会見を開き、システム障害が発生した経緯や原因について記者の質問に答えていましたが、東証cioの受け答えに賞賛の声が相次いでいます。
東証cio・横山隆介の経歴
2020年10月1日に東証で起きた大規模なシステム障害を受けて実施された東証記者会見では、経営陣のはっきりとした受け答えが見られました。
社長の発言にも注目が集まりましたが、その横で東証CIOを務める横山隆介さんの説明が非常にわかりやすく目を見張るものがありました。
横山隆介さんは東証CIOと東証システムサービスの代表取締役社長も兼務しています。
ちなみに、2018年10月に発生した東証のシステム障害で接続障害で一部の証券会社の取引に支障が出た際には、
東証CIOとして横山隆介さんが記者会見の場で謝罪するとともに、「特定の証券会社から通信経路を確認するための大量の電文があり、障害を起こした」と原因について説明をしていました。
■東証cio・横山隆介の略歴
1986年 4月 東京証券取引所入所
2009年 6月 (株)東京証券取引所ITビジネス部長
2011年 4月 同社執行役員
2017年 4月 当社常務執行役(現任)
2017年 4月 (株)東京証券取引所常務執行役員(現任)
2017年 4月 (株)大阪取引所常務執行役員(現任)
2019年 4月 (株)東京証券取引所取締役(現任)
ちなみに2020年と同じく2005年に起きた全面的な取引停止を伴うシステム障害を受けて、当時の東証社長兼会長・西室泰三さんが「CIO公募」を突然発表。
NTTデータ・フォース株式会社代表取締役社長・鈴木義伯さんが抜擢される異例の人事となりました。
鈴木義伯さんは親会社のNTTデータで金融システム事業に長く従事し取締役も務めていた人で、おそらくは彼の指導の下で、東証のシステム(アローヘッド)の大幅な刷新および、問題発生時には責任の所在をはっきりとさせる体制づくりが整えられたようです。
横山隆介を東証CIOに指名したのもおそらくは鈴木義伯さんとみられ、東証にとっては大恩人といえる人かもしれませんね。
横山隆介の大学など学歴は?
横山隆介さんは東証に入社するとITビジネス部長を経て2011年4月に営業本部設置と共に執行役員マーケット営業部長に就任しています。
CIOに就任するまではどちらかというとあまりシステムにはかかわらないようなキャリアパスを歩んできていますが、それもそのはず、大学は早稲田大学政治経済学部を卒業しています。
私立大学の中で最難関とされる早稲田大学の中でもさらに最難関の看板学部であり、卒業生は政界や経済界、メディアなどの第一線で活躍している人材を多く輩出していますね。
早稲田大学政治経済学部が発表している2018年度の卒業生の進路を見てみると、
就職 91%
進学 4%
その他(進学準備、資格試験準備、就職活動継続など) 5%
となっていて、主な就職先には、
三井住友銀行
日本政策投資銀行
アクセンチュア
野村證券
みずほフィナンシャルグループ
NTTドコモ
東京都職員Ⅰ類
国家公務員総合職
といった企業名が挙がっています。
就職浪人なんて1人もいないでしょうね。