ガソリンと軽油・灯油の見分け方は?
ガソリンスタンドの従業員はどう見分けているのでしょうか?
灯油と軽油・ガソリンの違い・見分け方は?
ガソリンと軽油の見分け方について、何よりもわかりやすい違いはガソリンは指でも地面でもなんでも結構ですが、濡らしてしばらく(数分程度)放っておくと揮発して無くなります。
対して軽油は、いつまでもベタベタ残ってます。
○色
ガソリンはピンク、軽油は無色
灯油は無色透明
軽油は若干黄色がかった緑色で透明
ガソリンはオレンジで透明
ハイオクガソリンもオレンジで透明です。
○匂い(表現は難しいです!)
ガソリンは割と鼻からスッと抜けるような匂い、軽油は灯油に近いような、喉のあたりに残るような匂い。
においは1回経験すれば間違えることはないでしょう。ガソリンの方が「ツン」とします。
灯油と軽油、レギュラーとハイオクは臭いが違うので嗅いでみると判断できますし、軽油と灯油では手触りでも判断できます。
軽油の方が粘つきが有り灯油はサラサラしています。
灯油と軽油・ガソリンの違い・見分け方は?
軽油には青っぽい着色がしてあります。
容器に出してみると「青いのかな?」という感じです。
灯油は透明ですね。ガソリンにも赤の着色がしてあります。
もちろん薄い色ですが、目視でわかりますね。並べて見ると歴然とします。
ガソリンの場合オレンジ色ですが灯油の場合(白灯油とも言われるように)白っぽく見えます。
ガソリンも本来は透明ですが、車に使うガソリンは税金の関係で赤みをおびた色で着色されています。
※保存する場合、使用できる容器が決められていますので気をつけてください。
軽油:ちょっと燃えにくい。ディーゼル車用
灯油:ちょっと燃えやすい。ストーブ用
どちらも石油を沸点で分けて得られる色々な成分の混合物です。
灯油と軽油の成分は、ある程度重なっていますが、平均的には灯油の方が分子量が小さいです。
従って、灯油の方が少し揮発性が高い、つまり燃えやすいですが、そう大きな差はありません。
また、同じ軽油でも、成分により種類があり、冬場の寒冷地では揮発性が高いものを使うことになっています。
軽油と灯油はそう差がないので、用途で区別されていると考えてもおかしくありません。
ディーゼル車には軽油を使うことになっていますが、実は灯油でも走れます。
しかし、灯油で走ると脱税で処罰されます。
軽油には、自動車用として、税金が加算されて高いのです。
なお、灯油はジェット燃料として使いますが、その場合は灯油でも課税されます。
逆に軽油をストーブに使うと、燃えにくく不完全燃焼を起こしたり、煤が出たりするので、使ってはいけません。そもそも高い軽油をわざわざ使う意味もありません。
同じ石油なのに、ガソリンと灯油では明らかに「臭い」が異なるのは石油からの生成過程で、成分の違うものとして作られるからです。元は一緒でも成分が違えば臭いも違います。
原油を加熱すると、成分によって気化(蒸発)する温度が異なり、最初にガス(LPG)が、温度を上げるにしたがって「ガソリン」「灯油」「重油」が順次気化し、最後にアスファルトが得られます。