豊臣秀頼の身長が196cmだったというのは本当？
お市の方（淀殿）・秀吉の背の高さはどのくらいだったのでしょうか？
豊臣秀頼は本当に秀吉の息子？
豊臣秀頼の身長196cm？お市の方（淀殿）・秀吉の背の高さは？
豊臣秀頼の身長と体重については、正確な記録は残されていません。しかし、江戸時代に編纂された「寛永諸家系図伝」には、秀頼の身長は196センチ、体重は161キロと記されています。また、秀頼の肖像画や鎧兜のサイズなどから、この記録が正しい可能性が高いと考えられています。
秀頼の身長と体重は、当時の日本人の平均と比べると、かなり大きかったと言えます。秀頼の父親である豊臣秀吉は、身長140センチ程度だったと言われており、秀頼の体格は父親とは大きく異なっています。そのため、秀頼の実父が秀吉ではないのではないかという説も存在します。
しかし、秀頼の母親である淀殿は、秀吉の側室であり、秀吉の血筋を引いていることは間違いありません。また、秀頼の幼少期の肖像画や鎧兜のサイズなどから、秀頼は幼い頃から大柄だったことが窺えます。そのため、秀頼の実父が秀吉である可能性は十分にあると考えられています。
結局のところ、秀頼の身長と体重が正確にどのくらいだったのか、確実なことはわかりません。しかし、秀頼は当時としては非常に大きな体格であったことは、間違いないと言えるでしょう。
豊臣秀頼の身長と秀吉との血縁について
秀頼の実父が秀吉ではないのではないかという説は、主に以下の2つの理由から唱えられています。
- 秀頼と秀吉の体格の違い
- 秀頼の誕生時期と秀吉の不在
まず、秀頼と秀吉の体格の違いについてですが、秀吉は身長140センチ程度だったと言われており、秀頼は身長196センチ、体重161キロと記録されています。この体格の違いは、秀頼の実父が秀吉ではないのではないかという説の根拠となっています。
次に、秀頼の誕生時期と秀吉の不在についてですが、秀頼は文禄元年（1593年）に生まれました。しかし、秀吉は文禄元年当時、肥前名護屋城に籠城しており、淀殿は秀吉とともに名護屋城にいなかったと考えられています。そのため、秀頼が秀吉の子であるためには、秀吉が名護屋城から外出して淀殿との間に子をなしたことになるのですが、その記録は残されていません。
これらの理由から、秀頼の実父が秀吉ではないのではないかという説は、江戸時代から今日に至るまで、多くの歴史家によって唱えられてきました。
しかし、この説には反論もあります。
秀頼の母親である淀殿は、秀吉の血筋を引いていることは間違いありません。そのため、秀頼に秀吉の血が混じっている可能性は十分にあると考えられます。
秀頼の幼少期の肖像画や鎧兜のサイズなどから、秀頼は幼い頃から大柄だったことが窺えます。そのため、秀頼の体格は遺伝的要因によるものである可能性も考えられます。
まとめ：豊臣秀頼の身長196cm？お市の方（淀殿）・秀吉の背の高さは？
豊臣秀頼の身長や体重については、いくつかの情報がありますが、真実はわかりづらい部分がありますね。
豊臣秀頼が身長196cmで体重161kgだったかどうか、その真実ははっきりしません。秀頼の巨体についての記述は、後藤又兵衛の家臣である長澤九郎兵衛が書いた『長澤聞書』の中に「世に無き御太り」という表現があり、江戸時代中期の真田増誉がこれを具体的な数字に勝手に捏造したとされます。
しかし、増誉や長澤九郎兵衛は秀頼の直臣ではなく、その記述を支持する具体的な資料も存在しません。また、秀吉（実父ではない説もありますが）がかなりの小柄であったことから、この巨体の説はある意味で疑わしいとも言えます。
浅井長政は身長がかなりあり、隔世遺伝で大きくなった可能性はあるかもしれません。ただし、196センチという数字は大げさな印象を受けます。例えば、加藤清正の身長も実際の数字より大きく記録されており、その威光を増すための手段とも考えられます。
歴史上の記録では、豊臣秀頼は大柄な体格で、身長6尺5寸（約197cm）、体重43貫（約161kg）だったとされています。その巨体からかもし出されるカリスマ性に恐怖し、家康が豊臣家打倒を決意するほどの威厳を持っていたとも伝わっています。
しかし、このような記録には一部の情報だけが残り、それが正確な数字とは限りません。秀吉や淀君、その他の武将の身長を考えると、秀頼が非常に大柄だったとする説も一理あるかもしれませんが、196センチはやや誇張された数字のようにも感じますね。
また、豊臣秀頼の実父についての説には、秀吉が実際の父親ではないとするものがあります。この説にはいくつかの理由が挙げられますが、歴史の記録や推測に基づいています。
まず、秀吉がかなりの小柄であったことが知られており、秀頼の巨体とのギャップが大きいことが挙げられます。また、秀吉と淀殿（淀君）の間に、秀頼以外の子供が生まれなかったことも疑問視される一因です。
さらに、淀殿の乳母である大蔵卿局の実子である大野治長が、淀殿と親しく、幼少時代から淀君と一緒に過ごしていたという記録があります。この説では、治長と淀殿の密会が記録に残っており、秀頼が実は治長の子である可能性が指摘されています。
