「つた」と「つる」の違いは?
植物の「つた(蔦)」と「つる(蔓)」は何がどう違うんでしょうか?
つた(蔦)・つる(蔓)の違いは?
「つた」と「つる」は、植物学的な意味では似ているように思えますが、微妙な違いがあります。
ツルは茎や枝が長く伸びる植物の総称であり、巻きついたりしなかったりします。一方、ツタは他の物に絡んで成長し、特にツタ科の植物がこの特性を持っています。文学的な文脈では、ツタの葉の形を指して「ツタのような模様」と表現されることがあります。このように、植物学的な用語としては微妙な違いがありますが、一般的な言葉としての使い方には幅があります。
つる(蔓)
「ツル」は、植物学的に茎や枝が長く伸びる植物を指す総称です。これらの植物は他の物に絡んだり巻きついたりして成長します。例として、ヒルガオやアケビ、フジなどがあります。
ツルは、巻きつくことがあるが、必ずしも葉を巻きつけるわけではありません。また、葉をあまりつけずに細長く伸びる茎を持つ植物もツルに含まれます。
つた(蔦)
「ツタ」という言葉は、植物学的な意味での特定の植物を指すこともありますが、一般的には付着根を用いて他の物に絡んで成長する植物を指します。この植物は、他の物にくっついて支えを得ながら成長し、付着根を使って壁や他の植物に伸びます。
ツタは、他の植物や物体にくっついて成長し、自分からは養分や水を吸収しません。ツタ科の植物が代表的な例です。
つた(蔦)・つる(蔓)の使い分けは?
「つた」と「つる」の使い分けは、以下のとおりです。
- 「つた」は、ツタという植物の固有名詞として使う。
- 「つる」は、茎が長くのびて、他のものに巻き付いたり、くっついたりしながら成長する植物の総称として使う。
例えば、
「庭にツタを植えた」
「ツタの葉が紅葉した」
という場合、「つた」は「ツタという植物の固有名詞」として使われています。
一方、
「つる植物を育てている」
「つる植物が壁に這い上がった」
という場合、「つる」は「茎が長くのびて、他のものに巻き付いたり、くっついたりしながら成長する植物の総称」として使われています。
つた(蔦)・つる(蔓)の違いまとめ
「つた」と「つる」は、どちらも茎が長くのびて、他のものに巻き付いたり、くっついたりしながら成長する植物を指す言葉ですが、意味合いには違いがあります。
「つた」は、ブドウ科の落葉性の蔓(つる)植物で、吸盤のある巻きひげで木や岩に固着する。葉は卵形で、ふつう三つに裂けており、秋に紅葉する。
「つる」は、茎が長くのびたものの総称で、おもに他のものに巻きついて成長する植物を指す。具体的には、ツタ、フジ、ヤマブドウ、キュウリ、ゴーヤ、スイカ、カボチャ、サツマイモなどが挙げられる。
つまり、「つた」は「ツタという植物の固有名詞」であり、「つる」は「茎が長くのびて、他のものに巻き付いたり、くっついたりしながら成長する植物の総称」であると言えます。
例えば、
「庭にツタを植えた」
「ツタの葉が紅葉した」
「つる植物を育てている」
という場合、「つた」は「ツタという植物の固有名詞」として使われており、「つる」は「茎が長くのびて、他のものに巻き付いたり、くっついたりしながら成長する植物の総称」として使われていることがわかります。
なお、日常会話では、「つた」と「つる」を区別せずに使うことも少なくありません。