東京五輪2020ボクシングの男子フェザー級で注目の日本人選手と言えば堤駿斗選手。
2019年11月の全日本選手権57キロ級で優勝し、東京五輪2020の自力出場枠を巡って争う世界大会の切符を手にしましたが、
堤駿斗選手の経歴を見てみると、あの那須川天心と関わりがあったり兄弟もボクシングで素晴らしい戦績を上げていることがわかりました。
堤駿斗wikiプロフィール(高校,大学)
名前:堤駿斗(読み方:つつみはやと)
生年月日:1999年7月12日
中学校:椿森中学校
高校:習志野高校
大学:東洋大学
出身地:千葉県千葉市
身長1m71cm
スタイル:右ボクサーファイター
ツイッター:@hththt2238810
3人兄弟の2番目に生まれた堤駿斗選手は極真空手を習っていたものの、
お兄さんのの勇斗さんの影響で小学校5年生の時にボクシングに転向。
ある日、お兄さんの勇斗さんのボクシングの練習についていったところ、
トレーナーとお兄さんのミット打ちが楽しそうに見えたことがきっかけだったそうです。
中学時代は地元千葉の本多ジムに通い、
中学卒業後はボクシングの強豪で全国大会常連の習志野高校に進学。
高校デビュー戦では「わくわくして実力がどこまで通用するか楽しみでした」と臨むも1回戦で敗退。
高校1年生で早くも高校3冠を達成し、高校生として史上初の日本ボクシング協会選定の最優秀選手賞を獲得
堤駿斗の東京五輪2020出場は?
堤駿斗選手の本来の階級はバンタム級(56キロ)ではあるものの東京五輪2020にはバンタム級がないため、
フェザー級(57キロ)で戦うことを余儀なくされたものの、全日本選手権57キロ級で見事に優勝を果たしています。
堤駿斗選手がオリンピックに出場するためには、アジア・オセアニア予選で6位以内に入ることが条件ですが、
もし自力での出場権獲得ができなかったとしても、日本は開催国枠が残されているので、堤駿斗選手を含めて東京五輪2020のボクシング日本代表候補者にはチャンスが2度あることになります。
追記:堤駿斗選手は東京五輪出場が内定しました。
東京五輪ボクシングの各階級の代表は、次のようになっています。
■男子
田中亮明(フライ級/48~52kg級)
堤駿斗(フェザー級/52~57kg級)
成松大介(ライト級/57~63kg級)
岡澤セオン(ウェルター級/63~69kg級)
森脇唯人(ミドル級/69~75kg級)
梅村錬(ライトヘビー級/75~81kg級)
■女子
並木月海(フライ級/48~51kg)
入江聖奈(フェザー級/54~57kg)
濱本紗也(ライト級/57~60kg)
鬼頭茉依(ウェルター級/64~69kg)
津端ありさ(ミドル級/69~75kg)
堤駿斗選手と同じく東京五輪にボクシング日本代表として出場が内定している並木月海選手も那須川天心選手の幼馴染として知られていて、同じ空手道場に通っていた中。
並木月海さんと堤駿斗さんも間違いなく顔なじみでしょうね。
そして、仲良し家族で知られる那須川天心選手の兄弟もキックボクシングをしていることで知られていますが、弟も有名な選手として成長しています。
ちなみに2018年全日本選手権ではベスト4だったものの高校生として出場した全日本選手権ではバンダム級で出場し、現WBA世界バンタム級王者の井上尚弥以来、6年ぶりの高校生チャンピオンの座に輝いています。
準決勝で全日本選手権2連覇中だった田中克明を、決勝では中野幹士を下しています。
井上尚弥選手と公開スパーリングを行った後、井上尚弥選手からは「日本でいちばん反応がいい」と絶賛されています。
「一瞬も気を抜けない。1ラウンド全部集中していないと。もう、このレベルまで来たら、どっちが集中力があるか。どっちがミスをするか」。
堤駿斗の東洋大学の先輩は村田諒太など
東洋大学と言えば数多くのプロボクサーを生み出しているボクシング強豪校。
村田諒太選手の他、
粟生隆寛(WBCフェザー級、スーパーフェザー級)
木村悠(WBCライトフライ級)
岩佐亮佑(現IBFスーパーバンタム級)
といった選手を生み出しており、村田諒太選手は同じ母校の堤駿斗選手の試合に駆けつけて応援してくれることもあるそうです。
堤駿斗のボクシング動画
東洋大で堤駿斗選手を指導する三浦数馬監督は謙虚に取り組む姿勢を評価しています。
「聞く耳があって、吸収力がある」と、高校と大学のボクシングのレベルの差についていけずに戸惑う選手も多い中、
堤駿斗さんは壁にぶつかることなくいとも簡単に打ち破ってしまったそうです。
堤駿斗と那須川天心は幼馴染
堤駿斗選手を語る上で欠かすことができないのは格闘家の那須川天心選手です。
堤駿斗と那須川天心は実は幼馴染であることが知られていて、堤駿斗さんは大変な刺激を受けたとインタビューに答えています。
那須川天心はまだ子供の頃から常に人一倍高いところに目標を設定し、
さらに目標を達成するためには何をしなければいけないのかを徹底的に追求していく姿勢を持っていたんだとか。
いわば有言実行でなおかつ成功し栄光を掴む姿は刺激にもなり、那須川天心をライバルとして追いかける気持ちになっているそうです。
ちなみに那須川天心の戦績・略歴を紹介すると
小学校5年のときに参加した極真空手の国際親善大会で10歳男子-40kgの部で優勝を果たすと、
高校に進学した15歳でプロデビューまでは数々のアマチュアタイトルを総なめ。
プロデビュー戦ではなんと1R58秒という秒殺をやってのけるという衝撃的なデビューを果たしています。
堤駿斗の家族(弟)麗斗もボクシング実力者
堤駿斗さんはお兄さんの影響で空手からボクシングに転向したわけですが、
弟の麗斗さんもボクシングをやっていて、堤駿斗さんと同じく優秀な成績を収めています。
堤駿斗さんの弟の麗斗さんは2024年パリ五輪の出場を目指し、同じく千葉の習志野高でボクシングの腕を磨いています。
戦績・成績は堤駿斗さんと比較しても勝るとも劣らないレベルで既に高校3冠を獲得し
2019年11月に行われたアジアユース選手権(モンゴル)では金メダルを獲得するなど、
アジアユース大会では初となる兄弟での階級制覇を成し遂げています。
堤駿斗の主な戦歴・成績
U-15全国大会、アンダージュニア全国大会、第1回全日本アンダージュニアボクシング王座決定戦など中学時代から多数のタイトルを獲得。
■2015年
インターハイ 準優勝
第70回国民体育大会少年の部フライ級 優勝
第28回全国高等学校ボクシング選抜大会フライ級 優勝
平成28年度全国高等学校総合体育大会フライ級 優勝
AIBA世界ユース選手権フライ級優 勝
■2016年
第29回全国高等学校ボクシング選抜大会フライ級 優勝
平成29年度全国高等学校総合体育大会フライ級 優勝
平成28年度ASBCアジアユース選手権フライ級 優勝※国内史上初
アジアユース選手権バンダム級 金メダル
■2017年
平成29年度ASBCアジアユース選手権バンタム級 優勝※最優秀選手賞獲得
第72回国民体育大会少年の部バンタム級 優勝
第87回全日本選手権バンタム級 優勝
第1回山根杯争奪戦バンタム級 優勝
コンスタンチン・コロトコフ記念国際トーナメント57kg級 優勝
■2018年
全日本選手権 ベスト4
■2019年
全日本選手権57キロ級 優勝