直前呪文とはハリーポッター「炎のゴブレット」でヴォルデモートとハリーの杖が繋がった際に生じた呪文。
ダンブルドアの解説では「兄弟杖」だけに起きる珍しい現象のようですが、直前呪文とは?
兄弟杖によるつながりでなぜハリーポッター・ヴォルデモートは殺せない?
直前呪文とは?兄弟杖でハリーポッター・ヴォルデモートなぜ殺せない?
ハリーポッター「炎のゴブレット」で復活したヴォルデモートはアバダケダブラの呪文を放ったのに対して、ハリーが放った呪文はとエクスペリアームスでした。
ところがハリーとヴォルデモートの杖は同じ不死鳥の尾羽が使われている「兄弟杖」だったことから奇妙な現象が起きます。
直前呪文とは兄弟杖が対峙する際に生じる珍しい呪文で、「一方の杖がもう一方の杖に対し、その杖が行った呪文を新しい順に吐き出させること」を言います。
いわば杖の使用履歴と言ったところでしょうか。
兄弟杖が互いに傷付けあうような呪文をかけあった場合、杖が繋がり一方がもう一方の杖に対し呪文を吐き出させるようです。
映画では似たような演出が例えば、デスイーターとアーサーとの対決時にもみられましたが、ような何の関係もない杖同士ではそもそも杖がつながる(=光線がぶつかり合う)ということ自体がありえません。
あれはあくまでも杖から発した魔法同士がぶつかり合っただけの演出であって、原作に則って言えば、杖がつながるのはハリーとヴォルデモートとの戦いのときだけです。
ハリー・ポッターと炎のゴブレットで終盤、ハリーがダンブルドアに「墓場にいた時、不思議なことが……。僕とヴォルデモートの杖が繋がったんです」と言います。
それに対してダンブルドアは「直前呪文じゃな..(中略)..(兄弟杖の)持ち主が二つを無理に戦わせると、非常に稀な現象が起こる。どちらか一本がもう一本に対して、それまでにかけた呪文を吐き出させる…逆の順番で。一番新しい呪文を最初に…そしてそれ以前にかけたものを次々に…」と説明しています。
ただ直前呪文は「必ずしも兄弟杖じゃないとできない」というわけではなく、意図してその杖が行った呪文を吐き出させることもできます。
つまり「その杖がどんな呪文を出したか知りたいとき」に調べるためです。
原作の作中ではそうやって調べている場面があります。
調べたい杖を持ちながら「プライオア・インカンタート」という呪文を唱えることによって、杖の先からその杖が直近に使った呪文の『木霊』を出現させる、というのが一般的です。
兄弟杖が呪文をかけあった時だけ杖の持ち主が意識してやることではなく、杖が勝手に直前呪文を発動させるようです。
ちなみに、ヴォルデモート復活後、杖はワームテールから借りていますが、墓場で復活したときの杖は、もともとヴォルデモートが持っていた杖です。
ヴォルデモートがポッター夫妻を殺して自身も消滅したあと、ワームテールが回収していました。
小説にも書かれていませんが、出版社主催のチャットで原作者のJKローリングがネタバレしています。
ハリーとヴォルデモートの杖がつながって死んだ人がいっぱいでてきましたがハリーの杖がヴォルデモートの杖に呪文を吐き出させたことにより、ヴォルデモートに殺されたマグルから順番に出てくることになりました。
ダンブルドアも直前呪文の説明に加えて「君は亡くなったご両親を見たのじゃな?」と言っていましたね。
ヴォルデモートの杖の場合は、杖は人を殺すことにしか使われていなかったため、直前呪文で出てくる木霊が殺害された人たちのみでした。
トム・リドル(ボルデモート)は、分霊箱を6つ作るのに6人の人を殺めていました。
まずは、
直前に殺したセドリック
隠れ家にやってきたマグル
リリー・ポッター
ジェームズ・ポッター
です。
本来ならジェームズの後にも、直前呪文で出現する犠牲者はさらにさかのぼっていく筈ですがハリーの両親までとなっています。
ハリーの体力の限界を察知して、ジェームズが「こっちから切ってしまえ、我々が時間を稼ぐからその間に逃げろ」と指示したため、現れる木霊はジェームズで終わりなりました。
墓場のシーンでは、ジェームズが出てくるやいなや、すぐに繋がりを切るようにと指示し、ハリーはそれに従います
もしそのまま繋がりを保っていれば、もっとたくさんの木霊が現れたでしょう
原作でも、ダンブルドアは「ご両親の後には、さらに多くの木霊が出てくるはずじゃった」とハリーに話しています。
ヴォルデモートはその後、ダンブルドアの持つニワトコの杖を欲した理由はハリーと兄弟杖で無いようにする為、敵対する人物に敗北する事が無いようにする為です
ハリーを倒せなかった理由として
①ハリーと兄弟杖だった事
②リリーの守護魔法が効いていた事
③ヴォルデモートがニワトコの杖の忠誠を得ていなかった事
④ヴォルデモートがハリーの血を体内に入れた事(これによって②が維持され続けた)
これらの理由が挙げられます
「ハリーが分霊箱」という説もありますが、分霊箱としてのハリーは一度、破壊されていたので、ヴォルデモートがリリーの魔法を維持させ続けたからというのが正しい解釈といえそうです。
また、ダンブルが言うには「(炎のゴブレット終盤のあの場面で)ハリーの杖はヴォルデモートの杖の力と資質の一部を吸収した、そして(死の秘宝パート1でのあの晩)ハリーの杖はヴォルデモートを認識し彼に対してそのとき吸収したものを吐き出した。ハリーの勇気がヴォルデモートに勝ったのだ」ということです。
ダンブルドアの死後、結果的にハリーはヴォルデモートが使っていたニワトコの杖の真の所有者となっていました。
ニワトコの杖は所有者を認識します。
自分が所有者でない杖も使えますが、最高の力は出ませんし、普段より性能が劣ります。
ヴォルデモートは「ニワトコの杖の所有者は自分」と勘違いしていましたが、ハリーこそ真の所有者であり、「ニワトコの杖」はハリーを認識していました。
杖は所有者を殺すことはありませんし、ヴォルデモートは全力を出せません。
ですからハリーの「エクスペリアームズ(相手を武装解除させる魔法)」はヴォルデモートのアバダケダブラを跳ね返しました。
そしてヴォルデモートは自らが放った死の呪いに当たり、死んだのです。
映画ではあのシーンはかなり長くなっていましたし、それだから「杖が繋がった」=「直前呪文だ!」と勘違されやすい場面です。
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ご存じのようにハリーポッターには小説の原作があり全巻の総ページ数はなんと6,424ページ(1巻あたり約600ページ)!
1ページ1分で読んだとしても1巻分を読み終わるのに10時間(600分)かかるところ、映画では2時間程度の尺となっています。
映画では「あれ、今のシーンの意味は?」と不思議に感じることが多いものの、小説を読めばその理由が分かるので、ぜひ小説にも目を通してみてください。
またハリーポッターでは網の目のように伏線が張り巡らされているため、2回、3回と見ることでまた違った感動を味わうこともできます。
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